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公開番号2025081826
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023194848
出願日2023-11-16
発明の名称アンチバックラッシュギア及びアンチバックラッシュギアの組立方法
出願人多摩川精機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16H 55/18 20060101AFI20250521BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】アンチバックラッシュトルクが安定するアンチバックラッシュギアを提供する。
【解決手段】アンチバックラッシュギア1は、輪状形状を有する第1ギア20と、第1ギア20と中心軸Aを共有し、第1ギア20に対して相対回転可能な、輪状形状を有する第2ギア30と、第1ギア20に設けられた第1スプリング保持孔24と、第2ギア30に設けられた少なくとも2個の第2スプリング保持孔34a,34b,34cと、第1スプリング保持孔24と、第2接続孔34a,34b,34cのいずれか1個とに接続され、第2ギア30及び第1ギア20に付勢力を付与する付勢部材40とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
輪状形状を有する第1ギア(20)と、
前記第1ギア(20)と中心軸(A)を共有し、前記第1ギア(20)に対して相対回転可能な、輪状形状を有する第2ギア(30)と、
前記第1ギア(20)に設けられた第1接続孔(24)と、
前記第2ギア(30)に設けられた少なくとも2個の第2接続孔(34a,34b,34c)と、
前記第1接続孔(24)と、前記第2接続孔(34a,34b,34c)のいずれか1個とに接続され、前記第2ギア(30)及び前記第1ギア(20)に付勢力を付与する付勢部材(40)と
を備えるアンチバックラッシュギア。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第2接続孔(34a,34b,34c)のうち少なくとも1個は、該第2接続孔(34a)に最も近接している前記第2ギア(30)の歯先中心(35a)と、前記第2ギア(30)の前記中心軸(A)とを結ぶ直線(B1)上に該第2接続孔(34a)の孔中心(36a)が位置するように設けられ、
他の前記第2接続孔(34b,34c)のうち少なくとも1個は、該第2接続孔(34b,34c)に最も近接している前記第2ギア(30)の歯先中心(35a)と、前記第2ギア(30)の前記中心軸(A)とを結ぶ直線(B2,B3)上以外の位置に該第2接続孔(34b,34c)の孔中心(36b,36c)が位置するように設けられる、
請求項1に記載のアンチバックラッシュギア。
【請求項3】
前記他の第2接続孔(34b,34c)は、少なくとも2個設けられ、前記他の第2接続孔(34b,34c)のうち少なくとも1個は、該第2接続孔(34b)に最も近接している前記第2ギア(30)の歯先中心(35a)と前記第2ギア(30)の前記中心軸(A)とを結ぶ直線(B2)に対して、前記中心軸(A)を中心に時計回りの方向に移動した位置に該第2接続孔(34b)の孔中心(36b)が位置するように設けられ、
前記他の第2接続孔(34b,34c)のうち少なくとも1個は、該第2接続孔(34c)に最も近接している前記第2ギア(30)の歯先中心(35a)と前記第2ギア(30)の前記中心軸(A)とを結ぶ直線(B3)に対して、前記中心軸(A)を中心に反時計回りの方向に移動した位置に該第2接続孔(34c)の孔中心(36c)が位置するように設けられる、
請求項2に記載のアンチバックラッシュギア。
【請求項4】
前記各第2接続孔(34a,34b,34c)は、同一の半径を有する円周上に設けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載のアンチバックラッシュギア。
【請求項5】
輪状形状を有する第1ギア(20)と、
前記第1ギア(20)と中心軸(A)を共有し、前記第1ギア(20)に対して相対回転可能であって、輪状形状を有し、前記第1ギア(20)と歯数が同一である第2ギア(30)と、
前記第1ギア(20)に設けられた第1接続孔(24)と、
前記第2ギア(30)に設けられた少なくとも2個の第2接続孔(34a,34b,34c)と、
を備えるアンチバックラッシュギアにおいて、
前記第1接続孔(24)に付勢部材(40)の一端部(41a)を接続する工程と、
前記第1ギア(20)を前記第2ギア(30)に組み合わせるとともに前記第2接続孔(34a,34b,34c)のいずれか1個に前記付勢部材(40)の他端部(41b)を接続し、前記第1ギア(20)と前記第2ギア(30)とを前記中心軸(A)に沿う方向から見たときに、前記第1ギア(20)の各歯先中心(25a)と前記第2ギア(30)の各歯先中心(35a)とが一致するように前記第1ギア(20)及び前記第2ギア(30)を組み立てる工程と
