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公開番号2025084272
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198050
出願日2023-11-22
発明の名称エネルギ吸収装置及びシートベルト装置
出願人Joyson Safety Systems Japan合同会社
代理人個人,個人
主分類B60R 22/28 20060101AFI20250527BHJP(車両一般)
要約【課題】エネルギ吸収性能を安定化できるエネルギ吸収装置を提供する。
【解決手段】エネルギ吸収装置1は、乗員を拘束するウェビング11にかかる荷重を制限して、乗員のエネルギを吸収緩和する。EA装置1のピストン3は、パイプ4の延在方向のうちバックル18に近い側の位置から延在方向に沿ってバックル18から離れるほどパイプ4の内径Id1より連続的に径が増大し、かつ、縦断面形状が径方向外側に凸の曲面形状となるよう形成され、パイプ4の内周面と接触配置される接触部32を有する。EA装置1のパイプ4は、延在方向に沿ってバックル18から離れる方の一方の端部42に、ピストン3の接触部32が面接触可能な凹型の曲面形状となるよう拡径して形成される拡径部43を有する。EA装置1の作動前には、ピストン3の接触部32がパイプ4の拡径部43に設置される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
乗員を拘束するウェビングにかかる荷重を制限して、前記乗員のエネルギを吸収緩和するエネルギ吸収装置であって、
前記ウェビングを案内または拘束する部品に一方の端部が接続されるワイヤと、
前記ワイヤの他方の端部に接続されるピストンと、
前記ピストンを収容するパイプと、
を備え、
前記ピストンは、前記パイプの延在方向のうち前記部品に近い側の位置から前記延在方向に沿って前記部品から離れるほど前記パイプの内径より連続的に径が増大し、かつ、縦断面形状が径方向外側に凸の曲面形状となるよう形成され、前記パイプの内周面と接触配置される接触部を有し、
前記パイプは、前記延在方向に沿って前記部品から離れる方の一方の端部に、前記ピストンの前記接触部が面接触可能な凹型の曲面形状となるよう拡径して形成される拡径部を有し、
当該エネルギ吸収装置の作動前には、前記ピストンの前記接触部が前記パイプの前記拡径部に設置される、
エネルギ吸収装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記接触部の前記曲面形状が球面形状である、
請求項1に記載のエネルギ吸収装置。
【請求項3】
前記ピストンは、前記ワイヤの前記他方の端部を貫通する孔を有し、
当該エネルギ吸収装置は、前記孔を貫通して前記ピストンに対して前記延在方向のうち前記部品から離れる側に突出した前記ワイヤの前記他方の端部に固設されるケーブルフェルールを有する、
請求項1に記載のエネルギ吸収装置。
【請求項4】
前記ケーブルフェルールが前記ピストンと一体部品で形成される、
請求項3に記載のエネルギ吸収装置。
【請求項5】
前記ピストンは、
前記ワイヤの前記他方の端部を通す孔と、
前記接触部に対して前記延在方向のうち前記部品に近い側に前記ピストンと一体的に形成されるケーブルフェルール部と、
を有し、
前記ケーブルフェルール部は、前記孔に前記他方の端部が通された前記ワイヤに固設される、
請求項1に記載のエネルギ吸収装置。
【請求項6】
当該エネルギ吸収装置の作動後には、前記ピストンの前記接触部が前記パイプの前記延在方向のうち前記部品に近い側の他方の端部に移動し、
前記パイプのうち前記他方の端部を除く部分の内径は、前記ピストンの前記移動に伴い前記拡径部の最大径まで拡径され、
前記パイプの前記他方の端部には、前記ピストンの前記接触部と同一形状の曲面が形成される、
請求項1に記載のエネルギ吸収装置。
【請求項7】
前記部品と前記パイプとの間に配置され、前記ワイヤを内部に通過させて前記パイプへ誘導するブラケットを備え、
当該エネルギ吸収装置の作動後には、前記ピストンの前記接触部は前記パイプと前記ブラケットとの連結部分に突き当たる、
請求項1に記載のエネルギ吸収装置。
【請求項8】
前記部品と前記パイプとの間に配置され、前記ワイヤを内部に通過させて前記パイプへ誘導するブラケットを備え、
前記ブラケットは前記パイプと一体部品として形成され、
前記ブラケット内には、前記ワイヤを誘導する一対のガイド部が前記ピストンの移動方向に沿った同一位置に前記ワイヤを挟んで対向配置され、
前記一対のガイド部は、前記ブラケット及び前記パイプより硬い材料で形成され、
当該エネルギ吸収装置の作動後に前記ピストンが前記パイプの前記延在方向のうち前記部品に近い側の他方の端部に移動している状態において、前記ピストンの前記他方の端部側の先端部が前記一対のガイド部に突き当たる、
請求項1に記載のエネルギ吸収装置。
