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公開番号2025090066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205043
出願日2023-12-05
発明の名称高周波焼入用鋼
出願人山陽特殊製鋼株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類C22C 38/00 20060101AFI20250610BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】冷間加工性及び高周波焼入性に優れた高周波焼入用鋼の提供。
【解決手段】高周波焼入用鋼は、
C:0.50質量%以上0.85質量%以下
Si:0.10質量%以上0.40質量%以下
Mn:0.20質量%以上0.80質量%以下
S:0.030質量%以下
Cr:0.10質量%以上0.90質量%以下
及び
Al:0.050質量%以下
を含有する。数式で算出される炭素当量Ceqは、0.60以上である。この鋼の金属組織は、セメンタイトを含む。炭素当量Ceqとセメンタイトの針状比Asとの積(Ceq・As)は、4.00以上9.00以下である。
Ceq = C% + Si% / 7 + Mn% / 5 + CR% /9
この数式において、C%はCの質量含有率を表し、Si%はSiの質量含有率を表し、Mn%はMnの質量含有率を表し、Cr%はCrの質量含有率を表す。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
C:0.50質量%以上0.85質量%以下
Si:0.10質量%以上0.40質量%以下
Mn:0.20質量%以上0.80質量%以下
S:0.030質量%以下
Cr:0.10質量%以上0.90質量%以下
及び
Al:0.050質量%以下
を含有しており、
下記数式で算出される炭素当量Ceqが0.60以上であり、
その金属組織がセメンタイトを含んでおり、
上記炭素当量Ceqと上記セメンタイトの針状比Asとの積(Ceq・As)が4.00以上9.00以下である、高周波焼入用鋼。
Ceq = C% + Si% / 7 + Mn% / 5 + CR% /9
(上記数式において、C%はCの質量含有率を表し、Si%はSiの質量含有率を表し、Mn%はMnの質量含有率を表し、Cr%はCrの質量含有率を表す。)
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
上記炭素当量CeqとCの含有率(質量%)との比(Ceq/C)が1.20以上1.50以下である、請求項1に記載の高周波焼入用鋼。
【請求項3】
その材質が、
C:0.50質量%以上0.85質量%以下
Si:0.10質量%以上0.40質量%以下
Mn:0.20質量%以上0.80質量%以下
S:0.030質量%以下
Cr:0.10質量%以上0.90質量%以下
及び
Al:0.050質量%以下
を含有する鋼であり、
上記鋼の、下記数式で算出される炭素当量Ceqが、0.60以上であり、
上記鋼の金属組織がセメンタイトを含んでおり、
上記炭素当量Ceqと上記セメンタイトの針状比Asとの積(Ceq・As)が4.00以上9.00以下である、粗形材。
Ceq = C% + Si% / 7 + Mn% / 5 + CR% /9
(上記数式において、C%はCの質量含有率を表し、Si%はSiの質量含有率を表し、Mn%はMnの質量含有率を表し、Cr%はCrの質量含有率を表す。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、高周波焼入に供される粗形材、棒、管、線等に適した鋼を開示する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
一般的な粗形材は、熱間加工を経て得られる。この粗形材に冷間加工が施され、中間品が得られる。表面硬化の目的で、この中間品に高周波焼入が施され、鋼製品が得られる。高周波焼入に適した鋼の一例が、特開2014-37592公報に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-37592公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粗形材には、優れた冷間加工性が必要である。粗形材にはさらに、高周波焼入性が必要である。従来の鋼では、冷間加工性と高周波焼入性との両立は、不十分である。同様の課題は、棒、管、線等のための鋼にも見られる。
【0005】
本出願人の意図するところは、冷間加工性及び高周波焼入性のバランスに優れた鋼の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する高周波焼入用鋼は、
C:0.50質量%以上0.85質量%以下
Si:0.10質量%以上0.40質量%以下
Mn:0.20質量%以上0.80質量%以下
S:0.030質量%以下
Cr:0.10質量%以上0.90質量%以下
及び
Al:0.050質量%以下
を含有する。この鋼の、下記数式で算出される炭素当量Ceqは、0.60以上である。この鋼の金属組織は、セメンタイトを含む。炭素当量Ceqとセメンタイトの針状比Asとの積(Ceq・As)は、4.00以上9.00以下である。
Ceq = C% + Si% / 7 + Mn% / 5 + CR% /9
この数式において、C%はCの質量含有率を表し、Si%はSiの質量含有率を表し、Mn%はMnの質量含有率を表し、Cr%はCrの質量含有率を表す。
【0007】
好ましくは、炭素当量CeqとCの含有率(質量%)との比(Ceq/C)は、1.20以上1.50以下である。
【0008】
本明細書が開示する粗形材の材質は、
C:0.50質量%以上0.85質量%以下
Si:0.10質量%以上0.40質量%以下
Mn:0.20質量%以上0.80質量%以下
S:0.030質量%以下
Cr:0.10質量%以上0.90質量%以下
及び
Al:0.050質量%以下
を含有する鋼である。この鋼の、下記数式で算出される炭素当量Ceqは、0.60以上である。この鋼の金属組織は、セメンタイトを含む。炭素当量Ceqとセメンタイトの針状比Asとの積(Ceq・As)は、4.00以上9.00以下である。
Ceq = C% + Si% / 7 + Mn% / 5 + CR% /9
上記数式において、C%はCの質量含有率を表し、Si%はSiの質量含有率を表し、Mn%はMnの質量含有率を表し、Cr%はCrの質量含有率を表す。
【発明の効果】
【0009】
この高周波焼入用鋼は、冷間加工性及び高周波焼入性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態に係る高周波焼入用鋼は、例えば、粗形材の材質である。この粗形材等に冷間加工が施され、中間品が得られる。この中間品に、高周波焼入が施され、鋼製品が得られる。
(【0011】以降は省略されています)

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