TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025087517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023202224
出願日2023-11-29
発明の名称小型船舶および小型船舶用の排気マニホールド
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人個人
主分類B63H 21/32 20060101AFI20250603BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】複数の排気孔部を合流することにより形成された排気孔部の付近をウォータージャケットによって効果的に冷却することが可能な小型船舶を提供する。
【解決手段】この小型船舶100は、船体101とエンジンEと排気マニホールドとを備え、排気マニホールド103は、4つの上流側排気孔部1と、排気流れ方向において4つの上流側排気孔部1の下流側に配置され、4つの上流側排気孔部1のうちの中央の2つの上流側排気孔部1を合流させて形成した1つの下流側中央排気孔部2と、排気流れ方向において4つの上流側排気孔部1の下流側に配置され、1つの下流側中央排気孔部2に対して両側に間隔を隔てて隣接する2つの下流側隣接排気孔部3と、ウォータージャケット5とを含み、ウォータージャケット5は、下流側中央排気孔部2と下流側隣接排気孔部3との間に冷却水が流れるように、排気マニホールド103に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
船体と、
前記船体に設けられた4気筒のエンジンと、
前記エンジンに設けられた排気マニホールドとを備え、
前記排気マニホールドは、
前記エンジンの4つの排気ポートに各々が接続される4つの上流側排気孔部と、
排気流れ方向において前記4つの上流側排気孔部の下流側に配置され、前記4つの上流側排気孔部のうちの中央の2つの前記上流側排気孔部を合流させることによって形成された1つの下流側中央排気孔部と、
前記排気流れ方向において前記4つの上流側排気孔部の下流側に配置され、前記1つの下流側中央排気孔部に対して両側に間隔を隔てて隣接する2つの下流側隣接排気孔部と、
前記排気流れ方向に沿って延びるように形成され、前記エンジンに向けて前記排気流れ方向とは逆方向に冷却水を流すウォータージャケットとを含み、
前記ウォータージャケットは、前記下流側中央排気孔部と前記下流側隣接排気孔部との間に冷却水が流れるように、前記排気マニホールドに設けられている、小型船舶。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記排気マニホールドは、前記1つの下流側中央排気孔部および前記2つの下流側隣接排気孔部に対応する排気が流出する3つの出口開口が設けられたフランジ部を含み、
前記ウォータージャケットは、前記下流側中央排気孔部と前記下流側隣接排気孔部との間に冷却水が流れるように、前記フランジ部に設けられている、請求項1に記載の小型船舶。
【請求項3】
前記フランジ部の前記3つの出口開口が位置する排気流出面において、前記3つの出口開口は、互いに離間して配置され、
前記排気流出面において、前記ウォータージャケットは、前記3つの出口開口の間には設けられておらず、前記3つの出口開口を取り囲むように前記3つの出口開口の周囲に複数設けられている、請求項2に記載の小型船舶。
【請求項4】
前記ウォータージャケットは、前記下流側中央排気孔部を取り囲むように前記下流側中央排気孔部の周囲に複数設けられている、請求項1に記載の小型船舶。
【請求項5】
前記1つの下流側中央排気孔部および前記2つの下流側隣接排気孔部に対応する排気が流出する3つの出口開口は、互いに略同じ面積を有している、請求項1に記載の小型船舶。
【請求項6】
前記3つの出口開口は、直線状に一列に並んで配置され、
前記3つの出口開口の並び方向、および、前記3つの出口開口を通過する際の前記排気流れ方向の2つの方向に直交する直交方向において、前記下流側中央排気孔部の前記出口開口は、開口長さが前記下流側隣接排気孔部の前記出口開口の開口長さよりも大きくなる細長形状に形成されている、請求項5に記載の小型船舶。
【請求項7】
前記下流側隣接排気孔部の前記出口開口は、円形状に形成され、
前記下流側中央排気孔部の前記出口開口は、前記直交方向に延びる長円形状に形成されている、請求項6に記載の小型船舶。
【請求項8】
前記エンジンは、直列4気筒のエンジンであり、
