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公開番号
2025086941
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201222
出願日
2023-11-29
発明の名称
鉄道工事用仮設道路及び鉄道工事用仮設道路の構築方法
出願人
株式会社ジェイエスピー
,
株式会社マルナカ
,
大鉄工業株式会社
代理人
個人
主分類
E01C
9/08 20060101AFI20250603BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】構築及び撤去作業が容易であるとともに、プラットホームに存在する構造物を回避でき、信頼性が高く、かつ経済性にも優れた鉄道工事用仮設道路を提供する。
【解決手段】傾斜路Aを有する鉄道工事用仮設道路であって、複数の熱可塑性樹脂発泡体製ブロックから構成されるブロック集合体20により構築されており、該ブロック集合体は、下地ブロック層20Xと、路面ブロック層20Yとを備え、傾斜路における路面ブロック層の上面は、上面視台形状に形成されている鉄道工事用仮設道路とした。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
プラットホーム間に構築された鉄道工事用仮設道路であって、
上記鉄道工事用仮設道路は、プラットホーム間の最短直線距離方向に対して斜めに構築された傾斜路を有しているとともに、
上記鉄道工事用仮設道路は、複数の熱可塑性樹脂発泡体製ブロックから構成されるブロック集合体により構築されており、
上記ブロック集合体は、鉄道レールの上面よりも高い位置に略平坦な上面を形成している下地ブロック層と、該下地ブロック層の上に積層され、プラットホームの高さ位置と略同じ高さの上面を形成している路面ブロック層とを備え、
上記傾斜路における路面ブロック層の上面は、上面視台形状に形成されていることを特徴とする、
鉄道工事用仮設道路。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
上記傾斜路における路面ブロック層の一端又は両端は、上面視三角形状或いは台形状の傾斜ブロックを含む熱可塑性樹脂発泡体製ブロックにより形成された、上面視三角形状或いは台形状の傾斜端部により構築されていることを特徴とする、請求項1に記載の鉄道工事用仮設道路。
【請求項3】
上記傾斜路における路面ブロック層は、上記傾斜端部と、複数の上面視方形状の方形ブロックとにより構築されており、
上記方形ブロックは、上記傾斜端部に隣接して配置されているとともに、方形ブロックの端辺が傾斜路の延在方向に沿って配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の鉄道工事用仮設道路。
【請求項4】
上記傾斜路における下地ブロック層は、複数の上面視方形状の方形ブロックが上面視階段状に配置されて構築されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鉄道工事用仮設道路。
【請求項5】
上記傾斜路における路面ブロック層の上面は、上面視平行四辺形状に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鉄道工事用仮設道路。
【請求項6】
上記傾斜路における下地ブロック層の上面は、上記傾斜路における路面ブロック層の上面よりも広く形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鉄道工事用仮設道路。
【請求項7】
上記プラットホーム間の最短直線距離方向と上記傾斜路の延在方向とのなす角は、5度以上60度以下に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鉄道工事用仮設道路。
【請求項8】
上記下地ブロック層は、ブロックの底部に凹溝を有する凹溝ブロックを含むとともに、該凹溝ブロックが凹溝により鉄道レールを跨いで配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鉄道工事用仮設道路。
【請求項9】
上記路面ブロック層の上面に、保護板が載置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鉄道工事用仮設道路。
【請求項10】
複数の熱可塑性樹脂発泡体製ブロックから構成されるブロック集合体により、プラットホーム間の最短直線距離方向に対して斜めに構築される傾斜路を有する仮設道路をプラットホーム間に構築する鉄道工事用仮設道路の構築方法であって、
