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公開番号2025085162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198840
出願日2023-11-24
発明の名称プッシュスイッチ
出願人ダイヤゼブラ電機株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類H01H 13/12 20060101AFI20250529BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子での接触不良又は充填体でのボイドが抑えられた、プッシュスイッチの提供。
【解決手段】一実施形態に係るプッシュスイッチ2は、内部が空洞であり表面に窪み34を有する本体と、前記窪み34に開口を有する一対の孔32と、前記一対の孔32のそれぞれを貫通する一対の端子18と、前記本体から露出し前記一対の端子18間の導通と遮断とを切り替えるための押圧バー6と、流動性充填剤が硬化した充填体20と、を備える。前記充填体20は、前記端子18の前記窪み34側に露出した部分を覆うように前記窪み34に充填されている。このプッシュスイッチ2は、前記流動性充填剤又は前記空洞内の空気が前記孔32を通り抜けるのを阻害する障害機構を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
内部が空洞であり表面に窪みを有する本体と、前記窪みに開口を有する一対の孔と、前記一対の孔のそれぞれを貫通する一対の端子と、前記本体から露出し前記一対の端子間の導通と遮断とを切り替えるための押圧バーと、流動性充填剤が硬化した充填体と、を備え、
前記充填体が、前記端子の前記窪み側に露出した部分を覆うように前記窪みに充填されており、
前記流動性充填剤又は前記空洞内の空気が前記孔を通り抜けるのを阻害する障害機構を備える、プッシュスイッチ。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記障害機構として、前記孔の内壁に突起が設けられている、請求項1に記載のプッシュスイッチ。
【請求項3】
前記突起と前記端子との間に隙間が設けられている、請求項2に記載のプッシュスイッチ。
【請求項4】
前記突起と前記端子とが接触している、請求項2に記載のプッシュスイッチ。
【請求項5】
前記突起が、下方に傾斜しつつ前記孔の内側に向けて延びている、請求項4に記載のプッシュスイッチ。
【請求項6】
前記一対の端子のそれぞれが、二つに折り返された板バネ構造を呈しており、この折り返しにより前記端子に主部と折返し部とが形成されており、
前記障害機構が、前記主部と前記折返し部とが前記孔の内壁に接触することで実現されている、請求項1から5のいずれかに記載のプッシュスイッチ。
【請求項7】
前記主部及び前記折返し部の少なくとも一方が、他方に向けて突出した突出部を有する、請求項6に記載のプッシュスイッチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、プッシュスイッチを開示する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
車両のトランスミッションには、ニュートラル、バック等のモード検出用にプッシュスイッチが使用される。プッシュスイッチは、トランスミッションケースの外側から内部に貫通するねじ穴にねじ込むことでトランスミッションケースに取り付けられ、その一部はトランスミッションケースの内部に露出している。
【0003】
典型的なプッシュスイッチは、本体と、本体に対して可動な押しボタンと、一対の端子とを有する。押しボタンの一部は、トランスミッションケースの内部に露出している。それぞれの端子は、一方の端が本体の内部に位置し、もう一方の端が本体からトランスミッションケースの外側に露出している。ドライバーの操作で車両がニュートラル、バック等のモードになると、トランスミッションケース内で押しボタンが押される。これにより、本体内に設けられたスイッチ機構により、本体内で一対の端子間が導通され、スイッチがオンされた状態となる。押しボタンを押す力がなくなると、一対の端子間の導通がなくなり、スイッチがオフされた状態となる。車両のストップランプ用のスイッチに関する検討が、実開昭59-77726に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭59-77726公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
プッシュスイッチの組み立てでは、まず、押しボタン及びスイッチ機構を含む本体が組み立てられる。本体の上面には窪みが設けられ、この窪みに開口を有する一対の孔が設けられている。一対の端子のそれぞれを対応する孔に挿入することで、端子が本体に取り付けられる。端子に引き出し線が取り付けられ、続いて端子の露出した部分を覆うように、窪みに流動性充填剤が充填される。流動性充填剤は例えば加熱処理により硬化して、充填体となる。これにて、プッシュスイッチが完成する。
【0006】
孔の断面の輪郭と端子の断面の輪郭とを同等の大きさにすると、端子を孔に挿入する際に、孔の内壁と端子との摩擦が大きくなる。端子の挿入に必要な力(挿入力)が大きくなり、端子の本体への取り付けが困難となる。挿入力が大きくなるのを防止するために、孔の断面の輪郭が、端子の断面よりもやや大きくなるように、孔を形成することが考えられる。しかしこの場合、孔に端子を通したとき、孔と端子との間には隙間が存在する。窪みに流動性充填剤を充填した際に、この充填剤が隙間を通過して、本体内部に流れ出ることがある。本体内部に流れ出た充填剤は、端子の接点部分において端子表面を覆い、接触不良の原因となりうる。また、高温の流動性充填剤により本体内部の空気が膨張し、この空気が隙間を通って流動性充填剤に入り込む。これは、充填体でのボイドを引き起こす。ボイドは外観不良の一因となり、さらに本体の内部と外部との気密性を低下させるため、プッシュスイッチを車両のトランスミッションに使用する際に、トランスミッションオイルの漏れにつながる。
【0007】
本発明者の意図するところは、端子での接触不良又は充填体でのボイドが抑えられた、プッシュスイッチの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態に係るプッシュスイッチは、内部が空洞であり表面に窪みを有する本体と、前記窪みに開口を有する一対の孔と、前記一対の孔のそれぞれを貫通する一対の端子と、前記本体から露出し前記一対の端子間の導通と遮断とを切り替えるための押圧バーと、流動性充填剤が硬化した充填体と、を備える。前記充填体は、前記端子の前記窪み側に露出した部分を覆うように前記窪みに充填されている。このプッシュスイッチは、前記流動性充填剤又は前記空洞内の空気が前記孔を通り抜けるのを阻害する障害機構を備える。
【発明の効果】
【0009】
このプッシュスイッチは、流動性充填剤及び空洞内の空気が前記孔を通り抜けるのを阻害する障害機構を備える。このプッシュスイッチでは、流動性充填剤が、ボディ内部に流れ込むのが防止されている。ボディ内部の空気が、流動性充填剤に入り込むのが防止されている。このプッシュスイッチでは、端子での接触不良及び充填体でのボイドが抑えられている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、一実施形態に係るプッシュスイッチが示された斜視図である。
図2は、図1のプッシュスイッチの分解斜視図である。
図3は、図1のIII-III線に沿った断面図である。
図4(a)は図2の端子ホルダーの平面図であり、図4(b)は図4(a)のIVb-IVb線に沿った断面図である。
図5は、図2の端子が示された斜視図である。
図6(a)は図3の一部が拡大された断面図であり、図6(b)は図6(a)の一部が拡大された断面図である。
図7は、他の実施形態に係るプッシュスイッチの一部が拡大された、断面図である。
図8(a)はさらに他の実施形態に係るプッシュスイッチの端子と端子ホルダーの一部が示された断面図であり、図8(b)は図8(a)の端子が示された側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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