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公開番号2025088973
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203862
出願日2023-12-01
発明の名称無線タグ通信装置、無線タグ通信システム及びプログラム
出願人東芝テック株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類G01S 5/14 20060101AFI20250605BHJP(測定;試験)
要約【課題】複数の位置検出対象の無線タグの全てを読み取るまでの時間を短縮可能にする。
【解決手段】無線タグ通信装置は、無線通信部、取得部、判別部及び指示部を備える。無線通信部は、第1状態及び第2状態の内の何れか一方のフラグ状態を記憶するフラグを備え、識別情報読み取りコマンドで指定されたフラグ状態に該当する場合にのみ識別情報を返信する無線タグと通信する。取得部は、無線通信部により、第1状態を指定した識別情報読み取りコマンドを送信して、フラグ状態が第1状態である無線タグから返信されてきた識別情報を取得する。判別部は、取得した識別情報に基づいて、識別情報を返信した無線タグが位置検出済みか否かを判別する。指示部は、位置検出済みの無線タグに対して、無線通信部により、フラグ状態を第2状態に書き換えることを指示する。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
第1状態及び第2状態の内の何れか一方のフラグ状態を記憶するフラグを備え、前記フラグ状態を指定した識別情報読み取りコマンドを受信した際に、前記フラグ状態が前記指定されたフラグ状態に該当する場合にのみ識別情報を返信する、無線タグと通信する無線通信部と、
前記無線通信部により、前記フラグ状態として前記第1状態を指定した前記識別情報読み取りコマンドを送信して、前記フラグ状態が前記第1状態である前記無線タグから返信されてきた前記識別情報を取得する取得部と、
前記取得した前記識別情報に基づいて、前記識別情報を返信した前記無線タグが位置検出済みか否かを判別する判別部と、
前記識別情報を返信した前記無線タグが位置検出済みである場合、前記無線通信部により、前記識別情報を返信した前記無線タグに対して、前記フラグ状態を前記第2状態に書き換えることを指示する指示部と、
を具備する、無線タグ通信装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
位置検出対象の1以上の無線タグそれぞれの識別情報に紐付けて、当該無線タグの位置が検出済みであるか否かを示す検出済み情報を記憶する記憶部を更に具備し、
前記判別部は、前記取得部により取得した前記識別情報に紐付けて前記記憶部に記憶されている前記検出済み情報に基づいて、前記識別情報を返信した前記無線タグが位置検出済みの位置検出対象の無線タグであるか否かを判別し、
前記指示部は、前記判別部が位置検出済みの位置検出対象の無線タグであると判別した無線タグに対して、前記フラグ状態を前記第2状態に書き換えることを指示する、請求項1に記載の無線タグ通信装置。
【請求項3】
前記判別部は、更に、前記取得部により取得した前記識別情報が前記記憶部に記憶されているか否かにより、前記識別情報を返信した前記無線タグが前記位置検出対象の無線タグであるか否か判別し、
前記指示部は、更に、前記識別情報を返信した前記無線タグが前記位置検出対象の無線タグではない場合、前記識別情報を返信した前記無線タグに対して、前記フラグ状態を前記第2状態に書き換えることを指示する、請求項2に記載の無線タグ通信装置。
【請求項4】
前記無線通信部による前記無線タグとの通信状態を検出する状態検出部と、
前記通信状態に基づいて、前記無線タグの位置を検出する位置検出部と、
前記位置検出部が前記無線タグの前記位置を検出した場合に、前記記憶部に前記無線タグの前記識別情報に紐付けて記憶された前記検出済み情報を、位置検出済みとする記憶制御部と、
を更に具備する、請求項2又は3に記載の無線タグ通信装置。
【請求項5】
前記無線通信部による前記無線タグとの通信状態を検出する状態検出部と、
前記通信状態を、前記通信状態に基づいて前記無線タグの位置を検出する検出装置に送信すると共に、前記検出装置から位置検出済みの無線タグを示す検出済み通知を受信するインタフェース部と、
