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公開番号
2025089636
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-16
出願番号
2023204372
出願日
2023-12-04
発明の名称
植物の環境ストレス耐性を向上させる環境ストレス耐性向上用組成物とその方法
出願人
アライドカーボンソリューションズ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01N
43/16 20060101AFI20250609BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】本発明は、植物における環境ストレスを向上させる手段を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、植物に環境ストレス耐性する方法及び向上剤を提供する。環境ストレス耐性向上剤としてラクトン型ソホロリピッド、酸型ソホロリピッド若しくはソホロリピッドグリセリドの少なくとも1種を有効成分として含有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ソホロリピッドを有効成分として含有する、植物の環境ストレス耐性向上用組成物。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記ソホロリピッドが、ラクトン型ソホロリピッド、酸型ソホロリピッド、およびグリセリド型ソホロリピッドからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の環境ストレス耐性向上用組成物。
【請求項3】
前記環境ストレスが、塩ストレス、乾燥ストレス、および高温ストレスからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の環境ストレス耐性向上用組成物。
【請求項4】
ソホロリピッドを生産する酵母の培養液を含有する、請求項1に記載の環境ストレス耐性向上用組成物。
【請求項5】
前記ソホロリピッドを生産する酵母がスタルメレラ・ボンビコラ(Starmerella bombicola)である、請求項4に記載の環境ストレス耐性向上用組成物。
【請求項6】
ソホロリピッド有効成分として含有する植物の環境ストレス耐性向上用組成物を、植物に施用することを特徴とする、植物の環境ストレス耐性を向上させる方法。
【請求項7】
ソホロリピッドの含有量が、施用時の総質量に対して0.005~5質量%である環境ストレス耐性向上用組成物を植物に施用する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ソホロリピッドが、ラクトン型ソホロリピッド、酸型ソホロリピッド若しくはグリセリド型ソホロリピッドからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項6または7に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物に環境ストレス耐性を向上させるための組成物及びその使用方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の地球温暖化に起因し、世界各地で各種の異常気象が報告されている。この中で、高温・少雨は穀物や野菜などの人間の食糧となる商品作物に多大な被害を与え、供給不足による価格上昇、飢餓などに繋がる。
しかし、地球規模での水資源の減少や大規模農場においては、高温・少雨の際に商品作物に十分な灌水を行えないことも多く、そのために収穫量の減少や枯死などの多大な被害に繋がりやすい。
【0003】
これまで、植物自体の耐環境ストレス耐性を上げる方法および環境ストレス耐性向上剤に関し、種々の報告がなされている。
たとえば、人工的に制御された明暗サイクル下で、植物を栽培してストレス耐性植物を得る、ストレス耐性植物の製造方法(特許文献1)や、エタノール又はその溶媒和物を有効成分として含有する、植物の環境ストレス耐性向上剤(特許文献2)が報告されている。さらに、アブシジン酸で処理することによって植物の乾燥耐性を誘導し、乾燥ストレスを負荷し、その後オートファジー抑制剤を用いて処理するか、又はオートファジー関連遺伝子を欠損させ、アブシジン酸で処理をした後に環境ストレスを負荷するで、環境ストレスに対する耐性を強化させる方法(特許文献3)が報告されている。
【0004】
また、ゼルンボンまたはその類縁体あるいはそれらの塩を主成分とする植物の環境ストレスを緩和し、または植物の成長を促進し、または品質を改善する植物用発育向上剤(特許文献4)、ABA8’-ヒドロキシラーゼを特異的に抑制して内生アブシシン酸濃度を高める、植物の乾燥耐性向上方法(特許文献5)が、サンギナリン又はその塩の少なくとも1種を有効成分として含むことを特徴とする植物の環境ストレス耐性向上用組成物(特許文献6)が、報告されている。また、不飽和カルボニル化合物は、例えば、末端に不飽和結合を有しない炭素数4~9の化合物であって、α,β-アルケナール、α,β-アルカノン、γ,δ-アルケナール、γ,δ-アルカノン、δ,ε-アルケナール、δ,ε-アルカノン、ε,ζ-アルケナール、及びε,ζ-アルカノンから選択された少なくとも1種を用いる方法(特許文献7)が報告されている。
【0005】
一方、ソホロリピッドとは、微生物、主に酵母により生産される両親媒性脂質であり、強い界面活性作用を持ち、なおかつ生分解性に優れている事から、近年、バイオサーファクタントの主役として用途開発が進められている。ソホロリピッドの生産菌としては、キャンディダ(Candida)属、ロドトルラ属(Rhodotorula)属、クリプトコッカス(Cryptococcus)属、ウィッカハミエラ(Wickerhamiella)属、サイバーリンデネラ(Cyberlindnera)属、スタメレラ(Starmerella)属、Metschnikowia(メチニコイア)属等が知られている。この中では、非病原性の担子菌酵母であるスタルメレラ・ボンビコラ(Starmerella bombicola;旧名称キャンディダ・ボンビコラ(Candida bombicola))が有力であり、そのバイオサーファクタントの生産力は培養液1L当たり400g以上にも達するため、商業ベースの生産に向いており、多くの検討がこの酵母を用いて行われている。本酵母で生産されるソホロリピッドの構造を下記一般式1と一般2に示す。一般式1がラクトン型、一般式2が酸型と言われる。
【0006】
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65
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【0007】
また、非特許文献1には、ソホロリピッドと低分子ペプチドを併用することにより、お茶に高温ストレス耐性を付与することが報告されているが、ソホロリピッドは低分子ペプチドの透過性を向上させる目的で使用されており、ソホロリピッド単独の効果ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2018-166480号公報
再表2018/123651号公報
特開2016-199519号公報
特開2016-145159号公報
特開2013-231014号公報
国際公開2013/151041号
国際公開2016/031775号
特許第6954548号公報
【非特許文献】
【0009】
Plants (2023) Vol.12, NO.15, p.2817
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の課題は、光合成を阻害することなく、植物における環境ストレスを向上させるための新たな環境ストレス耐性向上用組成物を提供することであり、また、該環境ストレス耐性向上用組成物を植物に施用する、植物への環境ストレス耐性向上方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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