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公開番号
2025079861
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023192697
出願日
2023-11-13
発明の名称
ワイヤーハーネス製造装置
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01B
13/012 20060101AFI20250516BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】製造途中の電線の引っ掛かりを抑えてワイヤーハーネスを自動で製造することができるワイヤーハーネス製造装置を提供する。
【解決手段】ワイヤーハーネス製造装置1が、所定の天井高さH11に位置するように設置され、電線W16の一端側を基準面111a側に向けて保持するとともに互いに平行に並んで直線移動を行う複数のスライド部12と、天井高さH11における第1端側1aに設置されて電線W16の他端側を基準面111a側に向けて保持する1つ以上の基端側保持部13と、基端側保持部13とスライド部12との間に張り渡された複数本の電線W16に対し、選択的に電線W16を束ねて分岐形状を形成する処理を含む電線処理を行う機構部位であって、スライド部12の位置によって電線W16が垂れ下がる場合でも当該電線W16と非接触となるように設けられた電線処理部14と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水平面に沿って延在する基準面から所定高さに位置するように設置され、分岐形状を有するワイヤーハーネスを構成する電線の一端側を少なくとも1本分、前記基準面側に向けて各々が保持するとともに、第1端側と第2端側との間のスライド方向について、前記基準面に沿った配列方向に互いに平行に並んで直線移動を行うように複数設けられたスライド部と、
前記所定高さにおいて前記直線移動の基端側となる前記第1端側に少なくとも前記スライド方向について不動となるように設置され、前記電線の他端側を少なくとも1本分、前記基準面側に向けて各々が保持するように前記配列方向に1つ以上並べられて設けられた基端側保持部と、
各々が前記電線の一端側を保持した複数の前記スライド部が、前記第1端側と前記第2端側との間で前記分岐形状に応じた位置まで移動することで1つ以上の前記基端側保持部と複数の前記スライド部との間に張り渡された複数本の前記電線に対し、選択的に前記電線を束ねて前記分岐形状を形成する処理を含む電線処理を行う機構部位であって、前記スライド部の位置によって前記電線が垂れ下がる場合でも当該電線と非接触となるように設けられた電線処理部と、
を備えたことを特徴とするワイヤーハーネス製造装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記ワイヤーハーネスが、1本以上の前記電線、及び当該電線の両端部それぞれが接続された2つ以上のコネクタで構成されるサブハーネスが複数組み合わされて構成され、
前記スライド部及び前記基端側保持部の相互間には、前記コネクタが前記基準面側となる下方から前記スライド部及び前記基端側保持部に引き渡されることで前記サブハーネスが供給され、前記スライド部及び前記基端側保持部が、前記コネクタを介して前記電線の両端部それぞれを保持するものであることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス製造装置。
【請求項3】
複数の前記サブハーネスを保持するとともに複数の前記スライド部及び1つ以上の基端側保持部と前記基準面との間の供給位置へと前記基準面に沿って出し入れ可能な台車であって、前記供給位置に差し入れられて複数の前記サブハーネスを供給するサブハーネス供給台車を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載のワイヤーハーネス製造装置。
【請求項4】
前記スライド部は、前記サブハーネス供給台車からの前記コネクタの受取り時には前記第1端側のコネクタ受取り位置へと移動するものであり、
前記サブハーネス供給台車は、前記供給位置に差し入れられたときに、前記第1端側で前記配列方向に並ぶ1つ以上の前記基端側保持部、及び、前記コネクタ受取り位置で前記配列方向に並ぶ複数の前記スライド部に一対一に向き合うように、複数の前記サブハーネスの前記コネクタが並べられた状態で着脱可能に保持するものであることを特徴とする請求項3に記載のワイヤーハーネス製造装置。
【請求項5】
前記サブハーネス供給台車は、前記供給位置に差し入れられると上昇し、複数の前記サブハーネスにおける前記コネクタを、前記第1端側の1つ以上の前記基端側保持部及び前記コネクタ受取り位置の複数の前記スライド部へと押し付けて一括して引き渡すものであることを特徴とする請求項4に記載のワイヤーハーネス製造装置。
【請求項6】
前記スライド部及び前記基端側保持部は、それぞれ前記電線の一端側及び他端側を開放可能に保持し、前記電線処理部での処理を経た前記電線の一端側及び他端側を開放して落下させることで、前記電線を前記基準面側へと払い出すことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス製造装置。
【請求項7】
複数の前記スライド部が、前記電線処理部での処理を経た後に、前記第1端側の払出し位置で前記配列方向に一列に並ぶように移動し、前記払出し位置で前記電線の一端側を開放することを特徴とする請求項6に記載のワイヤーハーネス製造装置。
【請求項8】
前記ワイヤーハーネスは、前記電線処理部での処理を経た前記電線が、筒状で長さ方向と交差する側方から前記電線を内側に収容可能な外装部材に収められたものであって、
複数の前記スライド部及び1つ以上の前記基端側保持部と、前記基準面との間の挿入位置へと前記基準面に沿って出し入れ可能な板部材であって、その上面に、前記外装部材が前記電線の収容側を上方に向けて設置された状態で前記挿入位置へと差し入れられる外装設置板と、