前記インタフェース部が前記検出済み通知を受信した場合に、前記記憶部に前記無線タグの前記識別情報に紐付けて記憶された前記検出済み情報を、位置検出済みとする記憶制御部と、
を更に具備する、請求項2又は3に記載の無線タグ通信装置。
【請求項6】
無線タグと通信する無線タグ通信装置と、前記無線タグ通信装置と接続され、前記無線タグ通信装置を制御する上位機器と、を具備する無線タグ通信システムであって、
第1状態及び第2状態の内の何れか一方のフラグ状態を記憶するフラグを備え、前記フラグ状態を指定した識別情報読み取りコマンドを受信した際に、前記フラグ状態が前記指定されたフラグ状態に該当する場合にのみ識別情報を返信する、前記無線タグと通信する無線通信部と、
前記無線通信部により、前記フラグ状態として前記第1状態を指定した前記識別情報読み取りコマンドを送信して、前記フラグ状態が前記第1状態である前記無線タグから返信されてきた前記識別情報を取得する取得部と、
前記無線通信部による前記無線タグとの通信状態を検出する状態検出部と、
前記通信状態に基づいて前記無線タグの位置を検出する位置検出部と、
位置検出対象の1以上の無線タグそれぞれの識別情報に紐付けて、当該無線タグの位置が検出済みであるか否かを示す検出済み情報を記憶する記憶部と、
前記取得部により取得した前記識別情報に紐付けて前記記憶部に記憶されている前記検出済み情報に基づいて、前記識別情報を返信した前記無線タグが位置検出済みか否かを判別する判別部と、
前記識別情報を返信した前記無線タグが位置検出済みである場合、前記無線通信部により、前記識別情報を返信した前記無線タグに対して、前記フラグ状態を前記第2状態に書き換えることを指示する指示部と、
を具備する、無線タグ通信システム。
【請求項7】
第1状態及び第2状態の内の何れか一方のフラグ状態を記憶するフラグを備え、前記フラグ状態を指定した識別情報読み取りコマンドを受信した際に、前記フラグ状態が前記指定されたフラグ状態に該当する場合にのみ識別情報を返信する、無線タグと通信する無線通信部と、プロセッサと、メモリとを備え、前記無線タグと通信する無線タグ通信装置を制御するコンピュータを、
前記無線通信部により、前記フラグ状態として前記第1状態を指定した前記識別情報読み取りコマンドを送信して、前記フラグ状態が前記第1状態である前記無線タグから返信されてきた前記識別情報を取得して前記メモリに記憶させる取得部、
前記メモリに記憶された前記識別情報に基づいて、前記識別情報を返信した前記無線タグが位置検出済みか否かを判別する判別部、
前記識別情報を返信した前記無線タグが位置検出済みである場合、前記無線通信部により、前記識別情報を返信した前記無線タグに対して、前記フラグ状態を前記第2状態に書き換えることを指示する指示部、
として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、無線タグ通信装置、無線タグ通信システム及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、管理対象の物品に、一意の識別情報を記録したRFID(Radio Frequency Identification)タグと称される無線タグを貼付しておき、RFIDリーダと称される、無線タグと無線通信する無線タグ通信装置によって、無線タグから識別情報を読み取ることで、物品を検出する技術が、様々な用途で利用されている。
【0003】
この技術では、無線タグ通信装置から読み取りコマンドを1回送信するだけで、当該無線タグ通信装置の通信エリア内に存在する全ての無線タグから識別情報を読み取ることが可能である。しかしながら、実際には、無線タグと無線タグ通信装置との相対的な移動、電波の反射、などの様々な要因によって、読み落としが発生するため、無線タグ通信装置は、複数回、読み取りコマンドを送信することとなる。そのため、各回の読み取りコマンドによって、既に読み取りが完了している識別情報の読み取りも行われることとなってしまい、未だ読み取っていない識別情報の読み取り機会を減少させてしまう。よって、全無線タグの識別情報の読み取り完了までの時間が増加し、単位時間当たりの読み取り率が低下してしまう。そこで、特許文献1では、一度識別情報を取得した無線タグのフラグ情報については、読み取りコマンドでリセットしないよう指示することで、これを防止している。
【0004】
