TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025085109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198756
出願日2023-11-24
発明の名称フロントバイザ構造
出願人ダイムラー トラック エージー
代理人個人,弁理士法人真田特許事務所
主分類B60J 3/00 20060101AFI20250529BHJP(車両一般)
要約【課題】雨水等の液体の排水性を確保したうえで空力性能を向上させる。
【解決手段】フロントバイザ構造10であって、ルーフ部3の前部3Fに対して車幅方向に沿って帯状に取り付けられており、上面部12A前壁部12Bとを有するベース部12と、ベース部12の前壁部12Bに対して前方に離隔して配置されるとともに、ルーフ部3の前部3Fに対して取付部材15を介して取り付けられ、ルーフ部3の前部3Fから前方へ庇状に延出したバイザ部11と、を備え、ベース部12の上面部12Aにおいて、車幅方向に沿って延在し且つ上向きの開口をなす溝状に形成されており、キャブ2の側面部とルーフ部3との境界に設けられたサイドドリップレールへ液体を導くためのドリップレール部13と、前壁部12Bとバイザ部11との間の隙間を下方から上方へ向かって通り抜ける空気を整流するための整流部18と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両のキャブにおけるルーフ部の前部に配設されたフロントバイザ構造であって、
前記ルーフ部の前記前部に対して車幅方向に沿って帯状に取り付けられており、車幅方向及び前後方向に延在する面状領域をなす上面部と、前記上面部において前記ルーフ部とは反対側の外縁部から下方に延出し、上下方向に延在する面状領域をなす前壁部とを有するベース部と、
前記ベース部の前記前壁部に対して前方に離隔して配置されるとともに、前記ルーフ部の前記前部に対して取付部材を介して取り付けられ、前記ルーフ部の前記前部から前方へ庇状に延出したバイザ部と、を備え、
前記ベース部の前記上面部において、車幅方向に沿って延在し且つ上向きの開口をなす溝状に形成されており、前記キャブの側面部と前記ルーフ部との境界に設けられたサイドドリップレールへ液体を導くためのドリップレール部と、
前記前壁部と前記バイザ部との間の隙間を下方から上方へ向かって通り抜ける空気を整流するための整流部と、を備えている
ことを特徴とする、フロントバイザ構造。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記ドリップレール部には、前記サイドドリップレールよりも上方に配置された主部と、前記主部の端部から前記サイドドリップレールへ向かって下降する傾斜面をなす流下部とが含まれている
ことを特徴とする、請求項1に記載のフロントバイザ構造。
【請求項3】
前記ドリップレール部には、前記主部から前記流下部へ向かって前記ドリップレール部の底面の高さが階段状に低くなる段差部が含まれている
ことを特徴とする、請求項2に記載のフロントバイザ構造。
【請求項4】
前記主部の底面は、車幅方向の中央部から前記流下部へ向かって下り勾配の傾斜をなす
ことを特徴とする、請求項2又は3に記載のフロントバイザ構造。
【請求項5】
前記ベース部の前記前壁部において下方部分には、車幅方向に沿って側面側から視た断面において、上方に向かうほど前方へ膨出した曲面形状をなす曲面部が含まれている
ことを特徴とする、請求項1に記載のフロントバイザ構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本件は、車両のキャブにおいてルーフ部の前部に配設されたフロントバイザ構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、トラックのキャブにおいて、フロントガラスの上方に庇状のフロントバイザを取り付けて、日差しを遮ることが知られる。
キャブにフロントバイザを取り付けた場合、走行中の風圧を抜くためにキャブのルーフとフロントバイザとの間に隙間を設けられるが、この隙間を通じて雨水がフロントガラスに流れてくる場合がある。そのため、キャブのルーフとフロントバイザとの間に、フロントバイザに固定された雨どいを配設する技術が提案されている(下記特許文献1)。特許文献1の技術では、雨どいに風抜き穴が穿設している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭58-68312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の従来技術では、走行中の風圧を抜くための隙間に雨どいが配設されているので、走行中の空気抵抗が大きくなりやすい。この点に関し、従来技術は、雨どいに風抜き穴を穿設しているが、空気抵抗が十分に低減できないおそれがある。
そのため、従来の技術では、キャブにフロントバイザを取り付けた場合、雨水等の液体の排水性を確保したうえで空力性能を向上させるうえで改善の余地があった。
よって、本件のフロントバイザ構造は、雨水等の液体の排水性を確保したうえで空力性能を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本件は上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現できる。
