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公開番号
2025083582
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2025044247,2024193617
出願日
2025-03-19,2023-03-03
発明の名称
リフレクトアレイ、リフレクトアレイ装置およびリフレクトアレイの設計方法
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人第一国際特許事務所
主分類
H01Q
15/14 20060101AFI20250523BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】本発明では、良品率を向上させる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のリフレクトアレイの設計方法は、反射制御領域を含むリフレクトアレイの設計方法であって、前記反射制御領域の反射特性を設定するステップと、前記反射制御領域のサイズを決定するステップと、前記反射制御領域を分割して単位セルのサイズを決定するステップと、前記単位セルに配置される素子パターンの素子長を決定するステップと、前記素子パターンの素子幅を設計パラメータとして反射位相を導出し、素子幅と反射位相の間の関係を示す解析結果を取得するステップと、前記解析結果に基づいて、所望の反射位相またはインピーダンスを実現する素子幅を選択するステップと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも素子パターン、誘電体層、グランド層をこの順に積層し、第1方向に沿って電磁波の所定の非対称反射を生じさせるリフレクトアレイであって、
前記リフレクトアレイは少なくとも1つの反射制御領域を含み、
前記反射制御領域は前記第1方向において等間隔に分割されたn(nは2以上の整数)個の単位セルを含み、
第m(mは1以上n以下の整数)単位セルに配置される第m素子パターンは、第p(pは1以上n以下であってm以外の整数)単位セルに配置される第p素子パターンとは異なる形状を有しており、
前記第m単位セルにおける反射特性は、前記第p単位セルにおける反射特性とは異なる
ことを特徴とするリフレクトアレイ。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記第m素子パターンおよび第p素子パターンは、前記第1方向における長さである素子長と前記第1方向に垂直な第2方向における長さである素子幅を有しており、
前記第m素子パターンの素子長である第m素子長と前記第p素子パターンの素子長である第p素子長は同じ長さであり、
前記第m素子パターンの素子幅である第m素子幅と前記第p素子パターンの素子幅である第p素子幅に応じて、前記反射制御領域の反射位相が設定される
ことを特徴とする請求項1に記載のリフレクトアレイ。
【請求項3】
意匠層を備える請求項1に記載のリフレクトアレイ。
【請求項4】
保護層を備える請求項1に記載のリフレクトアレイ。
【請求項5】
前記グランド層はメッシュ状である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のリフレクトアレイ。
【請求項6】
支持体に、請求項1に記載のリフレクトアレイを設けたリフレクトアレイ装置。
【請求項7】
少なくとも素子パターン、誘電体層、グランド層をこの順に積層し、第1方向に沿って電磁波の所定の非対称反射を生じさせるリフレクトアレイの設計方法であって、
前記リフレクトアレイは少なくとも1つの反射制御領域を含み、
前記反射制御領域は第1方向において等間隔に分割されたn(nは2以上の整数)個の単位セルを含み、
第m(mは1以上n以下の整数)単位セルに配置される第m素子パターンは、第p(pは1以上n以下であってm以外の整数)単位セルに配置される第p素子パターンとは異なる形状を有しており、
前記第m単位セルにおける反射特性は、前記第p単位セルにおける反射特性とは異なるように設定される、
ことを特徴とするリフレクトアレイの設計方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リフレクトアレイ、リフレクトアレイ装置およびリフレクトアレイの設計方法に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)
【背景技術】
【0002】
社会におけるデジタル化の進展により、無線通信におけるデータ通信速度が飛躍的に向上し、それに伴う電磁波の高周波化が進んでいる。しかし、電磁波は周波数が高くなるにつれて直進性が高くなるため、建物の影等に電磁波が回り込まず、通信ができない領域である不感地帯が生じやすい。
これらの理由から、広範囲における5G・6G通信を実現するためには、基地局数を増やす必要がある。しかし、基地局を増やすためには多額のコストを要するため、基地局の数を早急に増やすのは難しい状況にある。近年これらの課題を解決すべく、電磁波の方向を制御する技術が注目を集めている。
【0003】
このような技術のなかで、十字型の反射素子を用いた反射板が開発されている。特許文献1には、以下の点が開示されている。
メタサーフェス反射板は、誘電体基板、誘電体基板の底面に設けられ、全ての向きの偏波に対しメタサーフェス反射板を透過させない金属グラウンド層、および、アーム長の異なる2種以上の十字型の金属共振器を有する複数のスーパーセルを備える。金属共振器を有するスーパーセルは、誘電体基板の上面に形成され、入射波の垂直偏波および水平偏波を反射させ、所定周波数での電磁波を要求される位相で異常波反射させる回折格子の周期で配列されている。
【0004】
また、特許文献2には、以下の点が開示されている。
複数の反射素子が基板上に配置され、基板の表面に平行な電界成分を有する第1の偏波及び前記表面に垂直な電界成分を有する第2の偏波を、第1及び第2の所望方向にそれぞれ反射するリフレクトアレーは、複数の反射素子の各々は地板から隔てて設けられたパッチを有し、第1の軸方向に隣接する反射素子のパッチ間のギャップは、第1の偏波が所定の反射位相で反射されるようにギャップの場所に応じた値に設定され、第1の軸に垂直な第2の軸方向に隣接する反射素子のパッチ間のギャップは、第2の偏波が所定の反射位相で反射されるようにギャップの場所に応じた値に設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-48465号公報
特許第5469724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
