TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025086817
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023201120
出願日2023-11-28
発明の名称焼き菓子及びその製造方法、並びに焼き菓子の食感の評価方法
出願人アサヒグループ食品株式会社
代理人個人,個人
主分類A21D 13/80 20170101AFI20250602BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約【課題】サクサクとした食感と、ザクザクとした食感とを両立した焼き菓子及びその製造方法、並びに焼き菓子の食感の評価方法を提供する。
【解決手段】シリアルと、フルーツとを含む焼き菓子であって、前記フルーツが、ドライフルーツを少なくとも含み、前記シリアルの配合量が10~22質量%であり、前記フルーツの配合量が0.1~10質量%である焼き菓子である。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
シリアルと、フルーツとを含む焼き菓子であって、
前記フルーツが、ドライフルーツを少なくとも含み、
前記シリアルの配合量が10~22質量%であり、
前記フルーツの配合量が0.1~10質量%であることを特徴とする焼き菓子。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記ドライフルーツとして、いちご、ぶどう、及びりんごからなる群から選択される少なくとも1種のドライフルーツを含む請求項1に記載の焼き菓子。
【請求項3】
テクスチャーアナライザーを用いて下記の条件で測定した場合において、前記焼き菓子の厚み(B)あたりの前記焼き菓子が割れた際の最大応力(A)(A/B)が、90~250g/mmである請求項1又は2に記載の焼き菓子。
[条件]
・ 三点曲げ治具のプランジャーを使用する。
・ 前記焼き菓子が割れるまで、前記三点曲げ治具のプランジャーを1mm/秒の速度で前記焼き菓子に押し当てる。
【請求項4】
テクスチャーアナライザーを用いて下記の条件で測定した場合において、
1回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(X)と、2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)との割合Y/Xが30%以上であり、かつ
2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)と、3回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Z)との割合Z/Yが30%以上である請求項1又は2に記載の焼き菓子。
[条件]
・ 縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを使用する。
・ 最大圧縮強度55kgになるまで、前記縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを0.05mm/秒の速度で前記焼き菓子に押し当てる圧縮処理を3回行う。
【請求項5】
シリアルと、フルーツとを含む焼き菓子の製造方法であって、
生地原料に、前記シリアルと、前記フルーツとを配合することを含み、
前記フルーツが、ドライフルーツを少なくとも含み、
前記シリアルの配合量が10~22質量%であり、
前記フルーツの配合量が0.1~10質量%であることを特徴とする焼き菓子の製造方法。
【請求項6】
前記ドライフルーツとして、いちご、ぶどう、及びりんごからなる群から選択される少なくとも1種のドライフルーツを含む請求項5に記載の焼き菓子の製造方法。
【請求項7】
前記焼き菓子が、テクスチャーアナライザーを用いて下記の条件で測定した場合において、前記焼き菓子の厚み(B)あたりの前記焼き菓子が割れた際の最大応力(A)(A/B)が、90~250g/mmである請求項5又は6に記載の焼き菓子の製造方法。
[条件]
・ 三点曲げ治具のプランジャーを使用する。
・ 前記焼き菓子が割れるまで、前記三点曲げ治具のプランジャーを1mm/秒の速度で前記焼き菓子に押し当てる。
【請求項8】
前記焼き菓子が、テクスチャーアナライザーを用いて下記の条件で測定した場合において、
1回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(X)と、2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)との割合Y/Xが30%以上であり、かつ
2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)と、3回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Z)との割合Z/Yが30%以上である請求項5又は6に記載の焼き菓子の製造方法。
[条件]
・ 縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを使用する。
・ 最大圧縮強度55kgになるまで、前記縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを0.05mm/秒の速度で前記焼き菓子に押し当てる圧縮処理を3回行う。
【請求項9】
焼き菓子の食感の評価方法であって、
テクスチャーアナライザーを用いて下記の条件で測定された、各圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数を算出する工程と、
