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公開番号2025084746
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025015017,2021577690
出願日2025-01-31,2020-07-08
発明の名称耳、鼻、および咽喉の不調を治療するデバイスおよび方法
出願人アリネックス, インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61B 18/02 20060101AFI20250527BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】プローブシャフトの102遠位端104が鼻腔を通して導入され、遠位端は、鼻腔内で組織を操作するように形状設定された低プロフィルの第1の構成を有するエンドエフェクタ122を有する、鼻炎などの状態を治療するデバイス100および方法を提供する。
【解決手段】遠位端は、少なくとも1つの鼻神経を有する鼻組織領域の直近に位置決めされてよい。適切に位置決めされると、遠位端は、第1の構成から、鼻組織領域に接触しそれに沿うように形状設定される第2の構成に再構成されてよく、次いで、少なくとも1つの鼻神経が遠位端を介してアブレーションされてよい。アブレーションは、クライオ療法などの様々な機構を用いて、任意選択で直接視覚化して行われてよい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
遠位端および近位端を有するプローブシャフトであって、前記プローブシャフトの遠位
部分の長手方向軸が前記プローブシャフトの近位部分の長手方向軸に対してゼロでない角
度を有するように湾曲部分を有し、前記プローブシャフトの前記近位部分の可撓性が前記
プローブシャフトの前記遠位部分の可撓性よりも大きいプローブシャフトと、
前記プローブシャフトの前記近位端に結合されるハウジングと、
前記ハウジングに結合されるハンドルと、
前記プローブシャフトの前記遠位端に結合されるエンドエフェクタであって、前記プロ
ーブシャフトの前記遠位端が患者の鼻腔を通して前進され、少なくとも1つの鼻神経を有
する鼻組織領域の直近に位置決めされるときに非外傷性表面を画定し、前記鼻組織領域に
対して横圧力を伝達するように構成されるエンドエフェクタと、
前記ハンドルに位置決めされるトリガであって、前記トリガが作動すると、前記エンド
エフェクタが前記鼻組織領域に接触しているときに、前記エンドエフェクタが前記少なく
とも1つの鼻神経をアブレーションするトリガと
を備える、デバイス。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記プローブシャフトの前記遠位部分の前記長手方向軸と前記プローブシャフトの前記
近位部分の前記長手方向軸との間の前記ゼロでない角度は、約15度と約25度との間に
ある、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記プローブシャフトの前記湾曲部分は、前記エンドエフェクタの前記遠位端から約4
cmの位置に位置決めされ、前記プローブシャフトの前記湾曲部分によって、前記エンド
エフェクタの前記遠位端が前記プローブシャフトの前記近位部分の前記長手方向軸に対し
て横方向に約1cm偏向する、請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記プローブシャフトの前記近位端は前記ハウジング中に延びる、請求項1から3のい
ずれか1項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記プローブシャフトは前記ハウジングを基準に180度回転可能である、請求項1か
ら4のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記プローブシャフトの前記遠位部分は、第1の材料を含み、前記プローブシャフトの
前記近位部分は、前記第1の材料とは異なる第2の材料を含む、請求項1から5のいずれ
か1項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第1の材料はポリマーを含み、前記第2の材料はステンレス鋼を含む、請求項6に
記載のデバイス。
【請求項8】
前記プローブシャフトの前記近位部分は、第1の直径を有する第1のチューブと、前記
第1の直径よりも大きい第2の直径を有する第2のチューブとを備え、エアギャップが前
記第1のチューブと前記第2のチューブとを分ける、請求項1から7のいずれか1項に記
載のデバイス。
【請求項9】
前記少なくとも1つの鼻神経は、ヴィディアン神経の鼻枝の後鼻神経を含む、請求項1
から8のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記少なくとも1つの鼻神経は副交感神経を含む、請求項1から9のいずれか1項に記
載のデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2019年7月9日出願の米国仮特許出願第62/872,195号の利益を
主張するものであり、その文献の内容は全体がここに援用される。
続きを表示(約 2,600 文字)【0002】
本開示は、組織の領域を治療するデバイスおよび方法に関する。より詳細には、本開示
