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公開番号
2025087720
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2025022330,2021573301
出願日
2025-02-14,2020-06-10
発明の名称
抗体の精製方法及びその組成物
出願人
武田薬品工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
1/20 20060101AFI20250603BHJP(有機化学)
要約
【課題】抗α4β7抗体及び1つ以上の不純物を含む液体溶液から前記抗α4β7抗体を含む組成物を得るための方法及び得られる組成物を提供する。
【解決手段】方法は、抗α4β7抗体及び少なくとも1つの不純物を含む溶液を、疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)樹脂と、HIC樹脂を通じた抗α4β7抗体のフロースルーを可能とする条件下で接触させることにより、抗α4β7抗体を含む組成物を得ることを含み、HIC樹脂が高疎水性HIC樹脂として特徴付けられ、抗α4β7抗体がヒト化抗体であり、IgG1抗体であり、特定の配列のCDR3ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR1ドメインを含む重鎖可変領域及び特定の配列のCDR3ドメイン、CDR2ドメイン、及びCDR1ドメインを含む軽鎖可変領域を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
抗α4β7抗体及び1つ以上の不純物を含む液体溶液から前記抗α4β7抗体を含む組
成物を得るための方法であって、
前記抗α4β7抗体及び前記1つ以上の不純物を含む前記液体溶液をプロテインAを含
むマトリクスと接触させることにより、前記抗α4β7抗体を前記プロテインAに結合さ
せることと、
前記プロテインAを含む前記マトリクスを洗浄溶液で洗浄することと、
前記マトリクスをpH3.2~4の溶出溶液と接触させることにより、前記プロテイン
Aを含む前記マトリクスから前記抗α4β7抗体を溶出して、前記抗α4β7抗体を含む
組成物を得ることと、を含み、
前記抗α4β7抗体がヒト化抗体であり、IgG1抗体であり、配列番号4に記載される
CDR3ドメイン、配列番号3に記載されるCDR2ドメイン、及び配列番号2に記載さ
れるCDR1ドメインを含む重鎖可変領域を含み、配列番号8に記載されるCDR3ドメ
イン、配列番号7に記載されるCDR2ドメイン、及び配列番号6に記載されるCDR1
ドメインを含む軽鎖可変領域を含む、前記方法。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記抗α4β7抗体を含む前記組成物が、1%未満の高分子量(HMW)凝集体を含む
、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プロテインAが固相上に固定化される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記固相が、ビーズ、ゲル、及び樹脂のうちの1つ以上を含む、請求項3に記載の方法
。
【請求項5】
前記洗浄溶液のpHが、約7である、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記溶出溶液が、クエン酸を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記溶出溶液のpHが、3.2~3.7または3.3~3.8である、請求項1~6の
いずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
抗α4β7抗体及び1つ以上の不純物を含む液体溶液から前記抗α4β7抗体を含む組
成物を得るための方法であって、
抗α4β7抗体及び少なくとも1つの不純物を含む溶液を、疎水性相互作用クロマトグ
ラフィー(HIC)樹脂と、前記HIC樹脂を通じた前記抗α4β7抗体のフロースルー
を可能とする条件下で接触させることにより、前記抗α4β7抗体を含む組成物を得るこ
とを含み、
前記HIC樹脂が高疎水性HIC樹脂として特徴付けられ、
前記抗α4β7抗体がヒト化抗体であり、IgG1抗体であり、配列番号4に記載される
CDR3ドメイン、配列番号3に記載されるCDR2ドメイン、及び配列番号2に記載さ
れるCDR1ドメインを含む重鎖可変領域を含み、配列番号8に記載されるCDR3ドメ
イン、配列番号7に記載されるCDR2ドメイン、及び配列番号6に記載されるCDR1
ドメインを含む軽鎖可変領域を含む、前記方法。
【請求項9】
前記組成物が、前記抗α4β7抗体を含み、0.6%未満のHMW凝集体を含む、請求
項8に記載の方法。