1回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(X)と、2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)との割合Y/Xが30%以上であり、かつ2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)と、3回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Z)との割合Z/Yが30%以上である場合に、前記焼き菓子がザクザク食感を有すると評価する工程とを含むことを特徴とする焼き菓子の食感の評価方法。
[条件]
・ 縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを使用する。
・ 最大圧縮強度55kgになるまで、前記縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを0.05mm/秒の速度で前記焼き菓子に押し当てる圧縮処理を3回行う。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、焼き菓子及びその製造方法、並びに焼き菓子の食感の評価方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
ビスケットやクラッカーなどの焼き菓子は、サクサクとした食感が特徴的な食品である。近年、消費者の多様化に伴い、食感に対する要望も多様化しており、焼き菓子の食感に関する様々な研究が行なわれている。
【0003】
例えば、さっくりとした歯切れと口ごなれを従来にない程格段に向上させた菓子及び該菓子用生地を提供するための技術として、生地中の穀粉100重量部に対して穀物由来の蛋白質を6~11重量部、油脂を6~25重量部含有し、カビ由来のプロテアーゼを穀粉100gあたり1800~26000U及び植物由来及び/又は細菌由来のプロテアーゼを穀粉100gあたり合計で1750~16500U含み、生地全体中の水分含量が18~32重量%である菓子用生地が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ソフトでしっとりした食感とクリスピーな食感を共に感じることができるソフトな焼き菓子を提供するための技術として、水分活性0.5~0.9であって、乾燥固形分の粗蛋白含量が15~95重量%のパフを含むクリスピーな食感を有するソフトな焼き菓子が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
焼き菓子の食感を改良する方法を提供するための技術として、酵母酵素分解物を含む焼き菓子の品質改良剤を焼成前の生地に含有させる焼き菓子の品質改良方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-214158号公報
特開2009-027956号公報
特開2019-118263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記したように、焼き菓子の食感に関する様々な提案がされている。しかしながら、ドライフルーツを配合した場合においても、サクサクとした食感と、ザクザクとした食感とを両立した焼き菓子は未だ提供されていない。
【0008】
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、サクサクとした食感と、ザクザクとした食感とを両立した焼き菓子及びその製造方法、並びに焼き菓子の食感の評価方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、ドライフルーツを少なくとも含む、シリアルと、フルーツとを含む焼き菓子において、前記シリアルの配合量を10~22質量%とし、前記フルーツの配合量を0.1~10質量%とすることで、ねちゃつくドライフルーツを配合してもサクサクとした食感と、ザクザクとした食感とを両立した新しい食感の焼き菓子とすることができることを知見した。
【0010】
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> シリアルと、フルーツとを含む焼き菓子であって、
前記フルーツが、ドライフルーツを少なくとも含み、
前記シリアルの配合量が10~22質量%であり、
前記フルーツの配合量が0.1~10質量%であることを特徴とする焼き菓子である。
<2> 前記ドライフルーツとして、いちご、ぶどう、及びりんごからなる群から選択される少なくとも1種のドライフルーツを含む前記<1>に記載の焼き菓子である。
<3> テクスチャーアナライザーを用いて下記の条件で測定した場合において、前記焼き菓子の厚み(B)あたりの前記焼き菓子が割れた際の最大応力(A)(A/B)が、90~250g/mmである前記<1>又は<2>に記載の焼き菓子である。
[条件]
・ 三点曲げ治具のプランジャーを使用する。
・ 前記焼き菓子が割れるまで、前記三点曲げ治具のプランジャーを1mm/秒の速度で前記焼き菓子に押し当てる。
<4> テクスチャーアナライザーを用いて下記の条件で測定した場合において、
1回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(X)と、2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)との割合Y/Xが30%以上であり、かつ
2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)と、3回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Z)との割合Z/Yが30%以上である前記<1>から<3>のいずれかに記載の焼き菓子である。
[条件]
・ 縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを使用する。
・ 最大圧縮強度55kgになるまで、前記縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを0.05mm/秒の速度で前記焼き菓子に押し当てる圧縮処理を3回行う。
<5> シリアルと、フルーツとを含む焼き菓子の製造方法であって、
