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公開番号2025083867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197513
出願日2023-11-21
発明の名称結紮用デバイス
出願人朝日インテック株式会社
代理人個人
主分類A61B 17/12 20060101AFI20250526BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】気体、液体等の媒体の漏れを防止して、スライダーを確実に移動させ、スライダーの前方に配置された結紮用リングを確実に結紮用デバイスから離脱させることができる結紮用デバイスを提供する。
【解決手段】結紮用デバイス1は、先端部を有する内筒7と、その内筒7の外周を覆う外筒9と、内筒7と外筒9との間に配置され、内筒7の長軸方向に移動可能なスライダー5と、そのスライダー5を内筒7の先端部に向かって押圧可能なバルーン3と、を備えている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
先端部を有する内筒と、
その内筒の外周を覆う外筒と、
前記内筒と前記外筒との間に配置され、前記内筒の長軸方向に移動可能なスライダーと、
そのスライダーを前記内筒の前記先端部に向かって押圧可能なバルーンと、
を備えたことを特徴とする結紮用デバイス。
続きを表示（約 600 文字）【請求項２】
前記スライダーは、その内周に結紮用リングを収納するための収納部を備えたことを特徴とする請求項１に記載の結紮用デバイス。
【請求項３】
前記バルーンは、前記スライダーの基端部に接続されていることを特徴とする請求項１に記載の結紮用デバイス。
【請求項４】
前記バルーンは、前記スライダーの基端部に接続されていることを特徴とする請求項２に記載の結紮用デバイス。
【請求項５】
前記スライダーの内周面と、前記内筒の外周面とを、平滑としたことを特徴とする請求項３に記載の結紮用デバイス。
【請求項６】
前記スライダーの外周面と、前記外筒の内周面とを、平滑としたことを特徴とする請求項３に記載の結紮用デバイス。
【請求項７】
前記収納部から基端側の前記スライダーの内周面と、前記内筒の外周面とを、平滑としたことを特徴とする請求項４に記載の結紮用デバイス。
【請求項８】
前記スライダーの外周面と、前記外筒の内周面とを、平滑としたことを特徴とする請求項４に記載の結紮用デバイス。
【請求項９】
前記スライダー及び前記内筒、または、前記スライダー及び前記外筒には、前記スライダーの移動を規制するストッパーが備えられていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の結紮用デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、患部を結紮することにより、機械的な血行遮断を生じさせ、患部を縮小、消滅、または血栓化させる結紮術において使用される結紮用デバイスに関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、患者の消化管等に形成された憩室及び静脈瘤等の患部を結紮する結紮術では、種々の結紮用デバイスが使用されてきた。
【０００３】
例えば、特許文献１には、先端部の内周にリブを設けた外筒３と、後端部の外周にリブを設けたスライド筒２と、スライド筒２の内腔に挿入された内筒１と、スライド筒２の後端に付設され、外筒３、スライド筒２及び内筒１で囲まれた環状の空間を密閉状態にするためのシールリング１２と、流体をシールリング１２によって密閉された密閉空間に送入するためのチューブ５と、を備えた内視鏡的結紮用キットが記載されていると認められる（図１（ｂ）等参照）。
【０００４】
そして、この内視鏡的結紮用キットによれば、チューブ５を通して密閉空間に送入された流体がスライド筒２を前方に押圧し、スライド筒２が前方に押圧されることによって、内筒１の先端部外周に備えられたＯリング４が、内視鏡的結紮用キットから離脱し、内視鏡的結紮用キット内部に吸引されていた静脈溜１６を結紮することとなる（「００２２」段落の記載等参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開平７－５９７８６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１に記載の内視鏡的結紮用キット（以下、「結紮用デバイス」と記す）は、スライド筒２が、チューブ５を通して送入された流体によって前方に押圧されることから、外筒３、スライド筒２（以下、「スライダー」と記す）及び内筒１で囲まれた環状の空間を密閉状態にするためにシールリング１２が必要であることに加え、シールリング１２を使用した場合においても、密閉空間から流体が漏れる可能性が高いという問題があった。
【０００７】
本発明は、従来技術が有する上述した問題に対応してなされたものであり、気体、液体等の媒体の漏れを防止して、スライダーを確実に移動させ、スライダーの前方に配置された結紮用リングを確実に結紮用デバイスから離脱させることができる結紮用デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上述した課題を解決するために、本発明の第１の態様の結紮用デバイスは、先端部を有する内筒と、その内筒の外周を覆う外筒と、前記内筒と前記外筒との間に配置され、前記内筒の長軸方向に移動可能なスライダーと、そのスライダーを前記内筒の前記先端部に向かって押圧可能なバルーンと、を備えたことを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の第２の態様は、第１の態様の結紮用デバイスにおいて、前記スライダーは、その内周に結紮用リングを収納するための収納部を備えたことを特徴とする。
【００１０】
また、本発明の第３の態様は、第１の態様の結紮用デバイスにおいて、前記バルーンは、前記スライダーの基端部に接続されていることを特徴とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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