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公開番号2025090269
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205407
出願日2023-12-05
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類B60C 11/00 20060101AFI20250610BHJP(車両一般)
要約【課題】低燃費性及び耐摩耗性の総合性能に優れたタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分及び硫黄を含むキャップトレッドを備えたタイヤであって、前記キャップトレッドは、前記ゴム成分100質量%中のスチレン含有量が20質量%以下のスチレンブタジエンゴムの含有量Lcが5質量%以上100質量%以下、前記ゴム成分100質量部に対する前記硫黄の含有量Scが0.5質量部以上1.5質量部以下であり、前記キャップトレッドの厚みTが10.5mm未満であり、前記キャップトレッドのSWELL(%)と、前記ゴム成分100質量部に対する硫黄の含有量Sc(質量部)×前記キャップトレッドの厚みT(mm)との比(SWELL/(Sc×T))が、21以上であるタイヤに関する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
ゴム成分及び硫黄を含むキャップトレッドを備えたタイヤであって、
前記キャップトレッドは、前記ゴム成分100質量%中のスチレン含有量が20質量%以下のスチレンブタジエンゴムの含有量Lcが5質量%以上100質量%以下、前記ゴム成分100質量部に対する前記硫黄の含有量Scが0.5質量部以上1.5質量部以下であり、
前記キャップトレッドの厚みTが10.5mm未満であり、
前記キャップトレッドのSWELL(%)と、前記ゴム成分100質量部に対する硫黄の含有量Sc(質量部)×前記キャップトレッドの厚みT(mm)との比(SWELL/(Sc×T))が、21以上であるタイヤ。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
キャップトレッドが有機過酸化物を含む請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
キャップトレッドは、ゴム成分100質量部に対する充填剤の含有量Fcが90質量部以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
キャップトレッドは、ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が80質量部以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項5】
キャップトレッドは、ゴム成分100質量部に対する可塑剤の含有量が35質量部以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項6】
ゴム成分100質量%中のスチレン含有量が20質量%以下のスチレンブタジエンゴムの含有量Lc(質量%)と、キャップトレッドの厚みT(mm)との比(Lc/T)が、8.5以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項7】
ゴム成分100質量部に対する充填剤Fcの含有量(質量部)と、キャップトレッドの厚みT(mm)との比(Fc/T)が、9.0以上である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項8】
トレッドに形成された周方向溝の溝深さDが4.0mmm以上8.5mm以下である請求項1に記載のタイヤ。
【請求項9】
ゴム成分100質量%中のスチレン含有量が20質量%以下のスチレンブタジエンゴムの含有量Lc(質量%)と、トレッドに形成された周方向溝の溝深さD(mm)との比(Lc/D)が、3.0以上17.0以下である請求項1に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤには、最近、環境への配慮などの観点から、低燃費性、耐摩耗性などの向上が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、低燃費性、耐摩耗性は一般に背反する性能であるため、バランスよく改善することは難しい。
【0004】
本発明は、前記課題を解決し、低燃費性及び耐摩耗性の総合性能に優れたタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ゴム成分及び硫黄を含むキャップトレッドを備えたタイヤであって、
前記キャップトレッドは、前記ゴム成分100質量%中のスチレン含有量が20質量%以下のスチレンブタジエンゴムの含有量Lcが5質量%以上100質量%以下、前記ゴム成分100質量部に対する前記硫黄の含有量Scが0.5質量部以上1.5質量部以下であり、
前記キャップトレッドの厚みTが10.5mm未満であり、
前記キャップトレッドのSWELL(%)と、前記ゴム成分100質量部に対する硫黄の含有量Sc(質量部)×前記キャップトレッドの厚みT(mm)との比(SWELL/(Sc×T))が、21以上であるタイヤに関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、ゴム成分及び硫黄を含むキャップトレッドを備えたタイヤであって、前記キャップトレッドは、前記ゴム成分100質量%中のスチレン含有量が20質量%以下のスチレンブタジエンゴムの含有量Lcが5質量%以上100質量%以下、前記ゴム成分100質量部に対する前記硫黄の含有量Scが0.5質量部以上1.5質量部以下であり、前記キャップトレッドの厚みTが10.5mm未満であり、前記キャップトレッドのSWELL(%)と、前記ゴム成分100質量部に対する硫黄の含有量Sc(質量部)×前記キャップトレッドの厚みT(mm)との比(SWELL/(Sc×T))が、21以上であるタイヤであるので、低燃費性及び耐摩耗性の総合性能に優れたタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
図1のタイヤのトレッドの近辺が示された拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上記タイヤは、ゴム成分及び硫黄を含むキャップトレッドを備え、該キャップトレッドは、該ゴム成分100質量%中のスチレン含有量が20質量%以下のスチレンブタジエンゴムの含有量Lcが5質量%以上100質量%以下、該ゴム成分100質量部に対する該硫黄の含有量Scが0.5質量部以上1.5質量部以下であり、該キャップトレッドの厚みTが10.5mm未満であり、かつ、該キャップトレッドのSWELL(%)と、該ゴム成分100質量部に対する硫黄の含有量Sc(質量部)×該キャップトレッドの厚みT(mm)との比(SWELL/(Sc×T))が21以上のものである。
【0009】
上記タイヤにより前述の効果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、以下のように推察される。
低燃費配合は、充填剤量を減らす手法が一般的であるが、補強性が下がり、耐摩耗性との両立が一般に難しい。
単純に硫黄量の変更で架橋密度を変更しても、低燃費性と耐摩耗性の両立は難しい。これは、硫黄を増やすと、架橋密度が上がってエネルギーロスは下がるものの、伸びが低下して耐摩耗性が悪化し、硫黄量を減らすと、伸びは確保できるものの、エネルギーロスが上昇し低燃費性が悪化する傾向があるためであると考えられる。
トレッドの厚みは、薄いほうが軽量化により低燃費性の向上に有利である一方、厚みを薄くした分、タイヤの寿命が減るため、耐摩耗性が良好な配合と組み合わせることが必要となり、同様に低燃費性と耐摩耗性の両立は難しい。
上記タイヤでは、硫黄量を少量とした配合において、例えば、パーオキサイドを配合した場合、ポリマー鎖同士が結合するので、硫黄架橋よりエネルギーロスが発生しにくくなり、低燃費性が向上すると考えられる。
さらに、低スチレン含有量のスチレンブタジエンゴム、すなわち、低Tgスチレンブタジエンゴムと組み合わせることで、スチレン単位の立体障害が減り、架橋効率が上がるため、エネルギーロスを一層下げることができる。
そのため、低スチレン含有量のスチレンブタジエンゴムと少量の硫黄を組み合わせることで、充填剤を多量に配合することが可能となり、低燃費性と耐摩耗性の両立が可能になる。
従って、低スチレン含有量のスチレンブタジエンゴムと少量の硫黄を組み合わせると共に、キャップトレッドの厚みを所定以下とし、かつキャップトレッドのSWELLと、硫黄の含有量Sc×キャップトレッドの厚みTとの比(SWELL/(Sc×T))を所定以上とすることで、低燃費性及び耐摩耗性の総合性能が向上すると推察される。
【0010】
このように、上記タイヤは、「SWELL/(Sc×T)が21以上」の関係を満たす構成にすることにより、低燃費性及び耐摩耗性の総合性能を向上するという課題(目的)を解決するものである。すなわち、「SWELL/(Sc×T)が21以上」のパラメータは課題(目的)を規定したものではなく、本願の課題は、低燃費性及び耐摩耗性の総合性能を向上することであり、そのための解決手段として当該パラメータを満たすような構成にしたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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