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公開番号2025090250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205373
出願日2023-12-05
発明の名称遮音システムおよび区画設備
出願人ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
代理人IPTech弁理士法人
主分類G10K 11/172 20060101AFI20250610BHJP(楽器;音響)
要約【課題】空間を完全に閉塞することなく高い遮音性能を実現する遮音システムを提供する。
【解決手段】遮音システムを備えた区画設備100は、仕切部材である壁部材110W及び床部材110Fによって囲まれ、かつ、開口部を有する対象空間に設置され、音響部材60と、遮音構造体50と、を備える。音響部材60は、仕切部材の内面に取り付けられ、音響部材60に対する入射音に仕切部材の内面とは異なる音響的作用を及ぼす。遮音構造体50は、音響部材60よりも開口部に近い位置に取り付けられ、対象空間の内部の音源SSから外部へ伝搬する音波SW1~SW5を低減する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
仕切部材によって囲まれ、かつ開口部を有する対象空間に設置される遮音システムであって、
前記仕切部材の内面に取り付けられた音響部材であって、当該音響部材に対する入射音に当該仕切部材の内面とは異なる音響的作用を及ぼす音響部材と、
前記音響部材よりも前記開口部に近い位置に取り付けられ、前記対象空間の内部から外部へ伝搬する音を低減する遮音構造体と
を具備する、遮音システム。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記音響部材が及ぼす音響的作用は、前記入射音に対応する反射音のうち少なくとも特定の方向の成分を抑制する作用である、
請求項1に記載の遮音システム。
【請求項3】
前記遮音構造体は、遮音目標の周波数に対応する波長の1/2倍よりも長い管構造を備えた共鳴器を含む、
請求項1に記載の遮音システム。
【請求項4】
前記遮音構造体は、前記開口部に近づく方向に、間隔を隔てて取り付けられた複数の前記共鳴器を備える、
請求項3に記載の遮音システム。
【請求項5】
前記遮音構造体は、前記管構造を当該管構造の長手方向に並ぶ複数の区画に分割する仕切り部を備え、
前記複数の区画の各々が前記遮音目標の周波数で共鳴するように構成されている、
請求項3に記載の遮音システム。
【請求項6】
前記音響部材は、吸音材を含む、
請求項1に記載の遮音システム。
【請求項7】
前記音響部材は、前記仕切部材の内面のうち、前記遮音構造体に対して所定角度以上の入射角で入射することになる反射音が生じる可能性のある位置に取り付けられる、
請求項6に記載の遮音システム。
【請求項8】
前記遮音構造体による透過損失がピークを示す周波数帯と、前記吸音材による吸音率がピークを示す周波数帯とが、少なくとも一部重なる、
請求項6に記載の遮音システム。
【請求項9】
前記音響部材は、前記入射音を、前記仕切部材の内面とは異なる方向に反射する反射材を含む、
請求項1に記載の遮音システム。
【請求項10】
前記音響部材は、前記入射音に対応する反射音の前記遮音構造体に対する入射角を所定角度以下とするように構成される、
請求項9に記載の遮音システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、遮音システムおよび区画設備に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ビデオ会議の普及とともに、ブース型設備が各所に設置されつつある。ブース型設備は、その開放の度合いによって、クローズド型、セミクローズド型、およびオープン型に大別することができる。オープン型又はセミクローズド型のブースは設置の容易性に優れるが、天井又は側面の少なくとも一部が開放されているため、内部空間の音が外に漏れやすく、逆に外の音が内部空間に入り込みやすいため、静粛性に難がある。これに対して、クローズド型ブースは、天井及びすべての側面が閉塞されるため、内部空間の音が外に漏れるのを抑制できる。また特許文献1には、吸音クロスおよび吸音材を用いて吸音天井を構成する技術的思想について開示されている。特許文献1の技術をブース型設備に適用すれば、ブースの内部における静粛性も改善する可能性がある。
【0003】
一方、クローズド型ブースには、設置環境の制限や高いコストが原因となって設置の容易性に劣るという問題がある。例えば、クローズド型ブースは天井が塞がれているため、ブースが設置された建物の天井にスプリンクラーが設置されていたとしても、当該スプリンクラーの水がブース内に届かない。そのため、ブース設備内へのスプリンクラーの設置などの個別の防火対策が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-332619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなブース型設備の例に限らず、特定の空間の内部と外部との間における遮音性を向上させることが求められる一方で、その空間の内部と外部との間で水または空気などの流体やその他の小さい物体を通過可能とすることが求められることがある。
【0006】
本開示の目的は、空間を完全に閉塞することなく高い遮音性能を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様の遮音システムは、仕切部材によって囲まれ、かつ開口部を有する対象空間に設置される遮音システムであって、仕切部材の内面に取り付けられた音響部材であって、当該音響部材に対する入射音に当該仕切部材の内面とは異なる音響的作用を及ぼす音響部材と、音響部材よりも開口部に近い位置に取り付けられ、対象空間の内部から外部へ伝搬する音を低減する遮音構造体とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の遮音ユニットの斜視図である。
本実施形態の遮音ユニットをX-方向から見た図である。
本実施形態の遮音ユニットの透過損失の周波数特性を例示するグラフである。
本実施形態の遮音構造体の斜視図である。
本実施形態の遮音システムを備えた区画設備を概念的に示す図である。
変形例1の遮音システムを備えた区画設備を概念的に示す図である。
変形例2の共鳴器をZ-方向から見た図である。
その他の変形例の遮音ユニットをX-方向から見た図である。
その他の変形例の遮音ユニットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0010】
以降の説明において、複数の同種の要素について共通の説明を述べる場合に、例えば「99」のような共通の符号を用いることがある。他方、これらの要素について個別に説明を述べる場合に、「99-1」、または「99-2」のように共通の符号に添え字を付した符号を用いることがある。
(【0011】以降は省略されています)

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