前記直列4気筒のエンジンから排気が流入する前記排気マニホールドの4つの入口開口は、直線状に一列に並んで配置され、
前記1つの下流側中央排気孔部および前記2つの下流側隣接排気孔部に対応する排気が流出する3つの出口開口は、直線状に一列に並んで配置されている、請求項1に記載の小型船舶。
【請求項9】
前記4つの入口開口の並び方向と、前記3つの出口開口の並び方向とは、同じ方向である、請求項8に記載の小型船舶。
【請求項10】
前記下流側中央排気孔部と前記下流側隣接排気孔部との間において、前記ウォータージャケットの前記下流側中央排気孔部と前記下流側隣接排気孔部との並び方向における幅は、前記下流側中央排気孔部および前記下流側隣接排気孔部を形成する前記排気マニホールドの厚みよりも大きい、請求項1に記載の小型船舶。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、小型船舶および小型船舶用の排気マニホールドに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、エンジンと、ウォータージャケットが設けられた排気マニホールドを備える船舶が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、4気筒のエンジンと、ウォータージャケットを有する排気マニホールドとを備える小型船舶が開示されている。排気マニホールドは、エンジンからの排気を流すことによる温度上昇を抑制するために、ウォータージャケットにより冷却されるように構成されている。冷却水は、排気流れ方向とは逆方向に向けて、ウォータージャケット内を流れてシリンダヘッドに流入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-79092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1には明記されていないが、複数の排気孔部を1つに集合させる前の途中位置で、複数の排気孔部の一部を合流させる排気マニホールドが存在する。このような排気マニホールドでは、合流によって形成された排気流れ方向の下流側の排気孔部に排気が多く流れるため、合流した排気孔部の付近が特に高温になりやすい。このため、小型船舶のエンジンに設けられた排気マニホールドの分野では、従来より、複数の排気孔部を途中で合流することにより形成された排気孔部の付近をウォータージャケットによって効果的に冷却することが望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、複数の排気孔部を合流することにより形成された排気孔部の付近をウォータージャケットによって効果的に冷却することが可能な小型船舶および小型船舶用の排気マニホールドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における小型船舶は、船体と、船体に設けられた4気筒のエンジンと、エンジンに設けられた排気マニホールドとを備え、排気マニホールドは、エンジンの4つの排気ポートに各々が接続される4つの上流側排気孔部と、排気流れ方向において4つの上流側排気孔部の下流側に配置され、4つの上流側排気孔部のうちの中央の2つの上流側排気孔部を合流させることによって形成された1つの下流側中央排気孔部と、排気流れ方向において4つの上流側排気孔部の下流側に配置され、1つの下流側中央排気孔部に対して両側に間隔を隔てて隣接する2つの下流側隣接排気孔部と、排気流れ方向に沿って延びるように形成され、エンジンに向けて排気流れ方向とは逆方向に冷却水を流すウォータージャケットとを含み、ウォータージャケットは、下流側中央排気孔部と下流側隣接排気孔部との間に冷却水が流れるように、排気マニホールドに設けられている。
【0008】
この発明の第1の局面による小型船舶では、上記のように、排気マニホールドに、4つの上流側排気孔部のうちの中央の2つの上流側排気孔部を合流させることによって形成された1つの下流側中央排気孔部と、1つの下流側中央排気孔部に対して両側に間隔を隔てて隣接する2つの下流側隣接排気孔部と、排気流れ方向に沿って延びるように形成され、エンジンに向けて排気流れ方向とは逆方向に冷却水を流すウォータージャケットとを含み、ウォータージャケットを、下流側中央排気孔部と下流側隣接排気孔部との間に冷却水が流れるように、排気マニホールドに設ける。これによって、中央の2つの上流側排気孔部の両方から排気が流入して特に高温になりやすい下流側中央排気孔部に隣接する位置であり、かつ、下流側隣接排気孔部にも隣接する位置である、下流側中央排気孔部と下流側隣接排気孔部との間の位置に、ウォータージャケットを設けることができる。また、下流側中央排気孔部に対して、一方の下流側隣接排気孔部側、および、他方の下流側隣接排気孔部側の各々に、ウォータージャケットを配置することができる。すなわち、下流側中央排気孔部を挟み込むようにウォータージャケットを配置することができる。以上によって、複数の上流側排気孔部を合流することにより形成された下流側中央排気孔部の付近をウォータージャケットによって効果的に冷却することができる。
