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公開番号2025087202
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201700
出願日2023-11-29
発明の名称制動制御装置
出願人株式会社アドヴィックス
代理人個人,個人
主分類B60T 8/00 20060101AFI20250603BHJP(車両一般)
要約【課題】登坂路で停車させるに際し、車両のエネルギー効率の悪化を抑制しつつ、停車時における車両の姿勢の変化を抑制できるようにすること。
【解決手段】制動制御装置50の処理回路51は、登坂路を走行する車両10に制動力を付与することによって停車させるに際し、車両10に作用する降坂方向の力と車両10に作用する登坂方向の力とを釣り合わせるための制動力である停車維持制動力よりも小さく、且つ0(零)以上の制動力である第1制動力まで車両制動力を減少させた上で、車両10の車体速度を0(零)とする制動力減少処理を実行する減少制御部M13、及び、制動力減少処理の実行によって車両10が前進から後退に切り替わった時点から、車両制動力を停車維持制動力以上の第2制動力まで増大させる制動力増大処理を実行する縮退制御部M17として機能する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
登坂路を走行する車両に制動力を付与することによって停車させるに際し、前記車両に作用する降坂方向の力と前記車両に作用する登坂方向の力とを釣り合わせるための制動力である停車維持制動力よりも小さく、且つ0(零)以上の制動力である第1制動力まで、前記車両に付与する制動力を減少させた上で、前記車両の車体速度を0(零)とする制動力減少処理を実行する第1制御部と、
前記制動力減少処理の実行によって前記車両が前進から後退に切り替わった時点から、前記車両に付与する制動力を前記停車維持制動力以上の第2制動力まで増大させる制動力増大処理を実行する第2制御部と、を備える
制動制御装置。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記登坂路の勾配、停車時に前記車両の乗員に求められている快適性の度合いを示す指標、前記車両に作用する当該車両を移動させる力、及び前記車両の重量のうち、少なくとも1つに基づいて、前記第1制動力を設定する第1制動力設定部を備える
請求項1に記載の制動制御装置。
【請求項3】
前記第1制御部は、前記車両に付与する制動力の要求値と前記第1制動力との差の大きさが制動力差判定値以上である場合に、前記制動力減少処理を開始する
請求項1又は請求項2に記載の制動制御装置。
【請求項4】
前記車両に対して当該車両の前後方向に作用する慣性力を検出するセンサの検出値が、基準値、又は基準範囲の下限未満の状態から、当該検出値が、前記基準値又は前記基準範囲の上限以上の状態に移行した場合に、前記車両が前進から後退に切り替わった時点であると判定する判定部を備える
請求項1に記載の制動制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に付与する制動力を制御する制動制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、停車直前で車両に付与する制動力を減少させることによって、停車時における車両の姿勢の変化を抑制する停車制御を実施する車両制御装置を開示している。当該制動制御装置は、車両が登坂路を走行している場合、車両の動力源であるモータジェネレータに力行させた状態で上記停車制御を実施するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-28913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記車両制御装置では、登坂路で車両が停止するに際して停車制御を実施する場合、モータジェネレータに力行を行わせる。そのため、登坂路で停車させる場合には、停車時における車両の姿勢の変化は抑制できるものの、車両のエネルギー効率が悪化してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための制動制御装置は、登坂路を走行する車両に制動力を付与することによって停車させるに際し、前記車両に作用する降坂方向の力と前記車両に作用する登坂方向の力とを釣り合わせるための制動力である停車維持制動力よりも小さく、且つ0(零)以上の制動力である第1制動力まで、前記車両に付与する制動力を減少させた上で、前記車両の車体速度を0(零)とする制動力減少処理を実行する第1制御部と、前記制動力減少処理の実行によって前記車両が前進から後退に切り替わった時点から、前記車両に付与する制動力を前記停車維持制動力以上の第2制動力まで増大させる制動力増大処理を実行する第2制御部と、を備えている。
【発明の効果】
【0006】
上記制動制御装置は、登坂路で停車させるに際し、車両のエネルギー効率の悪化を抑制しつつ、停車時における車両の姿勢の変化を抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態の制動制御装置を備える車両の概略を示す構成図である。
図2は、登坂路を走行する車両に制動力を付与することによって車両を停止させる様子を示す模式図である。
図3は、制動力を付与することによって登坂路で車両を停止させた様子を示す模式図である。
図4は、登坂路で車両が減速している場合に当該車両に作用する力の関係を示す模式図である。
図5は、車両を水平路で停止させる場合のタイミングチャートである。
図6は、図1の制動制御装置で実行される一連の処理を示すフローチャートである。
図7は、車両を登坂路で停止させる場合のタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、制動制御装置の一実施形態を図1から図7に従って説明する。
図1は、制動制御装置50を備える車両10を図示している。車両10は、制動操作部材11と、複数の車輪と、複数の摩擦ブレーキ20と、制動アクチュエータ30と、を備えている。制動操作部材11は、車両10に制動力を付与する際に運転者が操作する部材である。制動操作部材11の一例はブレーキペダルである。複数の車輪は、2つの前輪12と2つの後輪13とを含んでいる。
【0009】
<摩擦ブレーキ>
複数の摩擦ブレーキ20は、対応する車輪に制動力をそれぞれ付与する。摩擦ブレーキ20は、ホイールシリンダ21と回転体22と摩擦部23とを有している。回転体22は車輪と一体に回転する。そのため、摩擦部23を回転体22に押し付けることにより、車輪に制動力が付与される。回転体22に摩擦部23を押し付ける力は、ホイールシリンダ21内の液圧であるホイール液圧が高いほど大きくなる。そのため、摩擦ブレーキ20は、ホイール液圧が高いほど大きい制動力を車輪に付与できる。
【0010】
<制動アクチュエータ>
制動アクチュエータ30は、複数のホイールシリンダ21のホイール液圧を制御することによって、車輪12,13に付与する制動力を制御する。例えば、制動アクチュエータ30は、複数のホイールシリンダ21にブレーキ液を供給する加圧源を有している。加圧源は、例えば、電動ポンプ及び電動シリンダである。制動アクチュエータ30は、前輪12用のホイールシリンダ21のホイール液圧と後輪13用のホイールシリンダ21のホイール液圧とを個別に調整できる。
(【0011】以降は省略されています)

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