上記ブロック集合体を、鉄道レールの上面よりも高い位置に略平坦な上面を形成する下地ブロック層と、該下地ブロック層の上に積層され、プラットホームの高さ位置と略同じ高さの上面を形成する路面ブロック層とから構成し、
上記傾斜路における路面ブロック層の上面を、上面視台形状に構築することを特徴とする、
鉄道工事用仮設道路の構築方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、構築及び撤去作業が容易であるとともに、信頼性が高く、かつ経済性にも優れた熱可塑性樹脂発泡体製の鉄道工事用仮設道路及びその構築方法に関するものである。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
プラットホーム或いは鉄道の補修・改良工事等は、通常、終電から始発までの短時間に行われる。その際、工事用の重機をプラットホーム等に乗り入れるために、鉄道レール上に仮設道路を構築することがなされている。
【0003】
この鉄道工事用仮設道路は、一般的に古い枕木を積み重ねて構築されることが多いが、枕木は、重い上に、その容積(大きさ)が小さいために多くを積み重ねる必要があり、その構築及び撤去作業は、時間のかかる重労働な作業となっていた。また、単管で足場を組み、その上を材料搬送するケースも有るが、この場合には、組立てに時間が掛るとともに、鉄製の単管を使用するために軌道間(レール間)で短絡の危険も有った。また仮設道路を構築することなく、大型クレーンで作業用重機(ユンボ、杭打ち機等)、また資材を吊り上げてプラットホームに搬入する場合も有ったが、この場合には、クレーンアームの架線への接触や、クレーンの使用によるコスト高の問題が有った。
【0004】
そこで、本願の出願人等は、先に、底部に鉄道レールを跨ぐ凹溝を有する形状に形成された熱可塑性樹脂発泡体製の脚部ブロックと、直方体形状の熱可塑性樹脂発泡体製の方形ブロック及び/又は上面に勾配面を有する縦断面台形状或いは三角形状の熱可塑性樹脂発泡体製の傾斜ブロックとを、組み合わせて構築された構造体からなる鉄道工事用仮設道路を創案し、特許出願を行った(特許文献1)。
この特許文献1に開示された鉄道工事用仮設道路によれば、熱可塑性樹脂発泡体製の脚部ブロック、方形ブロック等を組み合わせて構築されているので、その構築及び撤去作業が容易であるとともに、重機も自走可能な信頼性の高い鉄道工事用仮設道路を提供することができるものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-097180号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、上記特許文献1に開示されたような熱可塑性樹脂発泡体製の脚部ブロック、方形ブロック等を組み合わせてプラットホーム間を連結する仮設道路を構築する場合、一般的には構築する仮設道路の総延長距離が短くなるよう、同特許文献1の図9に示されているように、プラットホームに対して直角方向、即ち、プラットホーム間の最短直線距離方向に熱可塑性樹脂発泡体製のブロックを並べ、最短距離となる仮設道路を構築することがなされている。
【0007】
しかしながら、仮設道路の構築現場によっては、プラットホームに存在する階段、エレベーター、待合室、ホーム柵等の構造物が重機の走行の邪魔となる等の理由から、プラットホーム間を斜めに掛け渡した仮設道路を構築せざるを得ない場合があった。このような場合、例えば、上面視方形状の方形ブロックを、上方から見て横方向にずらして階段状に配置して、仮設道路を構築することが考えられるが、その際には、仮設道路を構築する際のブロック量が増加する等、経済性等において課題を有するものであった。
【0008】
本発明は、上述した背景技術が有する課題に鑑みなされたものであって、その目的は、プラットホームに存在する構造物を回避でき、その構築及び撤去作業が容易であるとともに、信頼性が高く、かつ経済性にも優れた鉄道工事用仮設道路及びその構築方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するため、本発明は、次の〔1〕~〔12〕に記載した鉄道工事用仮設道路及び鉄道工事用仮設道路の構築方法とした。
〔1〕プラットホーム間に構築された鉄道工事用仮設道路であって、
上記鉄道工事用仮設道路は、プラットホーム間の最短直線距離方向に対して斜めに構築された傾斜路を有しているとともに、
上記鉄道工事用仮設道路は、複数の熱可塑性樹脂発泡体製ブロックから構成されるブロック集合体により構築されており、
