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公開番号2025080948
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194367
出願日2023-11-15
発明の名称検体スライド攪拌装置
出願人株式会社日立ハイテク
代理人ポレール弁理士法人
主分類G01N 35/02 20060101AFI20250520BHJP(測定;試験)
要約【課題】振動による伝熱面の摺動を発生させずに、スライド上の試薬の温度性能を確保する。
【解決手段】検体を表面に保持した検体スライド1上のバッファ液2と、検体の染色に要する染色反応用試薬と、を振動によって攪拌して混合する検体スライド攪拌装置であって、検体スライド1を保持するスライドステージ3と、検体スライド1の温調を行う温調部8と、温調部8と検体スライド1の温度が略一定となるように検体スライド1に伝熱する伝熱部9と、スライド保持部を昇降する昇降ステージ11と、を備え、バッファ液2と染色反応用試薬との攪拌時は、昇降ステージ11を下降させて伝熱部9と、バッファ液2及び染色反応用試薬を振動させる振動部5とを、バッファ液2と染色反応用試薬を振動させる前に分離し、伝熱部9を介して検体スライド1に伝熱する伝熱時は、昇降ステージ11を上昇させて伝熱部9と振動部5とを接触させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
検体を表面に保持した検体スライド上のバッファ液と、前記検体の染色に要する染色反応用試薬と、を振動によって攪拌して混合する検体スライド攪拌装置であって、
前記検体スライドを保持するスライドステージと、前記検体スライドの温調を行う温調部と、前記温調部と前記検体スライドの温度が略一定となるように前記検体スライドに伝熱する伝熱部と、スライド保持部を昇降する昇降ステージと、を備え、
前記バッファ液と前記染色反応用試薬との攪拌時は、前記昇降ステージを下降させて前記伝熱部と、前記バッファ液及び前記染色反応用試薬を振動させる振動部とを、前記バッファ液と前記染色反応用試薬を振動させる前に分離し、前記伝熱部を介して前記検体スライドに伝熱する伝熱時は、前記昇降ステージを上昇させて前記伝熱部と前記振動部とを接触させることを特徴とする検体スライド攪拌装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の検体スライド攪拌装置であって、
前記温調部は、前記検体スライド上の前記染色反応用試薬の温度を所定の温度に保つように温調することを特徴とする検体スライド攪拌装置。
【請求項3】
請求項1に記載の検体スライド攪拌装置であって、
前記昇降ステージは昇降ステージ上部と昇降ステージ下部から成り、前記スライド保持部は、前記伝熱部と前記温調部及び前記温調部の下方に設けられた断熱部が前記昇降ステージ下部に支持されて構成されていることを特徴とする検体スライド攪拌装置。
【請求項4】
請求項1に記載の検体スライド攪拌装置であって、
前記振動部は、振動用駆動部と、偏心カム及び直動リンク部と振動固定部を介して接続され、前記振動用駆動部の駆動力が、前記偏心カム及び前記直動リンク部と前記振動固定部を介して伝達されて振動することを特徴とする検体スライド攪拌装置。
【請求項5】
請求項3に記載の検体スライド攪拌装置であって、
前記昇降ステージ上部と前記昇降ステージ下部は、水平方向に接続部が相対向して配置され、前記昇降ステージの下降時には、前記昇降ステージ上部と前記昇降ステージ下部の接続部同士が接続され、前記昇降ステージの上昇時には、前記昇降ステージ上部が昇降用駆動部の駆動力により水平方向に移動して前記昇降ステージ下部との接続が解かれることを特徴とする検体スライド攪拌装置。
【請求項6】
請求項5に記載の検体スライド攪拌装置であって、
前記昇降ステージの下降時には、前記昇降ステージと接続されている前記伝熱部が下降して前記振動部と分離し、この状態で前記振動部を振動させることを特徴とする検体スライド攪拌装置。
【請求項7】
請求項5に記載の検体スライド攪拌装置であって、
前記昇降ステージの上昇時には、前記昇降ステージと接続されている前記伝熱部が上昇して前記伝熱部と前記振動部が接触し、かつ、前記振動部には前記検体スライドが保持されており、前記バッファ液及び前記染色反応用試薬が振動しない非振動時には、前記温調部で前記検体スライド上のバッファ液温度を調節することを特徴とする検体スライド攪拌装置。
【請求項8】
請求項5に記載の検体スライド攪拌装置であって、
前記昇降ステージ上部と前記昇降ステージ下部の接続部は、楔型に形成されていることを特徴とする検体スライド攪拌装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は検体スライド攪拌装置に係り、特に、検体を表面に保持した検体スライド上のバッファ液と検体の染色に要する染色反応用試薬とを、振動によって攪拌して混合するものに好適な検体スライド攪拌装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、病理分野では、組織標本中のタンパク質の一種である抗原を検出する免疫染色において、染色工程を機械化した自動染色装置の開発が進んでいる。
【0003】
染色工程では、工程ごとにスライドガラス上の検体液にバッファ液と、染色反応用の種々の試薬を滴下することが行なわれる。検体が正常に染色されるためには、バッファ液と染色用試薬を攪拌装置で攪拌し、十分に混合された試薬を検体と反応させる必要がある。
【0004】
スライドガラス上の試薬を混合する方法として、試薬が滴下されたスライドガラスを振動させることで攪拌する攪拌装置が知られている。
【0005】
この攪拌装置の先行技術文献としては、例えば、特許文献1及び2を挙げることができる。
【0006】
特許文献1には、複数枚のスライドホルダに対し、準備位置から撮像位置への搬送、当該スライドホルダ内の全てのスライドガラス標本の全体像及びミクロ像の撮像、準備位置への搬送までの処理を、配置スペースを極力抑えて効率よく行えるために、スライドホルダ搬送装置と、マクロ撮像用スライドガラス標本搬送装置と、ミクロ撮像用スライドガラス標本搬送装置を有し、スライドホルダ搬送装置は、スライドホルダ搬送装置の上部から下方に向けて設けられ3次元方向に移動可能な多関節アームと、多関節アームの先端部に設けられスライドホルダを上方から把持及び把持解除するスライドホルダ把持部を有するスライドガラス搬送装置が記載されている。
【0007】
一方、特許文献2には、スライドガラスカセット内からスライドガラスの取り出しと所定位置への確実な搬送を、より簡単な構造により実現するために、少なくとも、スライドガラスを引っ掛けるための突起が先端に設けられた引出しハンド、駆動機構、取り出されたスライドガラスが浸入する位置にテーパー導入部が設けられた位置決めガイドを備え、駆動機構は、引出しハンドの前進、上昇、後退の一連の動作を行い、この一連の動作により、取り出されるべきスライドガラスが引出しハンド上に一枚づつ載置され、この際、引出しハンドに載置されたスライドガラスは、その側面に引出しハンドの突起が当接された状態で引き出されるため、引出しハンドの後退動作に伴ってスライドガラスの先端に位置する引出し端部が位置決めガイドのテーパー導入部に押し込まれ、その結果、取り出されたスライドガラスは、両側面が位置決めガイドのガイドレールに円滑に導かれるスライドガラス搬送装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-177804号公報
特許第4871263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、攪拌装置を用いた自動染色装置では、スライド上の試薬温度を一定温度(15℃~95℃)に保つため、振動による伝熱面の摺動を発生させずに、スライド上の試薬の温度性能を確保する必要があり、これを実現するための攪拌装置の開発が望まれていた。
【0010】
しかしながら、上述した特許文献1及び2には、上記した課題を解決するための解決策については、何も記載されていない。
(【0011】以降は省略されています)

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