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公開番号2025082630
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023196087
出願日2023-11-17
発明の名称飲料用発泡製剤及びインスタント飲料用組成物
出願人味の素株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 2/00 20060101AFI20250522BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】水を注ぐだけで、豊かでかつ良質の泡を発生させることができる飲料用発泡製剤、及び当該飲料用発泡製剤を含有する粉末状のインスタント飲料用組成物の提供。
【解決手段】酸剤とアルカリ剤とを含有し、前記酸剤が、有機酸と、前記有機酸の表面の少なくとも一部を被覆する被覆剤とからなり、前記被覆剤がアラビアガム及びオクテニルコハク酸デンプンからなる群より選択される一種以上であり、前記有機酸の含有量に対する前記被覆剤の含有量が20質量%以上であり、前記アルカリ剤が炭酸塩又は炭酸水素塩である、飲料用発泡製剤、液体と混合して飲料を調製するための粉末状のインスタント飲料用組成物であって、前記飲料用発泡製剤を含有する、インスタント飲料用組成物、及び、前記インスタント飲料用組成物を可食性液体に溶解させることにより、液面に泡が形成されている起泡性飲料を製造する、起泡性飲料の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
酸剤と、アルカリ剤と、を含有し、
前記酸剤が、有機酸と、前記有機酸の表面の少なくとも一部を被覆する被覆剤とからなり、
前記被覆剤が、アラビアガム及びオクテニルコハク酸デンプンからなる群より選択される一種以上であり、
前記有機酸の含有量に対する前記被覆剤の含有量が、20質量%以上であり、
前記アルカリ剤が、炭酸塩又は炭酸水素塩であることを特徴とする、飲料用発泡製剤。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記有機酸が、クエン酸である、請求項1に記載の飲料用発泡製剤。
【請求項3】
前記アルカリ剤が、炭酸水素塩である、請求項1に記載の飲料用発泡製剤。
【請求項4】
前記酸剤が、前記有機酸の粉末と前記被覆剤の溶液とから湿式造粒された造粒物である、請求項1に記載の飲料用発泡製剤。
【請求項5】
さらに、窒素ガス粉末を含有する、請求項1に記載の飲料用発泡製剤。
【請求項6】
液体と混合して飲料を調製するための粉末状のインスタント飲料用組成物であって、
請求項1~5のいずれか一項に記載の飲料用発泡製剤を含有することを特徴とする、インスタント飲料用組成物。
【請求項7】
さらに、窒素ガス粉末を含有する、請求項6に記載のインスタント飲料用組成物。
【請求項8】
さらに、可溶性飲料固形分、飲料原料の微粉末、甘味料、クリーミングパウダー、乳原料、及び植物性ミルクパウダーからなる群より選択される1種以上を含有する、請求項6に記載のインスタント飲料用組成物。
【請求項9】
前記可溶性飲料固形分が、可溶性コーヒー固形分、可溶性紅茶固形分、可溶性緑茶固形分、可溶性ほうじ茶固形分、可溶性ウーロン茶固形分、可溶性ハーブティー固形分、及びココアパウダーからなる群より選択される1種以上であり、
前記飲料原料の微粉末が、抹茶パウダー、緑茶パウダー、及びウーロン茶パウダーからなる群より選択される1種以上である、請求項8に記載のインスタント飲料用組成物。
【請求項10】
請求項6に記載のインスタント飲料用組成物を、可食性液体に溶解させることにより、液面に泡が形成されている起泡性飲料を製造することを特徴とする、起泡性飲料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水を注ぐだけで、豊かでかつ良質の泡を発生させることができる飲料用発泡製剤、及び、当該飲料用発泡製剤を利用した起泡性飲料を調製するためのインスタント飲料用組成物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
インスタントコーヒーをはじめとする飲料の可溶性固形分を主要原料とするインスタント飲料用組成物は、一般的に粉末であって、水等の液体に溶解させることによりインスタント飲料を手軽に楽しめる。特に、クリーミングパウダーや乳原料を配合したインスタント飲料用組成物は、水に溶解させることによって、カフェオレの様な乳風味の飲料を簡便に提供しうる。この手軽さとおいしさによって、インスタント飲料用組成物の市場は、目覚ましい勢いで成長している。
【0003】
