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公開番号
2025083386
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2025035118,2021561580
出願日
2025-03-06,2020-11-27
発明の名称
分散液
出願人
王子ホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C08J
3/02 20060101AFI20250523BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、透明性に優れ、かつカールが抑制されたシートを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、繊維幅が1000nm以下であり、イオン性置換基を有する繊維状セルロースを含む分散液であって、繊維状セルロースの含有量が分散液の全質量に対して3.0質量%以上であり、下記条件(a)により算出した前記分散液のTI値が1以上80000以下である、分散液に関する。
条件(a):レオメーターを用い、前記分散液のせん断速度1sec
-1
の条件における粘度(η1)と、前記分散液のせん断速度1000sec
-1
の条件における粘度(η2)を測定し、下記式によりTI値を算出する。
TI値=η1/η2
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
イオン性置換基を有するセルロース繊維に解繊処理を施して繊維幅が1000nm以下の繊維状セルロースを得る工程と、
繊維状セルロースに低粘度化処理を施す工程とを含む、繊維状セルロース含有分散液の製造方法であって、
繊維状セルロースの含有量が分散液の全質量に対して3.0質量%以上であり、
下記条件(a)により算出した分散液のTI値が1以上80000以下であり、下記条件(a)で測定した前記分散液の粘度(η1)が1Pa・s以上5,000Pa・s以下であり、粘度(η2)が0.007Pa・s以上100Pa・s以下である、繊維状セルロース含有分散液の製造方法;
条件(a):レオメーターを用い、分散液のせん断速度1sec
-1
の条件における粘度(η1)と、分散液のせん断速度1000sec
-1
の条件における粘度(η2)を測定し、下記式によりTI値を算出する。
TI値=η1/η2
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
解繊処理を施して繊維幅が1000nm以下の繊維状セルロースを得る工程におけるセルロース繊維の濃度は、3.0質量%以上である、請求項1に記載の繊維状セルロース含有分散液の製造方法。
【請求項3】
解繊処理を施して繊維幅が1000nm以下の繊維状セルロースを得る工程におけるセルロース繊維の濃度は、4.0質量%以上である、請求項1又は2に記載の繊維状セルロース含有分散液の製造方法。
【請求項4】
解繊処理を施して繊維幅が1000nm以下の繊維状セルロースを得る工程におけるセルロース繊維の濃度は、5.0質量%以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の繊維状セルロース含有分散液の製造方法。
【請求項5】
解繊処理を施して繊維幅が1000nm以下の繊維状セルロースを得る工程におけるセルロース繊維の濃度は、6.0質量%以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の繊維状セルロース含有分散液の製造方法。
【請求項6】
低粘度化処理を施す工程は、オゾン処理工程、酵素処理工程、酸処理工程及び亜臨界水処理工程から選択される少なくとも1種である、請求項1~5のいずれか1項に記載の繊維状セルロース含有分散液の製造方法。
【請求項7】
低粘度化処理を施す工程の後に、さらに解繊処理を施す工程を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の繊維状セルロース含有分散液の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分散液に関する。具体的には、本発明は、微細繊維状セルロースを含有する分散液に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、セルロース繊維は、衣料や吸収性物品、紙製品等に幅広く利用されている。セルロース繊維としては、繊維径が10μm以上50μm以下の繊維状セルロースに加えて、繊維径が1μm以下の微細繊維状セルロースも知られている。微細繊維状セルロースは、新たな素材として注目されており、その用途は多岐にわたる。
【0003】
微細繊維状セルロースを製造する際には、セルロース原料を含むスラリーを解繊処理(機械処理)することが行われている。例えば、特許文献1には、セルロース原料を酵素で処理する工程と、酵素処理後のセルロース原料を解繊する工程を含有する微細繊維の製造方法が開示されている。ここでは、酵素処理を行うことでセルロース原料を充分に微細化し、微細繊維の収率を高めることが検討されている。また、特許文献1では、繊維長が長く、かつアスペクト比の大きな微細繊維を製造することを目的としている。
【0004】
また、特許文献2には、平均繊維幅が200nm以下であり、重合度が50以上500以下であり、所定の極性基を有する微細繊維状セルロースが開示されている。ここでは、エマルション樹脂と混ぜ合わせた際に凝集物を形成しにくい微細繊維状セルロースを得ることが検討されている。なお、特許文献2の実施例では、重合度が248~454であり、0.5%濃度における粘度が108~740の分散液が得られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2013/176033号
特開2014-34673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
微細繊維状セルロースを含む分散液の用途は多岐にわたり、その加工方法についても種々の検討がなされている。例えば、微細繊維状セルロース分散液を塗工もしくは抄紙することで微細繊維状セルロース含有シートを形成することが検討されている。しかしながら、従来の微細繊維状セルロース分散液からシートを形成しようした場合、得られるシートの透明性が劣ったり、シートにカールが発生したりすることが本発明者らの検討により明らかとなった。
【0007】
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、透明性に優れ、かつカールが抑制されたシートを提供することを目的として検討を進めた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者らは、繊維幅が1000nm以下であり、イオン性置換基を有する繊維状セルロースを含む分散液において、繊維状セルロースの含有量を分散液の全質量に対して3.0質量%以上とし、かつ、分散液のTI値を1以上80000以下とすることにより、透明性に優れ、かつカールが抑制されたシートが得られることを見出した。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
【0009】
[1] 繊維幅が1000nm以下であり、イオン性置換基を有する繊維状セルロースを含む分散液であって、
繊維状セルロースの含有量が分散液の全質量に対して3.0質量%以上であり、
下記条件(a)により算出した分散液のTI値が1以上80000以下である、分散液;
条件(a):レオメーターを用い、分散液のせん断速度1sec
-1
の条件における粘度(η1)と、分散液のせん断速度1000sec
-1
の条件における粘度(η2)を測定し、下記式によりTI値を算出する。
TI値=η1/η2
[2] 繊維状セルロースの含有量が分散液の全質量に対して4.0質量%以上である、[1]に記載の分散液。
[3] 繊維状セルロースの含有量が分散液の全質量に対して5.0質量%以上である、[1]に記載の分散液。
[4] 繊維状セルロースの含有量が分散液の全質量に対して6.0質量%以上である、[1]に記載の分散液。
[5] イオン性置換基は、リンオキソ酸基、リンオキソ酸基に由来する置換基、硫黄オキソ酸基及び硫黄オキソ酸基に由来する置換基からなる群から選択される少なくとも1種である、[1]~[4]のいずれかに記載の分散液。
[6] 分散液を0.2質量%濃度とした際のヘーズが95%以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の分散液。
[7] [1]~[6]のいずれかに記載の分散液から形成されるシート。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、透明性に優れ、かつカールが抑制されたシートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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