【請求項10】
前記HIC樹脂が、pH約7.2未満のリン酸塩バッファーで平衡化される、請求項8
または9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗α4β7抗体、またはその断片を精製するための方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【0002】
関連出願
本出願は、2019年6月10日に出願された、米国仮出願第62/859,580号
に基づく優先権を主張する。上記出願の全容を参照によって本明細書に援用するものであ
る。
【0003】
配列表
本出願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出される配列表を含み、その全容を参
照によって本明細書に援用する。2020年6月5日に作成された前記ASCIIコピー
は、T103022_1120WO_SL.txtの名前が付けられており、そのサイズ
は10,015バイトである。
【背景技術】
【0004】
タンパク質の大規模で経済的な精製は、バイオテクノロジー産業において益々重要な課
題となりつつある。一般的に、生物製剤は、目的の治療用タンパク質を大量に産生するよ
うに操作された、例えば、細菌細胞などの原核細胞株、または哺乳動物もしくは真菌細胞
などの真核細胞株を用いた細胞培養によって製造される。使用される細胞株は生物である
ため、糖類、アミノ酸、及び、場合により、動物血清の製剤から供給される成長因子を含
む複雑な細胞培地を供給しなければならない。所望の組換え治療用タンパク質を、例えば
、細胞培地成分、宿主細胞タンパク質(HCP)、宿主核酸、及び/またはクロマトグラ
フィー材料などのプロセス関連不純物、ならびに凝集体、ミスフォールドした化学種、ま
たは目的のタンパク質の断片などの生成物関連不純物から、ヒトの治療薬として使用する
うえで十分な純度にまで分離することは困難な課題であった。
【0005】
凝集体をはじめとする生成物関連及びプロセス関連不純物は、精製プロセスを妨げ、保
管時のタンパク質に影響を及ぼす可能性があり、かつ/または抗体を医薬品として対象に
投与する際に有害反応の原因となるおそれがある(Shukla et al.,J. C
hromatogr.B.Analyt.Technol.Biomed.Life S
ci.,848(1),28-39)。
【0006】
したがって、不純物を効果的に除去し、タンパク質の回収率を向上させ、治療上の要求
条件を維持しつつ、例えば抗体などの治療用タンパク質を精製するための改善された方法
が当該技術分野で引き続き求められている。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、例えば液体溶液から、ベドリズマブなどの抗α4β7抗体を精製するための
方法を特に提供する。
【0008】
一態様では、本発明は、抗α4β7抗体及び1つ以上の不純物を含む液体溶液から抗α
4β7抗体を含む組成物を得るための方法であって、プロテインAを含むマトリクスを、
抗α4β7抗体及び1つ以上の不純物を含む液体溶液と接触させて、抗α4β7抗体をプ
ロテインAに結合させることと、プロテインAを含むマトリクスを洗浄溶液で洗浄するこ
とと、マトリクスをpH3.2~4の溶出溶液と接触させることにより、プロテインAを
含むマトリクスから抗α4β7抗体を溶出して、抗α4β7抗体を含む組成物を得ること
と、を含み、抗α4β7抗体が、ヒト化抗体であり、IgG1抗体であり、配列番号4に
記載のCDR3ドメイン、配列番号3に記載のCDR2ドメイン、及び配列番号2に記載
のCDR1ドメインを含む重鎖可変領域と、配列番号8に記載のCDR3ドメイン、配列
番号7に記載のCDR2ドメイン、及び配列番号6に記載のCDR1ドメインを含む軽鎖
可変領域とを含む、方法を特徴とする。
【0009】
一実施形態では、方法は、1%未満の高分子量(HMW)凝集体を含む組成物を、抗α
4β7抗体及び1つ以上の不純物を含む液体溶液から得るために使用され、方法は、プロ
テインAを含むマトリクスを、抗α4β7抗体及び1つ以上の不純物を含む液体溶液と接
触させることで、抗α4β7抗体をプロテインAに結合させることを含み、プロテインA
を含むマトリクスの洗浄溶液による前記洗浄、及びマトリクスをpH3.2~4の溶出溶
液と接触させることによる、プロテインAを含むマトリクスからの抗α4β7抗体の前記
溶出により、1%未満のHMW凝集体を含む組成物が得られる。
【0010】
一実施形態では、プロテインAは、固相上に固定化される。一実施形態では、固相は、
ビーズ、ゲル、及び樹脂のうちの1つ以上を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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