一方で、カプチーノ等の飲料の液中や液表面に泡を有する飲料も広く好まれている。カプチーノのような液中や液表面に泡を有する飲料を、湯や水を加えるだけで調製できるインスタント飲料用組成物としては、例えば、クリーミングパウダーに、酸剤とアルカリ剤を配合した発泡性クリーミングパウダーを用いる方法がある(特許文献1)。当該発泡性クリーミングパウダーをお湯に溶かすと、酸剤とアルカリ剤が反応して炭酸ガスが発生し、この炭酸ガスがクリーミングパウダー中のカゼインタンパク質等と共に泡を形成する。また、炭酸ガスを発生させるための酸剤とアルカリ剤と共に、窒素ガスを封入した粉末(窒素ガス粉末)を含有させた粉末状インスタント飲料用組成物も開示されている(特許文献2)。その他、水等を加えるだけで、カプチーノのようなミルクの白さが際立つ泡を有する飲料を調製するために、発泡性クリーミングパウダーと飲料濃縮液とを独立して備えたインスタント飲料用キットも開示されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-38048号公報
特開2023-003939号公報
国際公開第2023/013578号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
液中や液表面に泡を有する飲料においては、形成される泡の量やきめの細かさ、食感が、飲料の品質に大きく影響する。このため、これらの泡品質のさらなる改善が期待されている。
【0006】
本発明は、水を注ぐだけで、豊かでかつ良質の泡を発生させることができる飲料用発泡製剤、及び当該飲料用発泡製剤を含有する粉末状のインスタント飲料用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、酸剤とアルカリ剤とからなる飲料用発泡製剤において、酸剤の表面の少なくとも一部をアラビアガム及び/又はオクテニルコハク酸デンプン(OSAデンプン)で被覆することにより、水等に溶解させた際に形成される泡の量と泡質の両方を改善し得ることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
[1] 酸剤と、アルカリ剤と、を含有し、
前記酸剤が、有機酸と、前記有機酸の表面の少なくとも一部を被覆する被覆剤とからなり、
前記被覆剤が、アラビアガム及びオクテニルコハク酸デンプンからなる群より選択される一種以上であり、
前記有機酸の含有量に対する前記被覆剤の含有量が、20質量%以上であり、
前記アルカリ剤が、炭酸塩又は炭酸水素塩であることを特徴とする、飲料用発泡製剤。
[2] 前記有機酸が、クエン酸である、前記[1]の飲料用発泡製剤。
[3] 前記アルカリ剤が、炭酸水素塩である、前記[1]又は[2]の飲料用発泡製剤。
[4] 前記酸剤が、前記有機酸の粉末と前記被覆剤の溶液とから湿式造粒された造粒物である、前記[1]~[3]のいずれかの飲料用発泡製剤。
[5] さらに、窒素ガス粉末を含有する、前記[1]~[4]のいずれかの飲料用発泡製剤。
[6] 液体と混合して飲料を調製するための粉末状のインスタント飲料用組成物であって、
前記[1]~[5]のいずれかの飲料用発泡製剤を含有することを特徴とする、インスタント飲料用組成物。
[7] さらに、窒素ガス粉末を含有する、前記[6]のインスタント飲料用組成物。
[8] さらに、可溶性飲料固形分、飲料原料の微粉末、甘味料、クリーミングパウダー、乳原料、及び植物性ミルクパウダーからなる群より選択される1種以上を含有する、前記[6]又は[7]のインスタント飲料用組成物。
[9] 前記可溶性飲料固形分が、可溶性コーヒー固形分、可溶性紅茶固形分、可溶性緑茶固形分、可溶性ほうじ茶固形分、可溶性ウーロン茶固形分、可溶性ハーブティー固形分、及びココアパウダーからなる群より選択される1種以上であり、
前記飲料原料の微粉末が、抹茶パウダー、緑茶パウダー、及びウーロン茶パウダーからなる群より選択される1種以上である、前記[8]のインスタント飲料用組成物。
[10] 前記[6]~[9]のいずれかのインスタント飲料用組成物を、可食性液体に溶解させることにより、液面に泡が形成されている起泡性飲料を製造することを特徴とする、起泡性飲料の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る飲料用発泡製剤は、水に溶解させるだけで、きめが細かく、食感も良好な泡を豊富に発生させることができる。このため、当該飲料用発泡製剤を用いたインスタント飲料用組成物は、水等の溶液に溶解させるだけで、従来のインスタント飲料用組成物から調製された起泡性飲料よりも、泡の量が豊富であり、かつ泡の品質が良好な起泡性飲料を、簡便に調製することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明及び本願明細書において、「インスタント飲料用組成物」とは、水や牛乳等の可食性の液体に溶解又は希釈させることによって飲料を調製し得る組成物を意味する。本発明に係るインスタント飲料用組成物は、粉末である。
(【0011】以降は省略されています)

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