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公開番号2025088000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202379
出願日2023-11-30
発明の名称電動シートスライド装置
出願人株式会社TF-METAL
代理人個人,個人,個人
主分類B60N 2/07 20060101AFI20250604BHJP(車両一般)
要約【課題】保護カバーのモータハウジングやギアボックスに対する支持力の向上を図ると共に、保護カバーの汎用性の高い電動シートスライド装置を提供する。
【解決手段】第1筒部18と第2筒部9との間に延出して配置された保護カバー50は、一端部に、モータハウジング6aの外周面に電動モータ6の出力軸6b、6cの軸方向に移動可能に嵌合すると共に、下部が開放された開口隙間Sを有する筒状のモータ側保持部52を有し、第1ギアボックス4側となる他端部に、第1ギアボックスの両側壁に設けられた嵌合突起29,29に対して出力軸の軸方向へスライド移動可能に嵌合する嵌合凹部57,57を有すると共に、嵌合凹部が嵌合突起に嵌合した状態で、第1ギアボックスの外側面4cの係止面4dに係止して出力軸方向への移動を規制する規制爪58を有するギアボックス側保持部53を有している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
車両用シートの左右両側に車体前後方向に沿って配設された左右一対のレール組立体は、
車両のフロアに固定される一対のロアレールと、
前記一対のロアレールに対してスライド可能に取り付けられ、かつ車両用シートが取り付けられる一対のアッパレールと、
前記各アッパレールと各ロアレールの間の内部に回転可能に配置され、それぞれの外周に雄ねじが形成された一対のスクリューシャフトと、
前記各ロアレールに固定され、前記各スクリューシャフトの雄ねじが螺合される雌ねじ孔を有する一対のナット部材と、
前記各アッパレールに固定され、前記各スクリューシャフトと各ナット部材のいずれか一方をそれぞれ回転駆動するギア機構を備えた一対のギアボックスと、
前記一対のアッパレールの間に配置され、前記いずれか一方のアッパレールに固定されている前記一方のギアボックスに固定された電動モータと、
前記電動モータの出力軸と前記いずれか他方のアッパレールに固定されている他方のギアボックスに有するギア機構の入力軸とを連結する伝達部材と、
前記電動モータの出力軸の軸方向に沿って延びる筒状のモータハウジングと、
前記モータハウジングの前記他方のギアボックス側の一端に設けられ、前記伝達部材の一端部が挿入可能なモータ側筒部と、
前記他方のギアボックスに設けられ、前記第1筒部と軸方向から対向すると共に、前記伝達部材の他端部が挿入可能なギアボックス側筒部と、
前記モータハウジングと前記他方のギアボックスとの間を延出して配置されて、前記伝達部材と前記モータ側筒部及び前記ギアボックス側筒部とを上側から覆うと共に下面が開放された保護カバーと、
を備え、
前記保護カバーは、
前記電動モータ側となる一端部に、前記モータハウジングの外周面に前記出力軸の軸方向に移動可能に嵌合すると共に、下部が開放された開口隙間を有する筒状のモータ側保持部と、
前記他方のギアボックス側となる他端部に、前記他方のギアボックスの上端部に設けられた嵌合突起に対して前記出力軸の軸方向へスライド移動可能に嵌合する嵌合凹部を有すると共に、該嵌合凹部が前記嵌合突起に嵌合した状態で前記出力軸の軸方向への移動を規制する規制爪を有するギアボックス側保持部と、を有することを特徴とする電動シートスライド装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電動シートスライド装置であって、
前記保護カバーのモータ側保持部は、下部が開放したほぼC形状に形成され、内周面が軸方向の内部から前記モータハウジング側の前端縁に向かって漸次大径となるテーパ状に形成されていると共に、内周面の上端を中心とした円周方向の左右の所定角度位置に内部中心に向かって突出した一対の突起部が軸方向に沿って形成され、
前記各突起部は、それぞれの高さが前記前端縁側から軸方向の内部にわたって漸次低くなるように形成されていることを特徴とする電動シートスライド装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電動シートスライド装置であって、
前記モータ側保持部は、円周方向の肉厚が前記開口隙間の間の対向する下部側の両端部から周方向の上端部まで漸次厚肉となるように形成され、
前記モータ側保持部は、前記一対の突起部の先端を通る内周面の基準半径が前記モータハウジングの外周面の半径よりも僅かに小さく形成されていると共に、前記両端部の内周面の半径が、前記基準半径よりもさらに小さく形成されており、
