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公開番号2025083767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197345
出願日2023-11-21
発明の名称乾燥機
出願人日立グローバルライフソリューションズ株式会社
代理人ポレール弁理士法人
主分類D06F 58/02 20060101AFI20250526BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】
本発明の目的は、蒸発器を通過する循環空気を増やし、循環空気の除湿性能を向上することができる乾燥機を提供することにある。
【解決手段】
本発明の乾燥機は、凝縮器612と蒸発器614と蒸発器614および凝縮器612の下方に配置されるドレンタンク204C,204Eとを有するヒートポンプ装置610を備え、蒸発器614および凝縮器612は循環空気の風路の上流側から蒸発器614、凝縮器612の順に配置された乾燥機において、ヒートポンプ装置610は、蒸発器614の下端面の少なくとも一部を覆うバッフル205Eを備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
凝縮器と蒸発器と前記蒸発器および前記凝縮器の下方に配置されるドレンタンクとを有するヒートポンプ装置を備え、前記蒸発器および前記凝縮器は循環空気の風路の上流側から前記蒸発器、前記凝縮器の順に配置された乾燥機において、
前記ヒートポンプ装置は、前記蒸発器の下端面の少なくとも一部を覆うバッフルを備えたことを特徴とする乾燥機。
続きを表示（約 840 文字）【請求項２】
請求項１に記載の乾燥機において、
前記ヒートポンプ装置は、前記凝縮器の下端面の少なくとも一部を覆うバッフルを備えたことを特徴とする乾燥機。
【請求項３】
請求項１に記載の乾燥機において、
前記バッフルは、少なくとも前記蒸発器の下流側端面の下端部を覆う位置に配置されたことを特徴とする乾燥機。
【請求項４】
請求項１に記載の乾燥機において、
前記蒸発器の前記下端面と前記バッフルとの間に、導水構造体が配置されたことを特徴とする乾燥機。
【請求項５】
請求項１に記載の乾燥機において、
前記バッフルは、前記蒸発器の長さ方向における一端部から他端部に向かって下り勾配となるように傾斜し、前記バッフルの前記他端部に結露水の排出口が設けられていることを特徴とする乾燥機。
【請求項６】
請求項１に記載の乾燥機において、
前記バッフルは、複数の開口部を有することを特徴とする乾燥機。
【請求項７】
請求項１に記載の乾燥機において、
前記バッフルは、波板構造を有することを特徴とする乾燥機。
【請求項８】
請求項１に記載の乾燥機において、
前記バッフルは、前記蒸発器の前記下端面との隙間が狭い領域と広い領域とを交互に形成することを特徴とする乾燥機。
【請求項９】
請求項１に記載の乾燥機において、
前記バッフルは、前記蒸発器の長さ方向において、前記蒸発器および前記凝縮器の両端部に配置された端板に取り付けられていることを特徴とする乾燥機。
【請求項１０】
請求項１に記載の乾燥機において、
前記蒸発器は、循環空気の流れ方向に向けて、前記蒸発器の上部が前記凝縮器に近づき、前記蒸発器の下部が前記凝縮器から離れるように、傾斜して配置されていることを特徴とする乾燥機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ヒートポンプ装置による乾燥機能を有する、洗濯乾燥機を含む乾燥機に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、ヒートポンプダクトの底部に除湿によって生じたドレン水を受けるドレンタンクが設けられた衣類乾燥機が記載されている（段落００１８）。ドレンタンクは、蒸発器及び凝縮器の下方全体を受ける大きさの、上面が開口した浅底矩形容器状に構成され、その内部を前後に仕切るようにタンクリブが一体的に設けられている。タンクリブは、蒸発器と凝縮器との間の位置よりも、凝縮器側にずれた位置に配置され、ドレンタンク内の前後でドレン水の流通が可能なように一部で開口している（段落００４６および図６）。ドレンタンクには、その上面を塞ぐようにタンクカバーが設けられ、タンクカバーには蒸発器と凝縮器との間に位置するカバーリブが設けられている（段落００４７）。蒸発器側からドレンタンク内にドレン水を舞い上げさせるような風が吹き込むことがあると、そのドレン水は、タンクリブの壁面に当たって跳ね上がろうとする。タンクリブは、凝縮器側にずれた位置に設けられており、タンクリブの壁面に当たって跳ね上がったドレン水は、凝縮器の下方部のタンクカバーの下面に当たって流下する。従って、ドレン水が凝縮器の方向、即ち循環風路側に流れることはない。この結果、ヒートポンプを備えるものにあって、乾燥風量を多くしても、ドレンタンク内のドレン水が舞い上げられてしまうことを抑制する効果を得ることができる（段落００４８）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－９０６１０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１では、タンクカバーは凝縮器の下方を覆う位置に設けられ、蒸発器の下方には設けられていない。このため、蒸発器の下方を通って蒸発器と凝縮器との間の循環風路に戻るショートパスが形成され、蒸発器を通過せず除湿されないまま循環する空気が増加する可能性がある。
【０００５】
本発明の目的は、蒸発器を通過する循環空気を増やし、循環空気の除湿性能を向上することができる乾燥機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題を解決するために、本発明の乾燥機は、
凝縮器と蒸発器と前記蒸発器および前記凝縮器の下方に配置されるドレンタンクとを有するヒートポンプ装置を備え、前記蒸発器および前記凝縮器は循環空気の風路の上流側から前記蒸発器、前記凝縮器の順に配置された乾燥機において、
前記ヒートポンプ装置は、前記蒸発器の下端面の少なくとも一部を覆うバッフルを備える。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、蒸発器の下面の少なくとも一部をバッフル板で覆うことにより、蒸発器の下面におけるショートパスの形成を抑制することができ、蒸発器を通過する循環空気を増やし、循環空気の除湿性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
洗濯乾燥機１００の外観を示す斜視図である。
図１に示す洗濯乾燥機１００の中央断面図である。
図１に示す洗濯乾燥機１００の内部構造を示す背面図である。
本発明の一実施例に係るヒートポンプ装置６１０の外観を示す斜視図である。
ヒートポンプ装置６１０の上部ケーシング６１８ｂを外した斜視図である。
本発明の一実施例に係るヒートポンプ装置６１０の断面を示す模式図である。
図６に示すヒートポンプ装置６１０の第１変更例を模式的に示す断面図である。
図６に示すヒートポンプ装置６１０の第２変更例を模式的に示す断面図である。
本発明の一実施例に係るバッフル２０５の構造を示す模式図である。
本発明の一実施例に係る水受け部２０４Ｃ，２０４Ｅの近傍の構造を示す模式図である。
本発明の一実施例に係る水受け部２０４Ｃ，２０４Ｅの近傍の構造を示す模式図である。
本発明の一実施例に係る熱交換器６１４，６１２の近傍の断面（図１１と同様な断面）を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本実施例の洗濯乾燥機は、洗濯から乾燥までを一つの回転槽内で行う。ドラム式洗濯乾燥機は、水平或いは略水平に傾斜して配置された軸周りに回転可能に設置されたドラムの回転によって、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の工程を行う。
【００１０】
乾燥運転時の熱源としては、ヒートポンプ装置を用いた乾燥方式、ヒータによる乾燥方式が使用されている。水分を含んだ衣類を乾燥させるには、湿度が高い空気をドラム内から除去し、除湿及び加熱してドラム内に循環させる乾燥サイクルを行うことが必要である。
（【００１１】以降は省略されています）

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