【0009】
上記第1の局面による小型船舶において、好ましくは、排気マニホールドは、1つの下流側中央排気孔部および2つの下流側隣接排気孔部に対応する排気が流出する3つの出口開口が設けられたフランジ部を含み、ウォータージャケットは、下流側中央排気孔部と下流側隣接排気孔部との間に冷却水が流れるように、フランジ部に設けられている。このように構成すれば、排気流れ方向の最下流位置に配置されたフランジ部に、下流側中央排気孔部と下流側隣接排気孔部との間にあるウォータージャケットを設けることができる。このため、下流側中央排気孔部と下流側隣接排気孔部との間のフランジ部にウォータージャケットがない場合と比較して、排気流れ方向のより下流側からウォータージャケットによって排気マニホールドを冷却することができる。したがって、複数の上流側排気孔部を合流することにより形成された下流側中央排気孔部の付近をウォータージャケットによってより効果的に冷却することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、フランジ部の3つの出口開口が位置する排気流出面において、3つの出口開口は、互いに離間して配置され、排気流出面において、ウォータージャケットは、3つの出口開口の間には設けられておらず、3つの出口開口を取り囲むように3つの出口開口の周囲に複数設けられている。このように構成すれば、排気流出面において3つの出口開口が互いに離間しているため、3つの出口開口が互いに接続されている場合と比較して、下流側中央排気孔部と下流側隣接排気孔部との間の位置において、3つの出口開口に近づくような排気流れ方向のより下流側にウォータージャケットを設けることができる。また、3つの出口開口を取り囲むウォータージャケットによって、下流側中央排気孔部の付近をより効果的に冷却することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ヤマハ発動機株式会社
自転車
1日前
ヤマハ発動機株式会社
リール保持機構
2日前
ヤマハ発動機株式会社
船舶推進システム
2日前
ヤマハ発動機株式会社
サドル及び自転車
7日前
ヤマハ発動機株式会社
部品実装システム
10日前
ヤマハ発動機株式会社
船舶情報収集システム
2日前
ヤマハ発動機株式会社
小型船舶および船舶用エンジンの冷却システム
3日前
ヤマハ発動機株式会社
小型船舶および小型船舶用の排気マニホールド
3日前
ヤマハ発動機株式会社
船舶推進器を制御するための方法およびシステム
3日前
ヤマハ発動機株式会社
操船機能表示部の表示制御方法及び操船システム
8日前
ヤマハ発動機株式会社
電動補助自転車用のドライブユニットおよび電動補助自転車
2日前
ヤマハ発動機株式会社
部品データ作成装置、部品実装システム、部品データ作成方法、及び部品データ作成プログラム
4日前
ヤマハ発動機株式会社
自転車トレーニング装置、トレーニングシステム、自転車、及び自転車トレーニング用プログラム
4日前
ヤマハ発動機株式会社
バックアップピン配置補正装置、部品実装機、バックアップピン配置補正方法、バックアップピン配置補正プログラムおよび記録媒体
8日前
個人
水上遊具
14日前
個人
川下り用船
6か月前
個人
発電船
7か月前
個人
シーアンカー
9か月前
個人
補助機構
3か月前
個人
船用横揺防止具
4か月前
個人
コンパクトシティ船
3か月前
小柳建設株式会社
台船
9か月前
個人
渦流動力推進構造
2か月前
ウラカミ合同会社
曳航ロボット
10か月前
炎重工株式会社
浮標
5か月前
炎重工株式会社
浮標
5か月前
炎重工株式会社
移動体
8か月前
個人
水陸両用移動装置
10か月前
個人
船舶
5か月前
個人
スクリュープロペラ
2か月前
株式会社フルトン
水中捕捉装置
3か月前
ダイハツ工業株式会社
ジャケット
11か月前
オーケー工業株式会社
係留フック
3か月前
個人
回転式による流体流出防止タンカー
3か月前
常石造船株式会社
メタノール燃料船
6か月前
誠加興業股分有限公司
呼吸用マスク
10か月前
続きを見る