十字形状を含む素子パターンを備えるリフレクトアレイは、素子パターンに寸法誤差が生じると、各領域における反射位相が設計値から大きく変化する傾向があり、所望方向の反射強度が低下することがある。
このため、リフレクトアレイについて良品率を高めることが難しいといった課題がある。
また、特許文献1および2のいずれにおいても、設計パラメータの設定方法については十分な検討が行われていない。
そこで、本発明では、リフレクトアレイの良品率を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、代表的な本発明のリフレクトアレイの一つは、少なくとも素子パターン、誘電体層、グランド層をこの順に積層し、第1方向に沿って電磁波の所定の非対称反射を生じさせるリフレクトアレイであって、前記リフレクトアレイは少なくとも1つの反射制御領域を含み、前記反射制御領域は前記第1方向において等間隔に分割されたn(nは2以上の整数)個の単位セルを含み、第m(mは1以上n以下の整数)単位セルに配置される第m素子パターンは、第p(pは1以上n以下であってm以外の整数)単位セルに配置される第p素子パターンとは異なる形状を有しており、前記第m単位セルにおける反射特性は、前記第p単位セルにおける反射特性とは異なる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、リフレクトアレイの良品率を向上させる技術を提供することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施するための形態における説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、リフレクトアレイの構成を示す図である。
図2は、機能層の配置の一例を示す図である。
図3は、機能層の配置の他の例を示す図である。
図4は、非対称反射を発生させる方向に応じた、単位セルの配置の一例を示す図である。
図5は、非対称反射を発生させる方向に応じた、単位セルの配置の一例を示す図である。
図6は、非対称反射を発生させる方向に応じた、単位セルの配置の一例を示す図である。
図7は、素子パターンの構成を示す図である。
図8は、反射制御領域の一例を示す図である。
図9は、反射制御領域内においてx軸方向の素子長およびy軸方向の素子長を変更した場合を示す図である。
図10は、素子パターン形状の例および各素子パターンの幅を示す図である。
図11は、エッチング後の素子パターンの形状の一例を示す図である。
図12は、実施例1に記載のリフレクトアレイのxy平面における構造を示す図である。
図13は、比較例1の設計過程における単位セルの解析結果であり、素子パターンの素子幅をwx=wy=9.000mmとし素子長lを変化させた場合の反射位相を示す図である。
図14は、比較例1において得られたリフレクトアレイの解析結果であり、xz平面における、寸法誤差有/無のリフレクトアレイの反射特性を示す図である。
図15は、実施例1の設計過程における単位セルの解析結果であり、素子パターンの素子長をlx=ly=15.000mmとし素子幅wを変化させた場合の反射位相を示す図である。
図16は、実施例1において得られたリフレクトアレイの解析結果であり、xz平面における、寸法誤差有/無のリフレクトアレイの反射パターンを示す図である。
図17は、比較例2の設計過程における単位セルの解析結果であり、素子パターンの素子幅をwx=wy=1.000mmとし素子長lを変化させた場合の反射位相を示す図である。
図18は、比較例2において得られたリフレクトアレイの解析結果であり、xz平面における、寸法誤差有/無のリフレクトアレイの反射特性を示す図である。
図19は、実施例2の設計過程における単位セルの解析結果であり、素子パターンの素子長をlx=ly=3.250mmとし素子幅wを変化させた場合の反射位相を示す図である。
図20は、実施例2において得られたリフレクトアレイの解析結果であり、xz平面における、寸法誤差有/無のリフレクトアレイの反射パターンを示す図である。
図21は、比較例3の設計過程における単位セルの解析結果であり、素子パターンの素子幅をwx=wy=0.500mmとし素子長lを変化させた場合の反射位相を示す図である。
図22は、比較例3において得られたリフレクトアレイの解析結果であり、xz平面における、寸法誤差有/無のリフレクトアレイの反射特性を示す図である。
図23は、実施例3の設計過程における単位セルの解析結果であり、素子パターンの素子長をlx=ly=1.700mmとし素子幅wを変化させた場合の反射位相を示す図である。
図24は、実施例3において得られたリフレクトアレイの解析結果であり、xz平面における、寸法誤差有/無のリフレクトアレイの反射パターンを示す図である。
図25は、比較例4の設計過程のおける単位セルの解析結果であり、素子パターンの素子幅をwx=wy=0.400mmとし素子幅lを変化させた場合の反射位相を示す図である。
図26は、比較例4において得られたリフレクトアレイ6の解析結果であり、xz平面における、寸法誤差有/無のリフレクトアレイの反射特性を示す図である。
図27は、実施例4の設計過程における単位セルの解析結果であり、素子パターンの素子長をlx=ly=0.900mmとし素子幅wを変化させた場合の反射位相を示す図である。
図28は、実施例4において得られたリフレクトアレイの解析結果であり、xz平面における、寸法誤差有/無のリフレクトアレイの反射パターンを示す図である。
図29は、実施例5において得られたリフレクトアレイの解析結果であり、xz平面における、リフレクトアレイの反射特性を示す図である。
図30は、実施例6において得られたリフレクトアレイの解析結果であり、xz平面における、リフレクトアレイの反射特性を示す図である。
図31は、実施例7において得られたリフレクトアレイの解析結果であり、xz平面における、リフレクトアレイの反射特性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
同一あるいは同様の機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。また、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本開示は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
(【0011】以降は省略されています)
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