上記ブロック集合体は、鉄道レールの上面よりも高い位置に略平坦な上面を形成している下地ブロック層と、該下地ブロック層の上に積層され、プラットホームの高さ位置と略同じ高さの上面を形成している路面ブロック層とを備え、
上記傾斜路における路面ブロック層の上面は、上面視台形状に形成されていることを特徴とする、
鉄道工事用仮設道路。
〔2〕上記傾斜路における路面ブロック層の一端又は両端は、上面視三角形状或いは台形状の傾斜ブロックを含む熱可塑性樹脂発泡体製ブロックにより形成された、上面視三角形状或いは台形状の傾斜端部により構築されていることを特徴とする、上記〔1〕に記載の鉄道工事用仮設道路。
〔3〕上記傾斜路における路面ブロック層は、上記傾斜端部と、複数の上面視方形状の方形ブロックとにより構築されており、
上記方形ブロックは、上記傾斜端部に隣接して配置されているとともに、方形ブロックの端辺が傾斜路の延在方向に沿って配置されていることを特徴とする、上記〔2〕に記載の鉄道工事用仮設道路。
〔4〕上記傾斜路における下地ブロック層は、複数の上面視方形状の方形ブロックが上面視階段状に配置されて構築されていることを特徴とする、上記〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の鉄道工事用仮設道路。
〔5〕上記傾斜路における路面ブロック層の上面は、上面視平行四辺形状に形成されていることを特徴とする、上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の鉄道工事用仮設道路。
〔6〕上記傾斜路における下地ブロック層の上面は、上記傾斜路における路面ブロック層の上面よりも広く形成されていることを特徴とする、上記〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の鉄道工事用仮設道路。
〔7〕上記プラットホーム間の最短直線距離方向と上記傾斜路の延在方向とのなす角は、5度以上60度以下に形成されていることを特徴とする、上記〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の鉄道工事用仮設道路。
〔8〕上記下地ブロック層は、ブロックの底部に凹溝を有する凹溝ブロックを含むとともに、該凹溝ブロックが凹溝により鉄道レールを跨いで配置されていることを特徴とする、上記〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の鉄道工事用仮設道路。
〔9〕上記路面ブロック層の上面に、保護板が載置されていることを特徴とする、上記〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の鉄道工事用仮設道路。
〔10〕複数の熱可塑性樹脂発泡体製ブロックから構成されるブロック集合体により、プラットホーム間の最短直線距離方向に対して斜めに構築される傾斜路を有する仮設道路をプラットホーム間に構築する鉄道工事用仮設道路の構築方法であって、
上記ブロック集合体を、鉄道レールの上面よりも高い位置に略平坦な上面を形成する下地ブロック層と、該下地ブロック層の上に積層され、プラットホームの高さ位置と略同じ高さの上面を形成する路面ブロック層とから構成し、
上記傾斜路における路面ブロック層の上面を、上面視台形状に構築することを特徴とする、
鉄道工事用仮設道路の構築方法。
〔11〕上記傾斜路における路面ブロック層の一端又は両端に、上面視三角形状或いは台形状の傾斜ブロックを含む熱可塑性樹脂発泡体製ブロックを配置して上面視三角形状或いは台形状の傾斜端部を構築することを特徴とする、上記〔10〕に記載の鉄道工事用仮設道路の構築方法。
〔12〕複数の上面視方形状の方形ブロックを、上記傾斜端部に隣接させて配置するとともに、方形ブロックの端辺を傾斜路の延在方向に沿わせて配置して傾斜路における路面ブロック層を構築することを特徴とする、上記〔11〕に記載の鉄道工事用仮設道路の構築方法。
【発明の効果】
【0010】
上記した本発明に係る鉄道工事用仮設道路及びその構築方法によれば、プラットホームに存在する構造物を回避でき、その構築及び撤去作業が容易であるとともに、重機も自走可能な信頼性が高い鉄道工事用仮設道路を提供することができる。また、道路として使用できない部分が少なく、仮設道路の構築に必要な材料の量及び構築に必要な作業量を削減できる、経済性にも優れる鉄道工事用仮設道路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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