生地原料に、前記シリアルと、前記フルーツとを配合することを含み、
前記フルーツが、ドライフルーツを少なくとも含み、
前記シリアルの配合量が10~22質量%であり、
前記フルーツの配合量が0.1~10質量%であることを特徴とする焼き菓子の製造方法である。
<6> 前記ドライフルーツとして、いちご、ぶどう、及びりんごからなる群から選択される少なくとも1種のドライフルーツを含む前記<5>に記載の焼き菓子の製造方法である。
<7> 前記焼き菓子が、テクスチャーアナライザーを用いて下記の条件で測定した場合において、前記焼き菓子の厚み(B)あたりの前記焼き菓子が割れた際の最大応力(A)(A/B)が、90~250g/mmである前記<5>又は<6>に記載の焼き菓子の製造方法である。
[条件]
・ 三点曲げ治具のプランジャーを使用する。
・ 前記焼き菓子が割れるまで、前記三点曲げ治具のプランジャーを1mm/秒の速度で前記焼き菓子に押し当てる。
<8> 前記焼き菓子が、テクスチャーアナライザーを用いて下記の条件で測定した場合において、
1回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(X)と、2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)との割合Y/Xが30%以上であり、かつ
2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)と、3回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Z)との割合Z/Yが30%以上である前記<5>から<7>のいずれかに記載の焼き菓子の製造方法である。
[条件]
・ 縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを使用する。
・ 最大圧縮強度55kgになるまで、前記縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを0.05mm/秒の速度で前記焼き菓子に押し当てる圧縮処理を3回行う。
<9> 焼き菓子の食感の評価方法であって、
テクスチャーアナライザーを用いて下記の条件で測定された、各圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数を算出する工程と、
1回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(X)と、2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)との割合Y/Xが30%以上であり、かつ2回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Y)と、3回目の圧縮時の焼き菓子の重量あたりのピーク数(Z)との割合Z/Yが30%以上である場合に、前記焼き菓子がザクザク食感を有すると評価する工程とを含むことを特徴とする焼き菓子の食感の評価方法である。
[条件]
・ 縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを使用する。
・ 最大圧縮強度55kgになるまで、前記縦14cm、横20cmの長方形のプランジャーを0.05mm/秒の速度で前記焼き菓子に押し当てる圧縮処理を3回行う。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

理研ビタミン株式会社
ケーキの製造方法
3か月前
学校法人甲子園学院
カヌレの製造法
10日前
個人
クッキーの製造方法
3か月前
エムケー精工株式会社
羽根および食品調整装置
4か月前
日清食品ホールディングス株式会社
麺帯カット装置
2か月前
三鈴工機株式会社
トロエレベータ
4か月前
日清食品ホールディングス株式会社
麺帯の厚み測定装置
2か月前
日清製粉株式会社
ベーカリー食品の製造方法
2か月前
日清製粉株式会社
ベーカリー食品の製造方法
2か月前
株式会社ニチレイフーズ
麺食品を製造する方法
4か月前
株式会社カネカ
冷凍用パン生地
2か月前
地方独立行政法人 岩手県工業技術センター
菓子成型器
1か月前
日油株式会社
製菓用改質剤
4か月前
株式会社ADEKA
練りパイ用添加剤
6日前
株式会社ADEKA
冷凍パン生地改良剤
13日前
松谷化学工業株式会社
パン類、及びパン類の伸びを増大させる方法
2か月前
日油株式会社
ピザ生地用改質剤
2か月前
日清製粉株式会社
ベーカリー食品用小麦粉
2か月前
日清食品ホールディングス株式会社
麺線群の蒸煮・搬送装置及び蒸煮方法
2か月前
株式会社飯田製作所
串刺食品製造装置および串刺食品製造システム
2か月前
株式会社デンソーウェーブ
バウムクーヘンの製造システム
28日前
スパーシオ株式会社
圧延ローラの製造方法及び圧延ローラ
3か月前
株式会社ADEKA
製パンフィリング用焼菓子生地
4か月前
合同会社PlusenNa
パン酵母種に関わる酵母以外の原料の組成及び製造法
4か月前
株式会社ADEKA
ベーカリー生地、及びベーカリー食品
2か月前
日清製粉プレミックス株式会社
包餡ドーナツ用ミックス
4か月前
日東富士製粉株式会社
カヌレ用ミックス及びカヌレの製造方法
4か月前
学校法人 尚絅学園
イヌリンを発酵させて製造されたパン、パン生地およびパンの製造方法
2か月前
日東富士製粉株式会社
電子レンジ加熱調理用蒸しパン用ミックス粉
20日前
株式会社福盛ドゥ
冷凍パン生地を用いたパンの製造システム
4か月前
テーブルマーク株式会社
発酵種の製造方法及びベーカリー食品の製造方法
20日前
アサヒグループ食品株式会社
焼き菓子及びその製造方法、並びに焼き菓子の食感の評価方法
7日前
株式会社クボタ
パンまたはパン生地
1か月前
株式会社クボタ
パンまたはパン生地
1か月前
昭和産業株式会社
再加熱パン類用組成物および該組成物を含むパン生地とパン類
4か月前
オリエンタル酵母工業株式会社
パン類用品質改良剤、パン類の品質改良方法およびパン類の製造方法
2か月前
続きを見る