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公開番号
2025087709
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2025019907,2021560301
出願日
2025-02-10,2020-03-18
発明の名称
擦弦楽器
出願人
トート、カロリ
,
ヴァルダイ、イストヴァン
代理人
弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類
G10D
3/13 20200101AFI20250603BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】より容易な取り扱い及び著しく改善されたより楽しい音を提供するテールピースを含む擦弦楽器を提供する。
【解決手段】本体(2)とネック(1)とを、本体(2)の上面がトッププレート(4)であり、その下部でテールピース(16)が楽器の下部に固定され、弦(14)が、テールピース(16)とネック(1)のスクロール(8)との間に、ブリッジによって下から支持され、張力をかけられた状態で配置される擦弦楽器であって、弦(14)の底部を保持するように適合され、弧状の三角形を有し、多層材料で作られた非対称形状の本体を有し、その周囲に沿って丸みを帯びているテールピース(16)を備え、テールピース(16)では、弦(14)を受けるように適合されるボア(20)が底部の角部(a)と2つの上部の角部(b,c)の間に延びる弧状部(19)に沿って配置される。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
本体(2)とネック(1)とを備え、前記本体(2)の上面がトッププレート(4)であり、その下部でテールピースが楽器の下部に固定され、弦(14)が、前記テールピースと前記ネック(1)のスクロール(8)との間に、ブリッジによって下から支持され、張力をかけられた状態で配置され、
前記弦(14)の底部を保持するように適合され、弧状の三角形を有し、多層材料で作られた非対称形状の本体を有し、その周囲に沿って丸みを帯びているテールピース(16)を備え、
前記本体では、擦弦楽器の底部に前記テールピース(16)を固定するボア(18)が設けられ、2つの上部の角部(b、c)の間に延びる弧状部(9)に沿って異なる長さの前記弦(14)を受けるボア(20)が配置されることを特徴とする擦弦楽器。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記テールピース(16)の多層本体が、コア部(21)と、両側のコア部分を境界付けるように適合された少なくとも1つの補強層(22)とで形成され、両側の補強層(23)を境界付けるように適合された少なくとも1層のカバー層(23)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の擦弦楽器。
【請求項3】
前記テールピース(16)のコア部分(21)の材料が、黒檀、マホガニー、メンガ、イロコ、アフロモシア、カブレウーヴァ、ラパチョ、チーク、ローズウッド、ジャトバ、メルバウ、ムテニエ、ウェンジ、パンガパンガ、ケンパス、バンキライ、カヤの木材材料のうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の擦弦楽器。
【請求項4】
前記テールピース(16)の補強層の材料が、ケブラー、炭素繊維、グラフェンのいずれかの材料であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の擦弦楽器。
【請求項5】
前記テールピース(16)の本体の複数の層(21、22、23)の間が粘着性の接着剤で接着されることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項記載の擦弦楽器。
【請求項6】
前記テールピース(16)の接着剤で接着された層間の結合が、シアン化物含有接着剤及び/または熱硬化性樹脂接着剤によって形成されることを特徴とする、請求項5に記載の擦弦楽器。
【請求項7】
前記弦を受け入れるように適合された前記テールピース(16)の前記ボア(20)が面取りされた縁の構成を有することを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の擦弦楽器。
【請求項8】
前記弧状部の角(b、c)の間に延びる弧状部分を記述する関数が、以下の式及び値によって定義される関数部分であることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の擦弦楽器。
TIFF
2025087709000006.tif
75
165
【請求項9】
前記ブリッジ(25)と前記テールピース(16)との間に配置され、上下に変位するように適合された1つまたは複数のスペーサー部材をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の擦弦楽器。
【請求項10】
