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公開番号
2025084345
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198184
出願日
2023-11-22
発明の名称
電極、ガラス溶融炉、及びガラス物品の製造方法
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03B
5/027 20060101AFI20250527BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】ガラス溶融炉に対する電極の設置作業を容易にしつつ、設置された電極の長寿命化を図る。
【解決手段】ガラス溶融炉1の炉内の溶融ガラスGmに浸漬された状態で、ガラス溶融炉1の底壁1d又は側壁1cに配置される電極4であって、溶融ガラスGmと接触する電極ヘッド5と、一端が電極ヘッド5に装着され、他端がガラス溶融炉1の炉外に配置される支持体6と、電極ヘッド5と支持体6とを連結する連結部材7と、を備える。支持体6は、連結部材7を介して電極ヘッド5が装着される大径部8と、大径部8よりもガラス溶融炉1の炉外側に位置する小径部9と、を備え、電極ヘッド5及び大径部8の外径D1,D2が、小径部9の外径D3よりも大きい。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラス溶融炉の炉内の溶融ガラスに浸漬された状態で、前記ガラス溶融炉の底壁又は側壁に配置される電極であって、
前記溶融ガラスと接触する電極ヘッドと、
一端が前記電極ヘッドに装着され、他端が前記ガラス溶融炉の炉外に配置される支持体と、
前記電極ヘッドと前記支持体とを連結する連結部材と、を備え、
前記支持体は、前記連結部材を介して前記電極ヘッドが装着される大径部と、前記大径部よりも前記ガラス溶融炉の炉外側に位置する小径部と、を備え、
前記電極ヘッド及び大径部の外径が、前記小径部の外径よりも大きいことを特徴とする電極。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記大径部は、内部に冷却液を流通させる冷却機構を有する請求項1に記載の電極。
【請求項3】
前記冷却機構は、前記連結部材寄りに設けられ、前記冷却液を貯留可能な第一貯留部と、前記第一貯留部よりも前記ガラス溶融炉の炉外側に設けられ、前記冷却液を貯留可能な第二貯留部と、を備え、
前記第一貯留部と前記第二貯留部との間で前記冷却液が流通可能である請求項2に記載の電極。
【請求項4】
前記第一貯留部が円環状空間であり、前記第二貯留部が円柱状空間である請求項3に記載の電極。
【請求項5】
前記電極は、前記底壁に配置され、
前記第二貯留部から前記第一貯留部に前記冷却液を供給する供給路と、前記第一貯留部から外部に前記冷却液を排出する排出路と、を備え、
前記第一貯留部内における前記排出路の上端の高さが、前記第一貯留部内における前記供給路の上端の高さよりも高い請求項3又は4に記載の電極。
【請求項6】
前記小径部は、内部に冷却液を流通させる冷却構造を有し、
前記冷却液は、前記大径部の中心から外周側に偏芯した位置で、前記小径部から前記大径部に供給される請求項2又は3に記載の電極。
【請求項7】
前記電極ヘッドの外径(mm)を前記電極ヘッドの長さ(mm)で除した値が、0.8~1.2である請求項1又は2に記載の電極。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の電極を備えるガラス溶融炉。
【請求項9】
請求項8に記載のガラス溶融炉を用いて、ガラス原料を加熱溶融して溶融ガラスを生成する溶融工程を備えるガラス物品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電極、ガラス溶融炉、及びガラス物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
板ガラスなどのガラス物品の製造工程は、ガラス溶融炉の炉内の溶融ガラスに浸漬された電極によって、ガラス原料を加熱溶融して溶融ガラスを生成する溶融工程を含む場合がある。この場合、電極は、ガラス溶融炉の底壁又は側壁に設けられた貫通孔に挿通された状態で、ガラス溶融炉の炉内の溶融ガラスに浸漬される。
【0003】
電極としては、例えば特許文献1に開示されているように、モリブデンからなるガラス溶融部(電極ヘッドに相当)と、耐熱合金からなる保持部(支持体に相当)と、ガラス溶融部と保持部とを連結するねじ棒(連結部材に相当)と、を備えたものが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭61-26519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来において、支持体は一定径の細棒体とされ、電極ヘッドも支持体の径に応じて小径とされる場合が多い。しかしながら、電極ヘッドが小径であると、電極ヘッドの先端部の表面積が小さくなり、通電時に電極ヘッドの先端部に電流集中が生じやすくなる。その結果、電極ヘッドが電流集中によって早期に劣化し、電極の寿命が短くなるという問題がある。
【0006】
また、支持体が一定径であると、支持体の長手方向の移動を規制するために、特別な固定機構を別途設ける必要があり、ガラス溶融炉に対する電極の設置作業が煩雑になるという問題がある。
【0007】
本発明は、ガラス溶融炉に対する電極の設置作業を容易にしつつ、設置された電極の長寿命化を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 上記の課題を解決するために創案された本発明は、ガラス溶融炉の炉内の溶融ガラスに浸漬された状態で、ガラス溶融炉の底壁又は側壁に配置される電極であって、溶融ガラスと接触する電極ヘッドと、一端が電極ヘッドに装着され、他端がガラス溶融炉の炉外に配置される支持体と、電極ヘッドと支持体とを連結する連結部材と、を備え、支持体は、連結部材を介して電極ヘッドが装着される大径部と、大径部よりもガラス溶融炉の炉外側に位置する小径部と、を備え、電極ヘッド及び大径部の外径が、小径部の外径よりも大きいことを特徴とする。
【0009】
このようにすれば、電極ヘッドが装着される大径部の大径化に伴って、電極ヘッドも大径化される。この電極ヘッドの大径化により、通電時に電流集中が生じやすい電極ヘッド先端部の表面積が拡大されるため、電極ヘッドに生じる電流集中を緩和できる。その結果、通電に伴う電極ヘッドの損耗を抑制でき、電極の長寿命化を図ることができる。また、小径部を除く位置で大径部の底面を耐火物等で支持するだけで、支持体の長手方向の移動(支持体の炉外側への移動)を簡単に規制できる。そのため、ガラス溶融炉に対する電極の設置作業が容易になる。
【0010】
(2) 上記の(1)の構成において、大径部は、内部に冷却液を流通させる冷却機構を有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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