【請求項9】
前記一対のガイド部は、前記ブラケットに設けられる固定孔に挿通されて車体に締結されるボルトと、前記ブラケットに設けられるリベットと、を含む、
請求項8に記載のエネルギ吸収装置。
【請求項10】
当該エネルギ吸収装置は、ベルトアンカー、ガイドアンカー、またはバックルの一部である、請求項1に記載のエネルギ吸収装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はエネルギ吸収装置及びシートベルト装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から自動車等の車両に装備されているシートベルト装置では、例えばシートベルト(ウェビング)装着状態で衝突時等の車両に大きな車両減速度が作用した場合のような緊急時に、シートベルトリトラクタのロック手段が作動してスプールのウェビング引出方向の回転を阻止することにより、ウェビングで乗員を拘束することにより乗員のシートからの飛び出しを阻止する。
【0003】
ところで、この従来のシートベルト装置においては、車両衝突等の緊急時にシートベルトリトラクタによってウェビングで乗員を拘束するとき、車両減速度が生じるため、乗員が慣性により前方へ移動しようとする。このため、ウェビングには荷重が加えられるとともに、乗員はこのウェビングからエネルギを加えられるようになる。乗員に対してこのエネルギはできれば制限される方が望ましい。
【0004】
そこで、従来より、ウェビング装着状態での緊急時に、ウェビングにかかる荷重を制限して、ウェビングから乗員に加えられるエネルギを吸収緩和するエネルギ吸収装置(以下、EA装置ともいう)をバックルに設ける構成が提案されている(例えば特許文献1)。
【0005】
特許文献1に開示されている従来のバックル用EA装置は、車体に固定される取付具と、バックルに一端が連結されて、ウェビングが受ける荷重をバックル経由で受ける張力伝達手段と、取付具に直接当接する変形部材と、を備える。変形部材は、取付具に一端が連結されるパイプ部材と、張力伝達部材の他端に連結されて張力伝達部材から伝達される張力によってパイプ部材の内部を取付具側に移動するテーパー状の拡管部材と、を有する。このバックル用EA装置では、ウェビングが受けた荷重により変形部材のテーパー状の拡管部材がパイプ部材内を取付具側に移動する際に、拡管部材のテーパー状の部分がパイプ部材の接触部分を拡管しながら移動することによって、ウェビングから乗員に加えられるエネルギを吸収緩和することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
独国特許出願公開第102017101807号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されている従来のバックル用EA装置では、変形部材の拡管部材の形状がテーパー形状であるため、EA作動中に、拡管されるパイプの軸に対してピストンの軸(すなわち張力伝達部材により拡管部材が引っ張られる方向における拡管部材の中心軸)が傾いた場合、ピストンによるパイプの円周方向の拡管率が変化し、発生荷重が変化する状況が生じ得る。これにより、EA装置によるウェビングにかかる荷重の制限量が変化してしまうため、EA装置によるエネルギ吸収性能が安定し難い問題がある。
【0008】
本開示は、エネルギ吸収性能を安定化できるエネルギ吸収装置及びシートベルト装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態の一観点に係るエネルギ吸収装置は、乗員を拘束するウェビングにかかる荷重を制限して、前記乗員のエネルギを吸収緩和するエネルギ吸収装置であって、前記ウェビングを案内または拘束する部品に一方の端部が接続されるワイヤと、前記ワイヤの他方の端部に接続されるピストンと、前記ピストンを収容するパイプと、を備え、前記ピストンは、前記パイプの延在方向のうち当該バックルに近い側の位置から前記延在方向に沿って当該バックルから離れるほど前記パイプの内径より連続的に径が増大し、かつ、縦断面形状が径方向外側に凸の曲面形状となるよう形成され、前記パイプの内周面と接触配置される接触部を有し、前記パイプは、前記延在方向に沿って当該バックルから離れる方の一方の端部に、前記ピストンの前記接触部が面接触可能な凹型の曲面形状となるよう拡径して形成される拡径部を有し、当該エネルギ吸収装置の作動前には、前記ピストンの接触部が前記パイプの前記拡径部に設置される。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、エネルギ吸収性能を安定化できるエネルギ吸収装置及びシートベルト装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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