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公開番号
2025091019
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023205966
出願日
2023-12-06
発明の名称
クロックリカバリ回路、誤り率測定装置、及び誤り率測定方法
出願人
アンリツ株式会社
代理人
弁理士法人有我国際特許事務所
主分類
H04L
7/033 20060101AFI20250611BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】広いループ帯域とSSC変調による周波数偏移に対する耐力とを確保してハーフレートクロックを再生できるクロックリカバリ回路、誤り率測定装置、及び誤り率測定方法を提供する。
【解決手段】クロックリカバリ回路1は、制御電圧に応じた周波数の出力信号を出力するVCO部80と、VCO部80の出力信号又は出力信号の分周信号とデータ信号との位相差に応じたパルス幅の誤差信号と、データ信号に応じたパルス幅のリファレンス信号とをそれぞれ差動出力する位相比較部20と、誤差信号の差動振幅からリファレンス信号の差動振幅の半分を減算する差動増幅部40と、差動増幅部40の出力を増幅する増幅部50と、増幅部50の出力を平滑化し、平滑化された増幅部50の出力を誤差増幅するループフィルタ部60と、ループフィルタ部60の出力にプリチューン電圧を加算して得られる制御電圧をVCO部80に出力するプリチューン部70と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
所定のSSC変調周波数でSSC変調されたデータ信号の1/2の周波数のハーフレートクロックを再生するクロックリカバリ回路(1)であって、
入力される制御電圧に応じた周波数の出力信号を出力する電圧制御発振部(80)と、
前記電圧制御発振部の前記出力信号又は前記出力信号の周波数を分周した分周信号であるクロック信号と前記データ信号との位相差に応じたパルス幅の誤差信号と、前記データ信号に応じたパルス幅のリファレンス信号と、をそれぞれ差動出力する位相比較部(20)と、
前記位相比較部により差動出力された前記誤差信号の差動振幅から、前記位相比較部により差動出力された前記リファレンス信号の差動振幅の半分を減算する差動増幅部(40)と、
前記差動増幅部の出力を増幅する増幅部(50)と、
前記増幅部の出力を平滑化し、平滑化された前記増幅部の出力をあらかじめ定められた基準電圧を基準として誤差増幅するループフィルタ部(60)と、
前記ループフィルタ部の出力にあらかじめ定められたプリチューン電圧を加算して得られる前記制御電圧を前記電圧制御発振部に出力するプリチューン部(70)と、を備え、
前記位相比較部は、
前記クロック信号の正相信号に同期して前記データ信号をラッチする第1ラッチ回路(23)と、
前記クロック信号の逆相信号に同期して前記データ信号をラッチする第2ラッチ回路(24)と、
前記クロック信号の前記逆相信号に同期して前記第1ラッチ回路の出力をラッチする第3ラッチ回路(25)と、
前記クロック信号の前記正相信号に同期して前記第2ラッチ回路の出力をラッチする第4ラッチ回路(26)と、
前記第1ラッチ回路の出力と前記第2ラッチ回路の出力の排他的論理和を出力する第1排他的論理和回路(27)と、
前記第3ラッチ回路の出力と前記第4ラッチ回路の出力の排他的論理和を出力する第2排他的論理和回路(28)と、
前記第1排他的論理和回路の出力を増幅して、前記誤差信号を差動出力する第1差動増幅器(29)と、
前記第2排他的論理和回路の出力を増幅して、前記リファレンス信号を差動出力する第2差動増幅器(30)と、を有し、
前記ハーフレートクロックは、前記クロックリカバリ回路のロック時の前記クロック信号であることを特徴とするクロックリカバリ回路。
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【請求項2】
前記差動増幅部は、第3差動増幅器(41)を有し、
前記第3差動増幅器の出力端子は、第1抵抗(R1)を介して前記第3差動増幅器の反転入力端子に接続されるとともに、前記増幅部の入力側に接続され、
前記第3差動増幅器の非反転入力端子は、第2抵抗(R2)を介して接地され、
前記リファレンス信号の逆相信号が第3抵抗(R3)を介して前記非反転入力端子に入力され、
前記誤差信号の正相信号が第4抵抗(R4)を介して前記非反転入力端子に入力され、
前記誤差信号の逆相信号が第5抵抗(R5)を介して前記反転入力端子に入力され、
前記リファレンス信号の正相信号が第6抵抗(R6)を介して前記反転入力端子に入力され、
前記第1抵抗、第2抵抗、第4抵抗、及び第5抵抗の抵抗値は全て等しく、
前記第3抵抗及び前記第6抵抗の抵抗値は、前記第1抵抗、第2抵抗、第4抵抗、及び第5抵抗の抵抗値の2倍であることを特徴とする請求項1に記載のクロックリカバリ回路。
【請求項3】
前記クロック信号の周波数をカウントする周波数カウンタ部(100)を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクロックリカバリ回路。
【請求項4】
前記増幅部のゲインと、前記ループフィルタ部の定数を切り替える切替部(52,53,64~67)を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクロックリカバリ回路。
【請求項5】
所定のSSC変調周波数でSSC変調されたデータ信号を受信する信号受信部(153)と、
