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公開番号2025085743
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2025041542,2020217876
出願日2025-03-14,2020-12-25
発明の名称樹脂組成物、フィルム及び多層構造体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 29/04 20060101AFI20250529BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高湿度下におけるガスバリア性、特に酸素バリア性に優れる樹脂組成物を提供す
ることを目的とする。
【解決手段】ポリビニルアルコール系樹脂を含む樹脂組成物であって、上記樹脂組成物を
フィルムにした際の、23℃、80%RH環境下での酸素透過度(cc・3μm/m2
day・atm)が、下記式(1)を満たす樹脂組成物とする。
酸素透過度(cc・3μm/m2・day・atm)≦80 ・・・(1)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリビニルアルコール系樹脂を含む樹脂組成物であって、上記樹脂組成物をフィルムに
した際の、23℃、80%RH環境下での酸素透過度(cc・3μm/m
2
・day・a
tm)が、下記式(1)を満たすことを特徴とする樹脂組成物。
酸素透過度(cc・3μm/m
2
・day・atm)≦80 ・・・(1)
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
ポリビニルアルコール系樹脂を含む樹脂組成物であって、上記樹脂組成物を下記条件で
固体NMRを測定した際に、メチレン炭素(44~46ppm)のT
1C

13
Cスピン-格
子緩和時間)が2成分からなり、50秒以下の成分が1つであることを特徴とする樹脂組
成物。
条件:
樹脂組成物を、4mmφジルコニアローターに充填後、固体NMRを用いて9.4T静
磁場下(
1
H:共鳴周波数400MHz、
13
C:共鳴周波数100MHz)23℃、マジ
ックアングルスピニング条件下5,000Hzにて回転させる。
【請求項3】
上記T
1c
の50秒以下の成分が、T
1c
の20%以上であることを特徴とする請求項2記
載の樹脂組成物。
【請求項4】
更に、金属化合物を含み、上記金属化合物の金属換算含有量が、ポリビニルアルコール
系樹脂100重量部に対して、0.01~10重量部であることを特徴とする請求項1~
3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含有することを特徴とするフィルム

【請求項6】
上記フィルムの23℃、80%RH環境下における酸素透過度が、80cc・3μm/

2
・day・atm以下であることを特徴とする請求項5記載のフィルム。
【請求項7】
請求項5または6記載のフィルムからなる層を少なくとも一層有する多層構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、高湿度下において高いガスバリア性を
有するフィルムを得ることができる樹脂組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリビニルアルコール系樹脂は、強度、透明性、ガスバリア性等に優れていることから
、フィルム状に成形して、各種包装材料、特に酸素による劣化の抑制が必要な食品、薬品
類等の包装材料として広く用いられている。
しかしながら、ポリビニルアルコール系樹脂は、水酸基を多く有することから湿度によ
る影響を大きく受けやすく、高湿度環境下ではガスバリア性が著しく低下する。
【0003】
ガスバリア性を向上させたフィルムとして、例えば、特許文献1では、平均粒径500
nm以下の水難溶性無機微粒子と、水溶性または水分散性の高分子化合物を含み、上記水
難溶性無機微粒子が、アルミニウム、ケイ素、亜鉛、ジルコニウム、銀、錫から選ばれる
一種以上を必須成分とする無機化合物またはそれらの塩類と、有機酸、無機酸及びそれら
の塩類から選ばれる一種以上の化合物とを反応して合成されるイオン結晶であるガスバリ
アフィルム用材料が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、水溶性高分子と、金属アルコキシド、その加水分解物、塩化錫
の少なくとも一つと、一般式(R
1
Si(OR
2

3
)n(但し、R
1
は有機官能基、R
2

CH
3
、C
2

5
、またはC
2

4
OCH
3
)で表される化合物とを含むガスバリア層形成用組
成物が開示されている。
【0005】
さらに、特許文献3では、基材フィルムまたはこれを含む積層体の表面に、亜鉛イオン
と、金属アルコキシド及びその加水分解物の少なくとも一方と、水溶性高分子とを含む塗
膜を形成する工程と、上記表面上にガスバリア層を形成する工程とを含むガスバリア積層
体の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-338821号公報
特開2016-221864号公報
特開2018-089567号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1~3で開示されているガスバリアフィルムは、高湿度下
におけるガスバリア性が充分ではなく、さらなる改善が求められている。
【0008】
そこで、本発明ではこのような背景下において、高湿度下におけるガスバリア性、特に
高湿度下における酸素バリア性に優れる樹脂組成物を提供することを目的とするものであ
る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
しかるに、本発明者らは、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する樹脂組成物において
、ポリビニルアルコール系樹脂の非晶構造の分子運動性を抑制することにより高湿度下に
おける酸素バリア性に優れることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む樹脂組成物であって、上記樹
脂組成物をフィルムにした際の、23℃、80%RH環境下での酸素透過度(cc・3μ
m/m
2
・day・atm)が、下記式(1)を満たす樹脂組成物を第1の要旨とする。
酸素透過度(cc・3μm/m
2
・day・atm)≦80 ・・・(1)
(【0011】以降は省略されています)

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