【0006】
(1)本適用例に係るフロントバイザ構造は、車両のキャブにおけるルーフ部の前部に配設されたフロントバイザ構造であって、前記ルーフ部の前記前部に対して車幅方向に沿って帯状に取り付けられており、車幅方向及び前後方向に延在する面状領域をなす上面部と、前記上面部において前記ルーフ部とは反対側の外縁部から下方に延出し、上下方向に延在する面状領域をなす前壁部とを有するベース部と、前記ベース部の前記前壁部に対して前方に離隔して配置されるとともに、前記ルーフ部の前記前部に対して取付部材を介して取り付けられ、前記ルーフ部の前記前部から前方へ庇状に延出したバイザ部と、を備え、前記ベース部の前記上面部において、車幅方向に沿って延在し且つ上向きの開口をなす溝状に形成されており、前記キャブの側面部と前記ルーフ部との境界に設けられたサイドドリップレールへ液体を導くためのドリップレール部と、前記前壁部と前記バイザ部との間の隙間を下方から上方へ向かって通り抜ける空気を整流するための整流部と、を備えている。
【0007】
このフロントバイザ構造によれば、バイザ部とベース部と備えており、ベース部の上面部に雨水等の液体をサイドドリップレールへ導くためのドリップレール部が設けられるとともに、前壁部とバイザ部との間の隙間を下方から上方へ向かって通り抜ける空気を整流するための整流部が設けられている。そのため、ルーフ部から流れ落ちてくる雨水等の液体がドリップレール部を通じてサイドドリップレールへ排水されるとともに、整流部により走行時の走行風が整流される。
よって、雨水等の液体の排水性を確保したうえで空力性能を向上させることができる。
【0008】
(2)また、本適用例に係るフロントバイザ構造において、前記ドリップレール部には、前記サイドドリップレールよりも上方に配置された主部と、前記主部の端部から前記サイドドリップレールへ向かって下降する傾斜面をなす流下部とが含まれてもよい。
この場合、ルーフ部から主部へ流れ落ちてくる雨水等の液体が流下部を通じて確実にサイドドリップレールへ導かれる。よって、雨水等の液体の排水性を確実に確保することができる。
(3)また、本適用例に係るフロントバイザ構造において、前記ドリップレール部には、前記主部から前記流下部へ向かって前記ドリップレール部の底面の高さが階段状に低くなる段差部が含まれてもよい。
この段差部により、主部をサイドドリップレールへ向かって流れる雨水等の液体が、例えば制動時に逆流することが防止される。よって、雨水等の液体の排水性をより確実に確保することができる。
【0009】
(4)また、本適用例に係るフロントバイザ構造において、前記主部の底面は、車幅方向の中央部から前記流下部へ向かって下り勾配の傾斜をなしてもよい。
この場合、雨水等の液体を主部13Aからサイドドリップレール6へ排水しやすくなる。
(5)また、本適用例に係るフロントバイザ構造において、前記ベース部の前記前壁部において下方部分には、車幅方向に沿って側面側から視た断面において、上方に向かうほど前方へ膨出した曲面形状をなす曲面部が含まれてもよい。
この場合、曲面部の曲面形状により、整流部における走行時の空力性能がより一層向上する。
【発明の効果】
【0010】
本件のフロントバイザ構造によれば、雨水等の液体の排水性を確保したうえで空力性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
飛行自動車
3か月前
個人
カーテント
5日前
個人
警告装置
1か月前
個人
車窓用防虫網戸
26日前
個人
小型EVシステム
1か月前
個人
車輪清掃装置
9日前
日本精機株式会社
ケース
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
個人
アンチロール制御装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
4か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
照明装置
2か月前
個人
ブレーキシステム
2か月前
株式会社松華
懸架装置
2か月前
個人
ワイパーゴム性能保持具
18日前
個人
自走式立体型洗車場
2か月前
井関農機株式会社
収穫作業車両
25日前
株式会社クラベ
ヒータユニット
24日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
個人
ステージカー
2か月前
個人
自動車ドア開度規制ベルト
1か月前
株式会社ユーシン
照明装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
帝国繊維株式会社
作業車両
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
20日前
株式会社ユーシン
照明装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用照明装置
3か月前
マツダ株式会社
車両
3か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
マツダ株式会社
車両
3か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
26日前
続きを見る