前記信号受信部により受信された前記データ信号を構成するビット列データのビット誤り率を算出する誤り率算出部(155)と、を備える誤り率測定装置(150)であって、
前記信号受信部は、前記請求項1又は請求項2に記載のクロックリカバリ回路を有し、前記クロックリカバリ回路により前記データ信号から再生された前記ハーフレートクロックの立ち上がり及び立ち下がりのタイミングで前記データ信号を構成する前記ビット列データを抽出することを特徴とする誤り率測定装置。
【請求項6】
所定のSSC変調周波数でSSC変調されたデータ信号を受信する信号受信ステップ(S2,S3)と、
前記信号受信ステップにより受信された前記データ信号を構成するビット列データのビット誤り率を算出する誤り率算出ステップ(S4)と、を含む誤り率測定方法であって、
前記信号受信ステップは、前記請求項1又は請求項2に記載のクロックリカバリ回路により前記データ信号から再生された前記ハーフレートクロックの立ち上がり及び立ち下がりのタイミングで前記データ信号を構成する前記ビット列データを抽出することを特徴とする誤り率測定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、クロックリカバリ回路、誤り率測定装置、及び誤り率測定方法に関し、特に、スペクトラム拡散クロックにより変調されたデータ信号からハーフレートクロックを再生するためのクロックリカバリ回路、誤り率測定装置、及び誤り率測定方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
PCI Express(登録商標)(Peripheral Component Interconnect Express)規格は、世代と共にデータレートが速くなってきており、Gen5ではNRZ(Non Return to Zero)で32Gbit/s、Gen6ではPAM4(Pulse Amplitude Modulation 4)で32Gbaud(すなわち、64Gbit/s)となっている。
【0003】
近年、IoT(Internet of Things)やクラウドコンピューティングの普及により通信システムは膨大なデータを扱うようになり、通信システムを構成する各種の通信機器のインタフェースは高速化とシリアル伝送化が進んでいる。例えば、USB(登録商標)(Universal Serial Bus)やPCI Expressなどの高速シリアルバス(High Speed Serial Bus)の規格では、電磁両立性(Electro-Magnetic Compatibility:EMC)対策として、基準信号のスペクトラムを拡散したスペクトラム拡散クロック(Spread-Spectrum Clock:SSC)によるSSC変調が採用されている。
【0004】
SSC変調されたデータ信号は、所定の変調周波数を有するSSC変調波により周波数掃引された基準クロックに同期したタイミングで生成される。例えば、PCI Express規格のSSC変調波は、図15に示すような周期33kHzの三角波の波形形状を有している。
【0005】
ところで、通信機器における信号の品質評価の指標の一つとして、受信データのうちビット誤りが発生した数と受信データの総数との比較として定義されるビット誤り率(Bit Error Rate:BER)が知られている。
【0006】
近年、通信システムを構成する各種の通信機器の多くは、同期用のクロックを伝送せず、データ信号のみを伝送するようになっており、BERを測定する従来の誤り率測定装置は、受信したデータ信号からクロックを再生するクロックリカバリ回路を備えている。従来、様々なクロックリカバリ回路が提案されている(例えば、特許文献1~9並びに非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2012-080337号公報
特開2013-017076号公報
特許第3522673号公報
特許第3562715号公報
特許第4454798号公報
特許第4706885号公報
特許第5062260号公報
特許第5365323号公報
特許第6024489号公報
【非特許文献】
【0008】
J. Savoj & B. Razavi, "A 10-Gb/s CMOS clock and data recovery circuit with a half-rate linear phase detector," JSSC, vol. 36, pp. 761-768, May 2001
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1~9並びに非特許文献1に開示されたような従来のクロックリカバリ回路は、様々な規格に対応できる広いループ帯域や、例えば5000ppm程度の大きな周波数偏移に対する耐力を持つものではない。このため、これらのクロックリカバリ回路は、PCI Express規格を含む様々な規格に対応することが要求される誤り率測定装置に適用することができないという問題があった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、広いループ帯域とSSC変調による周波数偏移に対する耐力とを確保してハーフレートクロックを再生できるクロックリカバリ回路、誤り率測定装置、及び誤り率測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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