前記分岐形状に応じた位置まで移動した前記スライド部及び前記基端側保持部と前記外装設置板との間に着脱可能に設置され、払出しによって落下する前記電線を前記外装部材に収まるように案内する電線ガイド部と、
を更に備えることを特徴とする請求項6に記載のワイヤーハーネス製造装置。
【請求項9】
前記電線処理部が、
前記電線が垂れ下がる場合でも当該電線と非接触となる位置に設けられたロボットアームと、
前記ロボットアームに着脱可能に保持され、前記電線処理の作業場所まで運ばれて当該電線処理を行う機構であって、前記ロボットアームに保持されるまでは、前記所定高さにおいて前記スライド部の移動ルートに隣接する待機場所で待機する処理機構と、を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス製造装置。
【請求項10】
前記待機場所には、担当する処理内容が互いに異なる複数種類の前記処理機構が待機しており、
前記ロボットアームが、複数種類の前記処理機構のうち実行する処理内容に応じて一の前記処理機構を選択的に保持することを特徴とする請求項9に記載のワイヤーハーネス製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分岐形状のワイヤーハーネスを製造するためのワイヤーハーネス製造装置に関するものとなっている。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、分岐形状のワイヤーハーネスを製造するための製造装置として、平板状の布線板に、ワイヤーハーネスを保持する複数の保持部材を、分岐形状に応じた配置で設置した装置が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。このような製造装置では、布線板上での電線の配策と分岐形状の形成を経てワイヤーハーネスが製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-060643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述の製造装置を用いた作業の多くは作業者の手作業によって行われる。他方、ワイヤーハーネスの製造に関し、人手を介さずに自動で製造作業を行う装置の開発も進められてはいる。しかしながら、自動での製造作業では、製造途中の電線が装置の各所に引っ掛かって作業が止まってしまうといった問題があり、装置開発を困難なものとしている。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、製造途中の電線の引っ掛かりを抑えてワイヤーハーネスを自動で製造することができるワイヤーハーネス製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、ワイヤーハーネス製造装置は、水平面に沿って延在する基準面から所定高さに位置するように設置され、分岐形状を有するワイヤーハーネスを構成する電線の一端側を少なくとも1本分、前記基準面側に向けて各々が保持するとともに、第1端側と第2端側との間のスライド方向について、前記基準面に沿った配列方向に互いに平行に並んで直線移動を行うように複数設けられたスライド部と、前記所定高さにおいて前記直線移動の基端側となる前記第1端側に少なくとも前記スライド方向について不動となるように設置され、前記電線の他端側を少なくとも1本分、前記基準面側に向けて各々が保持するように前記配列方向に1つ以上並べられて設けられた基端側保持部と、各々が前記電線の一端側を保持した複数の前記スライド部が、前記第1端側と前記第2端側との間で前記分岐形状に応じた位置まで移動することで1つ以上の前記基端側保持部と複数の前記スライド部との間に張り渡された複数本の前記電線に対し、選択的に前記電線を束ねて前記分岐形状を形成する処理を含む電線処理を行う機構部位であって、前記スライド部の位置によって前記電線が垂れ下がる場合でも当該電線と非接触となるように設けられた電線処理部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上述のワイヤーハーネス製造装置によれば、製造途中の電線の引っ掛かりを抑えてワイヤーハーネスを自動で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るワイヤーハーネス製造装置を示す模式的な外観斜視図である。
図1に示されているワイヤーハーネス製造装置におけるスライド部、基端側保持部、及びそれらの周辺構造を示す模式的な平面図である。
図1及び図2に示されているワイヤーハーネス製造装置によって製造されるワイヤーハーネスの一例を示す模式図である。
図1に示されているサブハーネス供給台車を、図1中の矢印V11方向から見て示す模式的な平面図である。
図1~図4に示されているワイヤーハーネス製造装置における、サブハーネス供給台車からのサブハーネスの供給時の状態と、製造作業の終了後のワイヤーハーネスの払出し時の状態と、を模式的に示す図である。
図1に示されているワイヤーハーネス製造装置で製造対象となる別例のワイヤーハーネスを図3と同様の模式的な平面図で示した図である。
図6に示されているプロテクタ本体に対する電線の収容に用いられる外装設置板を示す模式図である。
図7に示されている外装設置板とともにプロテクタ本体に対する電線の収容に用いられる電線ガイドを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、ワイヤーハーネス製造装置の一実施形態について説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係るワイヤーハーネス製造装置を示す模式的な外観斜視図であり、図2は、図1に示されているワイヤーハーネス製造装置におけるスライド部、基端側保持部、及びそれらの周辺構造を示す模式的な平面図である。また、図3は、図1及び図2に示されているワイヤーハーネス製造装置によって製造されるワイヤーハーネスの一例を示す模式図である。
(【0011】以降は省略されています)
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