前記スペーサー部材(26)がブロック状の形状で、その側面の1つに配置された前記弦(14)を受け入れるように適合された溝(27)を有することを特徴とする、請求項9に記載の擦弦楽器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、ボディとネックを備えた擦弦楽器であり、ボディの上面はトッププレートであり、その底部には、テールピースが楽器の底部に固定され、弦はテールピースとネックのスクロールの間で、ブリッジによって下から支えられ、張力をかけられた状態で配置される。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の擦弦楽器にはいくつかの種類がある。バイオリン族のメンバーでは、テールピースは、エボニーまたはローズウッドで彫られた部品であり、弦の力によって下部の端受に固定されたボタンに連結される。マンドリンや金属弦のある特定のアコースティックギターやエレキギターでは、テールピースは金属製で、下部の端受または楽器のボディにねじ込まれる。ギターでは、例えばクラシックギターやフラメンコギターの場合、テールピースとブリッジが一体となって(単一のピースとして)実装されることがよくある。古い時代のピック楽器や民族楽器では、(ノットタイプの)ストリングブリッジもテールピースを形成する。
【0003】
弦は、擦弦楽器の主要な音生成部品である。
弦は細くてしなやかなコードで、伸ばした状態で横の振動が可能である。これは通常、動物の腸、絹、プラスチック、または金属でできている(ハンガリー語で文字列を表す「hur」の元の意味は「gut(腸)」であった)。擦弦楽器の音の特徴は基本的に弦によって決まるが、弦によって生成される音は楽器のボディから放射されるため、楽器の構造にも依存する。
【0004】
弦の振動は、次のようなさまざまな方法で引き起こされる。
-プラッキング(手動で-指を利用する-または手動ピックまたはハープシコードの場合のようなメカニズムを適用する)、
-ヒッティング(ピアノのように、手動で、またはツィンバロムの場合のように、叩くメカニズムを適用する)、
-ラビング(擦弦楽器の場合のように弓を適用するか、ハーディ・ガーディの場合のようにメカニズムを適用する)、
-弦の振動が空気の流れ(エオリアンハープ)によって引き起こされる特殊なケース。
【0005】
一定のピッチの音を発する弦では、定在波が発生する:弦の振動のサイクル時間は、その自由長によって決まる。振動の大きさまたは振幅が音量を決定し、振動の周波数が生成される音のピッチを決定する。弦の他の特性、例えばその素材、太さなど、及び演奏家による弦のタッチは、音色に影響を与える。弦が発する音の高さの調整(「チューニング」)は、ほとんどの楽器の場合、弦の伸び具合を変えることで行われる。
【0006】
両端が固定されている引き伸ばされた弦が、特定のポイントで基本状態から振れられた場合、それは細長い三角形の形をとり、それが解放された後は、三角形の角が弦に沿って両方向に動き始め、弦がその元の基本状態に戻ろうとしている間、前後に走り、終点で方向が逆になる。弦の動きの特性は、励起の位置に大きく依存することに注意することが重要であるが、これは音の周波数には影響しない。プラッキングの場合、内部摩擦により振動は収まるが、弓を弾くことにより、プラッキングの瞬間の状態特性を継続的に維持することができる。
【0007】
弦が音楽目的に適するように、つまり、できるだけ長く音楽的な音を出すことができるようにするには、次の条件を満たす必要がある:
-チューニングに必要な張力に耐えられるだけの、十分な張力が必要であり、
-振動する柔軟なロッドとしてではなく、実際に弦として動作できるように、十分に柔軟である必要があり、
-故に、素材がより硬いまたはより堅固な場合(例えば、鋼)、長さ対直径の比率が十分に大きいことが重要であるが、例えば、ブロンズのコードで包まれたシルクの弦は、比較的、長さ対直径の比率が小さい、
-その縦方向の質量分布は均一でなければならない。これは、異なる密度の材料の組み合わせを排除するものではない。
【0008】
最初の擦弦楽器は、おそらく「イディオコード」と呼ばれる楽器であった。これらは、さまざまな植物の茎から作られたもので、その茎には縦方向のスリットが切られ、このように分離された繊維状の束が端部で小さな楔によって伸びるように作られた。
【0009】
次の改良のステージは、ヘテロコードの楽弓であった。この楽器には、より厳しい音楽的要件を満たす、動植物由来の繊維を撚り合わせて作られた弦が含まれる。
擦弦楽器の改良中において、世界中の様々な地域で、音楽的な弦を作るために利用できる様々な材料が存在していた:東部では絹、アジアの遊牧民の馬の文化では馬の毛、熱帯地域では様々な植物繊維、そして西部では動物の腸(「腸線」)が、主にその目的のために利用されていた。
【0010】
高品質のガット(腸線)の弦は羊、山羊、または子羊の腸で作られているが、より適度の目的には、子牛、ウサギ、または猫の腸も適している。腸は主に筋線維で構成されており、その並外れた弾力性を説き明かす。洗浄、漂白などを行った後、腸を細い紐に切り、必要な数の紐を撚り合わせて希望の直径の紐を作り、乾燥、磨き、艶を出す。
(【0011】以降は省略されています)
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