前記対向する両端部が前記モータハウジングの外周面の下部を前記両突起部と前記両端部により円周方向の4点で支持することを特徴とする電動シートスライド装置。
【請求項4】
請求項1に記載の電動シートスライド装置であって、
前記モータ側保持部は、長手方向に沿って筒状に形成されて、下端部が前記モータハウジングの長手方向と平行にカットされて前記開口隙間が形成されており、
前記モータ側保持部の下端部の下面は、前記モータハウジングの下端位置よりも上方に位置していることを特徴とする電動シートスライド装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば車両用シートの電動シートスライド装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の車両用の電動シートスライド装置としては、以下の特許文献1、2に記載されているものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載された電動シートスライド装置は、車フロアに車体前後方向に沿って配置固定される一対のロアレールと、この各ロアレールに長手方向に沿って摺動可能に嵌合し、車両用シートに結合される一対のアッパレールと、この各アッパレールの内部長手方向に沿って配置されて外周に雄ねじが形成された一対のスクリューシャフトと、各ロアレールの内部所定位置に固定されて、各スクリューシャフトが螺合する雌ねじ孔を有する一対のナット部材と、前記左右のアッパレールにそれぞれ設けられて、前記ナット部材を駆動するギア機構を収容したギアボックスと、左右のアッパレールの間に設けられ、前記各ギア機構に駆動力を伝達する電動モータと、電動モータの出力軸と各ギア機構の入力軸とを伝達する伝達部材と、を備えている。
【0004】
そして、左右のアッパレールに、一対のギアボックスを組み付けるための一対の開口がそれぞれ形成され、一方の開口には、モータを組み付けるためのモータ固定ブラケットによって塞がれている。他方のアッパレールに設けられた補強ブラケットと前記モータ固定ブラケットとの間には、該両ブラケットを橋渡しする橋渡しブラケットが設けられている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の橋渡しブラケットは、いずれも自身の撓み変形を利用したはめ込み式の方法で長尺ブラケットやアッパレールに組み付けられている。これらの組み付け作業は、撓み変形を利用して上下方向から行うようになっていることから、組み付け作業性が悪く、この取り付け作業能率の低下を招いている。
【0006】
特許文献2に記載された電動シートスライド装置は、本出願人が先に出願したもので、電動モータ側の第1筒部と第2ギアボックス側の第2筒部との間に延出して配置されて、第2ギアボックス、第1、第2筒部及び伝達部材を上側から覆う保護カバーを有している。この保護カバーは、第1筒部を軸方向から挿入可能な挿入穴と、該挿入穴の内周面に設けられ、回り止め部が軸方向から係入可能な回転規制溝と、を有している。
【0007】
そして、保護カバーを組み付ける際には、伝達部材全体を覆うように配置して一端部を第1筒部側に軸方向から斜めに嵌合した後、この状態で他端部を下方へ押圧すると、該他端部の左右に設けられた一対の係止爪が第2ギアボックスに有する一対の係止凹部に上方向から係止して嵌合保持される。これによって、保護カバーは、伝達部材を覆いつつ両端部が第1筒部及び第2ギアボックスに嵌合固定されることから組み付け作業性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2015-003590号公報
特開2022-151960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献2に記載の電動シートスライド装置は、保護カバーの組み付け作業性は向上できるものの、前述のように、保護カバーの他端部の左右に設けられた一対の係止爪が第1ギアボックスに有する一対の係止凹部に上方から係止して嵌合保持されるようになっていることから、上下方向の支持力が不十分になる。この結果、前記他端部に上方への力が加わると保護カバーが第1ギアボックスから離脱し易くなる。
【0010】
また、伝達部材を電動モータの出力軸に係合させる第1筒部に対して、保護カバーの一端部を被嵌して支持するようになっていることから、第1筒部に十分な強度がないと採用することができない。換言すれば、第1筒部は、構造上、保護カバーに対する十分な強度が得られない構造になっている場合があることから、保護カバーの汎用性に乏しいといった技術的課題を招いている。
(【0011】以降は省略されています)

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