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公開番号2025084342
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198180
出願日2023-11-22
発明の名称管楽器用部品及び管楽器
出願人ヤマハ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G10D 9/02 20200101AFI20250527BHJP(楽器;音響)
要約【課題】管楽器の演奏態様を変えることなく、管楽器の音響特性を変化させることが可能な管楽器用部品を提供する。
【解決手段】管楽器用部品3は、筒状壁部10を有する。筒状壁部10の少なくとも一部には、筒状壁部10の内筒面10aを構成する内壁11と、筒状壁部10の外筒面10bを構成し、筒状壁部10の厚さ方向において内壁11に対して間隔をあけて位置する外壁12と、内壁11と外壁12との間の空間S1に形成されたインフィルパターン13と、が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
筒状壁部を有し、
前記筒状壁部の少なくとも一部に、前記筒状壁部の内筒面を構成する内壁と、前記筒状壁部の外筒面を構成し、前記筒状壁部の厚さ方向において前記内壁に対して間隔をあけて位置する外壁と、前記内壁と外壁との間に形成されたインフィルパターンと、が設けられている管楽器用部品。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記インフィルパターンを含む前記筒状壁部が積層構造で形成されている請求項1に記載の管楽器用部品。
【請求項3】
3Dプリンタによって作製される請求項2に記載の管楽器用部品。
【請求項4】
前記インフィルパターンが、互いに対向する前記内壁及び前記外壁の内面の少なくとも一方から突出する突起を含む請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管楽器用部品。
【請求項5】
マウスピース又はバレルである請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管楽器用部品。
【請求項6】
管楽器本体と、前記管楽器本体に取り付けられる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管楽器用部品と、を備える管楽器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、管楽器用部品及び管楽器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、木管楽器の音響特性を変える管楽器用部品として、木管楽器を収容する筐体を有し、筐体に収容された木管楽器を筐体の外部から演奏可能とした楽器用消音器が開示されている。
木管楽器は、多くの音孔を有するため、音孔が少ないあるいは音孔がない金管楽器と比較して、音響特性の一例である音量を小さく抑えることが難しい。これに対し、特許文献1の楽器用消音器は、その筐体に木管楽器を収容して木管楽器の複数の音孔を覆うことで、木管楽器の音量を小さく抑えるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6004159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の楽器用消音器では、木管楽器を筐体に収容するため、木管楽器を筐体に収容しない場合と比較して、木管楽器を演奏する態様が大きく変わってしまう。例えば、木管楽器を筐体に収容すると、木管楽器を手指で操作する部分が見えないため、また、筐体の分だけ木管楽器が重くなってしまうため、木管楽器を演奏しにくくなる可能性がある。
以上のことから、木管楽器では、金管楽器と比較して、演奏態様を変えることなく、音量等の音響特性を変化させることが特に難しい。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、木管楽器等の管楽器の演奏態様を変えることなく、管楽器の音響特性を変化させることが可能な管楽器用部品及びこれを備える管楽器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、筒状壁部を有し、前記筒状壁部の少なくとも一部に、前記筒状壁部の内筒面を構成する内壁と、前記筒状壁部の外筒面を構成し、前記筒状壁部の厚さ方向において前記内壁に対して間隔をあけて位置する外壁と、前記内壁と外壁との間の空間に形成されたインフィルパターンと、が設けられている管楽器用部品である。
【0007】
本発明の一態様は、管楽器本体と、前記管楽器本体に取り付けられる前記管楽器用部品と、を備える管楽器である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、管楽器の演奏態様を変えることなく、管楽器の音響特性を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る管楽器としてのクラリネットを示す正面図である。
本発明の一実施形態に係る管楽器用部品としてのマウスピースを示す斜視図である。
図2に示すマウスピースのIII-III線断面図である。
図2に示すマウスピースのIV-IV線断面図である。
発明の一実施形態に係る管楽器用部品としてのマウスピースの一例を撮影した写真である。
図5の領域VIを拡大撮影した写真である。
実施例のマウスピースを用いてアルトサックスをロングトーンで吹鳴した場合の音量の時系列を示すグラフである。
比較例のマウスピースを用いてアルトサックスをロングトーンで吹鳴した場合の音量の時系列を示すグラフである。
実施例のマウスピースを用いたアルトサックスの周波数特性、及び、比較例のマウスピースを用いたアルトサックスの周波数特性を示すグラフである。
本発明の他の実施形態に係る管楽器用部品としてのバレルを模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1~図9を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の管楽器1は、木管楽器の一種のクラリネットである。管楽器1は、管楽器本体2と、管楽器用部品であるマウスピース3及びバレル4と、を備える。管楽器本体2は、外面に複数のキー5が配置された上管2A及び下管2Bと、ベル部2Cと、を含む。図1の管楽器1(クラリネット)では、マウスピース3、バレル4、上管2A、下管2B、ベル部2Cが順番に並べて接続される。本実施形態の管楽器1において、管楽器本体2及びバレル4は通常のクラリネットと同一の部品である。
(【0011】以降は省略されています)

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