を有するアンチバックラッシュギアの組立方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明はアンチバックラッシュギア及びアンチバックラッシュギアの組立方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来のアンチバックラッシュギア(ノーバックラッシュギアとも呼ばれる)として、例えば特許文献1に記載されているようなアンチバックラッシュギアが知られている。特許文献1に記載されているアンチバックラッシュギアは、第1ギアと第2ギアが中心軸を共有して組み合わされて構成されている。このアンチバックラッシュギアは、スプリングの一端部に設けられたフックを第1ギアのスプリング保持孔に挿入し、スプリングの他端部に設けられたフックを第2ギアのスプリング保持孔に挿入することで、スプリングの付勢力により第1ギア及び第2ギアにアンチバックラッシュトルクが加えられている。この第1ギア及び第2ギアにアンチバックラッシュトルクが加えられている状態で、アンチバックラッシュギアの第1ギアの歯及び第2ギアの歯が、噛合相手となるギアの歯を挟みこむように噛合する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平5-59035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されているアンチバックラッシュギアでは、第1ギア及び第2ギアのスプリング保持孔の位置のばらつきにより、第1ギア及び第2ギアに加えられるアンチバックラッシュトルクにばらつきが発生し、相手となるギアに噛合したときにバックラッシュを安定して低減することができないという問題点があった。
【0005】
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、アンチバックラッシュトルクが安定するアンチバックラッシュギアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、この発明に係るアンチバックラッシュギアは、輪状形状を有する第1ギアと、第1ギアと中心軸を共有し、第1ギアに対して相対回転可能な、輪状形状を有する第2ギアと、第1ギアに設けられた第1接続孔と、第2ギアに設けられた少なくとも2個の第2接続孔と、第1接続孔と、第2接続孔のいずれか1個とに接続され、第2ギア及び第1ギアに付勢力を付与する付勢部材とを備える。
【0007】
また、第2接続孔のうち少なくとも1個は、該第2接続孔に最も近接している第2ギアの歯先中心と、第2ギアの中心軸とを結ぶ直線上に該第2接続孔の孔中心が位置するように設けられ、他の第2接続孔のうち少なくとも1個は、該第2接続孔に最も近接している第2ギアの歯先中心と、第2ギアの中心軸とを結ぶ直線上以外の位置に該第2接続孔の孔中心が位置するように設けられてもよい。
また、他の第2接続孔は、少なくとも2個設けられ、他の第2接続孔のうち少なくとも1個は、該第2接続孔に最も近接している第2ギアの歯先中心と第2ギアの中心軸とを結ぶ直線に対して、中心軸を中心に時計回りの方向に移動した位置に該第2接続孔の孔中心が位置するように設けられ、他の第2接続孔のうち少なくとも1個は、該第2接続孔に最も近接している第2ギアの歯先中心と第2ギアの中心軸とを結ぶ直線に対して、中心軸を中心に反時計回りの方向に移動した位置に該第2接続孔の孔中心が位置するように設けられてもよい。
また、各第2接続孔は、同一の半径を有する円周上に設けられていてもよい。
【0008】
また、上記の課題を解決するために、この発明に係るアンチバックラッシュギアの組立方法は、輪状形状を有する第1ギアと、第1ギアと中心軸を共有し、第1ギアに対して相対回転可能であって、輪状形状を有し、第1ギアと歯数が同一である第2ギアと、第1ギアに設けられた第1接続孔と、第2ギアに設けられた少なくとも2個の第2接続孔とを備えるアンチバックラッシュギアにおいて、第1接続孔に付勢部材の一端部を接続する工程と、第1ギアを第2ギアに組み合わせるとともに第2接続孔のいずれか1個に付勢部材の他端部を接続し、第1ギアと第2ギアとを中心軸に沿う方向から見たときに、第1ギアの各歯先中心と第2ギアの各歯先中心とが一致するように第1ギア及び第2ギアを組み立てる工程とを有する。
【発明の効果】
【0009】
この発明に係るアンチバックラッシュギアによれば、輪状形状を有する第1ギアと、第1ギアと中心軸を共有し、第1ギアに対して相対回転可能な、輪状形状を有する第2ギアと、第1ギアに設けられた第1接続孔と、第2ギアに設けられた少なくとも2個の第2接続孔と、第1接続孔と、第2接続孔のいずれか1個とに接続され、第2ギア及び第1ギアに付勢力を付与する付勢部材とを備えるため、アンチバックラッシュトルクが安定するアンチバックラッシュギアを提供することができる。
【0010】
また、この発明に係るアンチバックラッシュギアの組立方法によれば、輪状形状を有する第1ギアと、第1ギアと中心軸を共有し、第1ギアに対して相対回転可能であって、輪状形状を有し、第1ギアと歯数が同一である第2ギアと、第1ギアに設けられた第1接続孔と、第2ギアに設けられた少なくとも2個の第2接続孔とを備えるアンチバックラッシュギアにおいて、第1接続孔に付勢部材の一端部を接続する工程と、第1ギアを第2ギアに組み合わせるとともに第2接続孔のいずれか1個に付勢部材の他端部を接続し、第1ギアと第2ギアとを中心軸に沿う方向から見たときに、第1ギアの各歯先中心と第2ギアの各歯先中心とが一致するように第1ギア及び第2ギアを組み立てる工程とを有するため、アンチバックラッシュトルクが安定するアンチバックラッシュギアを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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