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公開番号2025085267
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199029
出願日2023-11-24
発明の名称切削油回収容器
出願人丸栄宮崎株式会社,MARUEI G.T株式会社
代理人弁護士法人 衞藤法律特許事務所
主分類B23Q 11/00 20060101AFI20250529BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】塊状に圧縮された金属切削塊は崩れることなく切削油を効率良く分離でき、金属切削屑からは効率よく切削油を回収することのできる切削油回収容器を提供する。
【解決手段】底板2とその周縁に設けられる側板31,32,33,34から構成され、金属切削屑、並びに金属切削屑を圧縮形成した金属切削塊が投入される切削油回収容器1において、側板31の内面側に油溜まり桝4を立設し、中心部分が窪んだ凹状に形成された底板2を油溜まり桝4に向けて傾斜させ、油溜まり桝4の下部に油が通過する通油孔を形成した。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
底板とその周縁に設けられる側板から構成され、金属切削屑、並びに金属切削屑を圧縮形成した金属切削塊が投入される切削油回収容器において、側板の内面側に油溜まり桝を立設し、中心部分が窪んだ凹状に形成された底板を油溜まり桝に向けて傾斜させ、油溜まり桝の下部に油が通過する通油孔を形成したことを特徴とする切削油回収容器。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記底板の底面に複数のキャスターを備え、さらに側面に把持部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の切削油回収容器。
【請求項3】
前記油溜まり桝に油排出機構が設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の切削油回収容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、切削加工する際に発生する金属切削屑や、この金属切削屑を塊状に圧縮した金属切削塊から、切削油を自然濾過により分離して回収する切削油回収容器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、各種金属製部材を旋盤等の機械で切削加工する場合、各種金属製部材と旋盤等の機械器具の接触面に摩擦抑制と冷却のために切削部位に油性または水溶性の切削油が掛けられる。このとき生じる金属切削屑の形状は長くカールして切削屑同士の間にデッドスペースとなる多数の空間が生じて非常に嵩張るため、頻繁に回収を行う必要がある。また金属切削屑には、多量の切削油が付着している。
【0003】
従来、このような金属切削屑の主な処理方法として、切削加工機械から出た金属切削屑をスパイラルコンベア等で運搬台車まで排出し、その後大型圧縮機で一定の大きさに圧縮して廃棄するかリサイクルするという方式が多く採られているが、上述したように、切削屑の形状は長くカールしている状態のものが多く、運搬台車までの移送コストも嵩むという課題から嵩張る金属切削屑を金属切削塊に圧縮する金属切削屑圧縮装置が特許文献1により提案されている。このような装置によれば、嵩張る金属切削屑を板状または柱状の塊状に圧縮した状態で回収することができるため、回収ボックスの交換の煩雑さを省くことができるものの、金属切削塊に付着した切削油が滴り落ちて回収ボックスに油液溜まりができる。
【0004】
また従来、切削加工機の一部に圧縮前の金属切削屑から切削油を回収する手法が提案されている。例えば特許文献2や特許文献3には、容器内の油液溜まりからポンプにより切削油を吸引する構成とした容器が切削加工機の一部に設けられている。ただしこのような容器は、特定の加工機に付属して切削油を循環利用させることを目的としており、容器単体での利用はできなかった。容器単体で運搬利用することのできるものとしては、例えば特許文献4に、重力を利用して切削油と切粉を分離し。かつ運搬可能とした切粉運搬台車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-42777号公報
特開2003-275937号公報
特開2022-130002号公報
特開平11-207562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような装置において形成される金属切削塊は、上述したように特定の加工機に付属しているため、特許文献2や特許文献3のような容器を利用することができなかった。また圧縮成形前の金属切削屑であれば、回収容器に投入された際に容器の底面に沿って自然と広がるため、次々と金属切削屑を投入できるが、特許文献1のような金属切削塊においては、その形状ゆえに容器の底面に沿って広がらず、回収容器内に積みあがるという問題があった。積み上げられた場合は、ただちに回収容器を交換する、または切削加工機械の運転を停止しなければならないため、金属切削塊における切削油の回収手法を講じる必要があった。また塊状の金属切削塊は、金属切削塊同士が衝突した衝撃で塊状が崩れてしまうという問題もあった。特許文献4のように床面と平行となる底板があると油切れが悪いうえに底板上に油が付着するため回収効率が悪いという問題があった。
【0007】
本発明は上記のような課題に鑑み、塊状に圧縮された金属切削塊は崩れることなく切削油を効率良く分離でき、金属切削屑からは効率よく切削油を回収することのできる切削油回収容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで本発明は、容器が底板とその周縁に設けられる側板から構成され、金属切削屑、並びに金属切削屑を圧縮形成した金属切削塊が投入される切削油回収容器において、側板の内面側に油溜まり桝を立設し、中心部分が窪んだ凹状に形成された底板を油溜まり桝に向けて傾斜させ、油溜まり桝の下部に油が通過する通油孔を形成したことを第1の特徴とする。
【0009】
また、前記底板の底面に複数のキャスターを備え、さらに側面に把持部が設けられたことを第2の特徴とし、前記油溜まり桝に油排出機構が設けられたことを第3の特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以上の構成のため、とくに底面を凹状、すなわち断面湾曲状に形成し、かつ一方向に傾斜させた構成とすることで、金属切削塊の塊状を崩すことがなく、金属切削塊を留めることができる。また金属切削塊や切削屑から自然流下する切削油は底面の傾斜に沿って油溜まり桝へおのずと集約されるため、油の回収を効率よく行うことができる。加えて金属切削塊が傾斜した底面に沿って配置されるため、金属切削塊が特定の箇所だけに積層されることを防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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