ところで、無線タグと無線タグ通信装置の用途の一つとして、倉庫や店舗のバックヤードなどの棚に収納された多数の物品の棚卸しや所望の物品の探索がある。この用途では、物品を検出するだけでなく、どこにその物品が有るのかという位置検出が必要になる。位置検出を行うためには、一つの無線タグを複数回読み取ることが必須となる。但し、既に位置を検出している無線タグを読み取ることは、未だ位置検出が済んでいない無線タグの読み取り機会を減少させてしまう。よって、位置検出対象つまり読み取り対象の無線タグが複数存在する場合、それら全ての無線タグを読み取るまでに時間を要することとなる。この課題に対しては、特許文献1に開示されたような技術では対処できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-21901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、複数の位置検出対象の無線タグの全てを読み取るまでの時間を短縮可能にする無線タグ通信装置、無線タグ通信システム及びプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態において、無線タグ通信装置は、無線通信部と、取得部と、判別部と、指示部と、を備える。無線通信部は、無線タグと通信する。無線タグは、第1状態及び第2状態の内の何れか一方のフラグ状態を記憶するフラグを備え、フラグ状態を指定した識別情報読み取りコマンドを受信した際に、フラグ状態が指定されたフラグ状態に該当する場合にのみ識別情報を返信する。取得部は、無線通信部により、フラグ状態として第1状態を指定した識別情報読み取りコマンドを送信して、フラグ状態が第1状態である無線タグから返信されてきた識別情報を取得する。判別部は、取得した識別情報に基づいて、識別情報を返信した無線タグが位置検出済みか否かを判別する。指示部は、識別情報を返信した無線タグが位置検出済みである場合、無線通信部により、識別情報を返信した無線タグに対して、フラグ状態を第2状態に書き換えることを指示する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る無線タグ通信システムを示す概略構成図である。
図2は、無線タグの読み取り動作の概要を示す模式図である。
図3は、無線タグの読み取り動作におけるスロット内の動作の概要を示す模式図である。
図4は、3点測量による位置検出方法を説明するための模式図である。
図5は、位相変化に基づく位置検出方法を説明するための模式図である。
図6は、第1実施形態に係る無線タグ通信装置が備える検出対象記憶部に記憶される主要なデータ構造を示す模式図である。
図7は、無線タグ通信装置が備える読み取りデータ記憶部に記憶される主要なデータ構造を示す模式図である。
図8は、無線タグ通信装置の動作概要を示すシーケンス図である。
図9は、無線タグ通信装置の動作概要を示すシーケンス図である。
図10は、無線タグ通信装置の動作概要を示すシーケンス図である。
図11は、無線タグ通信装置のプロセッサが実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。
図12は、第2実施形態に係る無線タグ通信システムを示す概略構成図である。
図13は、無線タグ通信システムの動作概要を示すシーケンス図である。
図14は、無線タグ通信システムの動作概要を示すシーケンス図である。
図15は、第2実施形態に係る無線タグ通信装置のプロセッサが実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。
図16は、無線タグ通信システムにおける上位機器のプロセッサが実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、精算装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る無線タグ通信システムを示す概略構成図である。第1実施形態に係る無線タグ通信システムは、第1実施形態に係る無線タグ通信装置1と、上位機器UEと、を含む。無線タグ通信装置1は、複数の無線タグTGの中から、位置検出対象の無線タグTGの位置を検出する。上位機器UEは、無線タグ通信装置1が検出した検出対象の無線タグTGの位置を利用する情報処理装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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