は、鼻炎などの耳、鼻、および咽喉(ENT:ear, nose, and thro
at)の不調を治療するための、低温冷却法および冷凍アブレーションを含むクライオ療
法などによって、組織の領域を治療するデバイスおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書に別段の指示のない限り、本節に記載する事項は、本願における特許請求の範
囲に対する先行技術ではなく、本節に包含することによって先行技術と認めるものではな
い。
【0004】
人間の鼻は吸気を加温、加湿、およびろ過する役割を担う。鼻は主に軟骨、骨、粘膜、
および皮膚から形成される。左右の鼻腔は後方に軟口蓋まで延び、軟口蓋で一体になって
後鼻孔を形成する。後鼻孔は鼻咽腔に開口している。鼻の上面は篩板として知られる骨に
よって一部が形成される。篩板は極めて小さい多数の孔を含み、それらを通って知覚神経
線維が嗅球まで延びる。吸入したにおいが鼻の上側領域の小さい面積の粘膜に接触すると
、嗅覚が起こって、嗅球につながる神経線維が刺激される。
【0005】
鼻甲介とは3つの骨突起であり、それら骨突起は鼻の側壁から内側に延び、粘膜組織で
覆われている。これら鼻甲介は、鼻の内部表面積を増やし、鼻を通して吸入される空気に
温かさおよび湿気を与えるように働く。鼻甲介を覆う粘膜組織は、生理的条件または環境
条件の変化に応答して、充血して膨張するか、または血液が実質的になくなって収縮する
ことができる。各鼻甲介の湾曲した縁部は、鼻道として知られる通路を形成する。例えば
、下鼻道は下鼻甲介の下を通る通路である。鼻涙管として知られる管は、下鼻道内に位置
する開口を通して涙を眼から鼻に排出する。中鼻道は、中鼻甲介の横の通路であり、中鼻
甲介が側壁に付着する位置の下にある。中鼻道には半月裂孔があり、開口または孔が上顎
洞、前頭洞、および前篩骨洞につながる。上鼻道は上鼻甲介と中鼻甲介との間に位置する

【0006】
鼻甲介は、ヴィディアン神経から出る神経によって自律神経支配を受ける。ヴィディア
ン神経には、求心性交感神経および求心性副交感神経があり、それらは、粘膜下層の活動
を上昇(副交感神経)または低下(交感神経)させるように、鼻甲介を覆う軟部組織の機
能を調整できる。ヴィディアン神経は翼突管を介して翼口蓋神経節まで延びる。翼口蓋神
経節(SPG:sphenopalatine ganglion)からの線維の一部は
蝶口蓋孔(SPF:sphenopalatine foramen)を通って鼻腔に入
る。SPFを除いて、さらなる後外側の神経血管枝がSPGから突出して鼻粘膜に分布す
る。それら神経血管枝の最もよくある位置は、下鼻甲介の水平付着部の後上方1cm以内
、その付着部の前下方5mm以内、およびSPFとは別の孔を介して口蓋骨の直近である
。一部の事例では、線維束間吻合輪が少なくとも3つの副神経と関連している。副神経は
それぞれSPGまたは大口蓋神経に直接トレースできることがある。
【0007】
鼻炎は、そう痒、鼻漏、および/または鼻閉を含む鼻の症状を特徴とする、鼻の内膜の
炎症として定義される。慢性鼻炎は、非常に多くの人が患っており、患者が医療を求める
主な原因である。医学的治療は、慢性鼻炎患者にとって効果が限定的であることが示され
ており、毎日の薬物治療の利用または負担になるアレルギー治療を必要とし、患者の最大
20%が難治性の可能性がある。
【0008】
既存の薬物治療に加えて、鼻甲介縮小術(例えば、高周波による手術およびマイクロデ
ブリードマンによる手術)は、効果の持続期間が1~2年という一時的なものであること
が示されており、粘膜の脱落、急性疼痛および腫脹、過剰治療、ならびに骨の損傷を含む
、合併症を引き起こす恐れがある。さらに、鼻甲介縮小術は鼻漏の症状は治療しない。
【0009】
ヴィディアン神経の副交感神経作用が主に自律神経のバランスを制御し、その結果、そ
れを切除することで鼻炎および鼻閉を抑える可能性があると考えられる。こうした病態生
理では、ヴィディアン神経の外科治療が実際に一部の鼻炎症状の軽減を示したことが確認
された。しかし、その手技は、侵襲性があり時間を浪費し、ヴィディアン神経の自律神経
線維が涙腺にも分布するので、場合によっては、慢性的なドライアイを引き起こす恐れが
ある。
【0010】
温熱療法(thermal therapy)は、鼻炎などENT不調の先行治療にお
いて上記の制約に対する解決策になる可能性がある。この種の療法は、組織の変質を選択
的に生み出して、場合によっては、一時的または恒久的な損傷を引き起こす、温度変化を
誘発することによって組織を治療する。治療の目標とされる組織のタイプおよび身体の領
域に応じた熱エネルギーの印加は、心不整脈の治療、がん組織塊の破壊、および神経信号
の伝達経路の変質を含む、様々な利益をもたらすことができる。組織アブレーションとは
、破壊的な組織損傷を引き起こす温熱療法の一種である。こうした損傷は、(例えば、高
周波、レーザー、マイクロ波、高密度焦点式超音波(HIFU:high intens
ity focused ultrasound)、または抵抗加熱法を用いた)熱の印
加によって、または(例えば、クライオアブレーション法を用いた)冷却エネルギーの印
加によって誘発されてよい。
(【0011】以降は省略されています)

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