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公開番号
2025084856
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2025029906,2023064715
出願日
2025-02-27,2014-06-09
発明の名称
製造方法及びMDM2阻害剤の結晶形
出願人
アムジエン・インコーポレーテツド
代理人
弁理士法人川口國際特許事務所
主分類
C07D
211/76 20060101AFI20250527BHJP(有機化学)
要約
【課題】2-((3R,5R,6S)-5-(3-クロロフェニル)-6-(4-クロロフェニル)-1-((S)-1-(イソプロピルスルホニル)-3-メチルブタン-2-イル)-3-メチル-2-オキソピペリジン-3-イル)酢酸及び中間体を製造するための方法、ならびに中間体を製造するための方法を提供する。また、本化合物及び本中間体の結晶形も提供する。
【解決手段】結晶性の下式の化合物、該化合物を含む医薬組成物などを提供する。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結晶性の
TIFF
2025084856000107.tif
50
163
。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
無水結晶の
TIFF
2025084856000108.tif
50
161
。
【請求項3】
粉末X線回折パターンが約11.6、12.4、18.6、19.0、21.6及び23.6に回折角2θ度のピークを含むことを特徴とする、無水結晶の
TIFF
2025084856000109.tif
52
153
。
【請求項4】
図1に実質的に示すX線回折パターンを有する、請求項3に記載の無水結晶の
TIFF
2025084856000110.tif
50
157
。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の結晶性の
TIFF
2025084856000111.tif
50
153
及び薬学的に許容可能な賦形剤を含有する医薬組成物。
【請求項6】
膀胱癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、腎臓癌、肝臓癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵癌、胃癌、子宮頸癌、甲状腺癌、前立腺癌、扁平上皮細胞癌、黒色腫、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞性リンパ腫、T細胞性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、有毛細胞性リンパ腫、バーキットリンパ腫、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、子宮体癌、頭頚部癌、膠芽腫、骨肉腫または横紋筋肉腫を治療するための方法であって、実施形態1~4のいずれか一項に記載の結晶性の
TIFF
2025084856000112.tif
50
161
を含有する、治療的有効量の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項7】
TIFF
2025084856000113.tif
38
155
である化合物。
【請求項8】
TIFF
2025084856000114.tif
44
162
である化合物。
【請求項9】
結晶性の
TIFF
2025084856000115.tif
46
168
。
【請求項10】
粉末X線回折パターンが約8.7、18.5、22.6及び26.6に回折角2θ度のピークを含むことを特徴とする、結晶性の
TIFF
2025084856000116.tif
44
166
。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、2-((3R,5R,6S)-5-(3-クロロフェニル)-6-(4-クロロフェニル)-1-((S)-1-(イソプロピルスルホニル)-3-メチルブタン-2-イル)-3-メチル-2-オキソピペリジン-3-イル)酢酸(本明細書において「化合物A」)及び中間体を製造するための方法、ならびに当該中間体を製造するための方法を提供する。また、当該化合物及び当該中間体の結晶形も提供する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
p53は、細胞周期停止、アポトーシス、老化及びDNA修復に関与する多数の遺伝子の転写を活性化することにより細胞ストレスに応答する、腫瘍抑制因子であり、転写因子である。p53活性化が滅多に発生しない正常細胞とは異なり、腫瘍細胞は、低酸素及びアポトーシス促進性癌遺伝子の活性化を含めた種々の傷害から生じる定常的細胞ストレスに曝されている。したがって、腫瘍のp53経路の不活性化には強い選択優位性があり、p53機能の排除は、腫瘍の生存にとって必要条件であり得ることが提唱されている。この考えに基づいて、3グループの研究者がマウスモデルを用いて、p53機能の非存在が、確立された腫瘍の維持にとって継続的要件であることを立証した。研究者が、不活化p53を有する腫瘍のp53機能を回復すると、腫瘍は消失した。
【0003】
p53は、50%の固形腫瘍ならびに10%の液性腫瘍の変異及び/または消失により不活化される。p53経路の他の主要要素はまた、癌中で遺伝的にまたはエピジェネテックに変えられる。腫瘍性タンパク質であるMDM2は、p53機能を阻害し、遺伝子増幅により活性化され、発生率は10%もあると報告されている。また、MDM2は、もう1つ別の腫瘍抑制因子であるp14ARFにより阻害される。p53の下流の変化が、p53
WT
(p53野生型)腫瘍のp53経路の不活性化の原因の少なくとも一端である可能性があることが示唆されている。この考えを裏付けて、一部のp53
WT
腫瘍は、細胞周期停止を行う能力をそのまま維持しているが、アポトーシス能力の低下がみられる。1つの癌治療戦略は、MDM2に結合し、p53との相互作用を無力化する小分子の使用を伴うものである。MDM2は、1)E3ユビキチンリガーゼとして働き、p53の分解を促進すること、2)p53転写活性化ドメインに結合しそれを遮断すること、及び3)核から細胞質へのp53を輸送することの3つの機序によりp53活性を阻害する。これらの3つのすべての機序は、MDM2-p53相互作用を無効化することにより阻止される。特に、この治療戦略は、p53
WT
の腫瘍に適用でき、小分子MDM2阻害剤を使った試験では、インビトロとインビボの両方で、有望な腫瘍成長の低減がもたらされた。さらに、p53不活化腫瘍の患者において、MDM2阻害による正常組織中の野生型p53の安定化により、細胞分裂毒からの正常組織の選択的保護ができるようになる可能性がある。
【0004】
本発明は、p53とMDM2間の相互作用を阻害し、p53下流エフェクター遺伝子を活性化することができる化合物に関する。したがって、本発明の化合物は、癌、細菌性感染、ウイルス性感染、潰瘍及び炎症の治療に有用であろう。特に、本発明の化合物は、固形腫瘍、たとえば、乳腺、結腸、肺及び前立腺の腫瘍、ならびに液性腫瘍、たとえば、リンパ腫及び白血病の治療に有用である。本明細書で使用される場合、MDM2は、ヒトMDM2タンパク質を意味し、p53は、ヒトp53タンパク質を意味する。ヒトMDM2はまた、HDM2またはhMDM2とも言うことに留意されたい。
【0005】
以下の化学構造
TIFF
2025084856000001.tif
51
160
を有する2-((3R,5R,6S)-5-(3-クロロフェニル)-6-(4-クロロフェニル)-1-((S)-1-(イソプロピルスルホニル)-3-メチルブタン-2-イル)-3-メチル-2-オキソピペリジン-3-イル)酢酸の化合物がPCT国際公開特許WO2011/153,509(実施例362)に開示されている。MDM2阻害剤であるこの化合物は、各種癌の治療のためのヒト臨床試験で調査が行われている。本発明は、当該化合物及び中間体を製造するための方法ならびに当該中間体を製造するための方法を提供する。また、当該化合物及び当該中間体の結晶形も提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2011/153509号
【発明の概要】
【0007】
実施形態1において、本発明は、結晶性の
TIFF
2025084856000002.tif
49
167
を提供する。
【0008】
実施形態2において、本発明は、無水結晶の
TIFF
2025084856000003.tif
50
165
を提供する。
【0009】
実施形態3において、本発明は、粉末X線回折パターンが約11.6、12.4、18.6、19.0、21.6及び23.6に回折角2θ度のピークを含むことを特徴とする、無水結晶の
TIFF
2025084856000004.tif
50
161
を提供する。
【0010】
実施形態4において、本発明は、図1に実質的に示すX線回折パターンを有する、請求項3に記載の無水結晶の
TIFF
2025084856000005.tif
52
162
を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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