TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025079159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191651
出願日2023-11-09
発明の名称コネクタおよびワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/52 20060101AFI20250514BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ワイヤパッキンのシール性を向上することができるコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】コネクタ1は、ケーシング2と、ワイヤパッキン30と、リアホルダ40と、を備え、ワイヤパッキン30は、軸線方向Xの端面30aに、電線挿通孔31の周囲を囲む凹状の肉抜き形状部32を有し、リアホルダ40は、肉抜き形状部32と係合するリブ42を有し、ワイヤパッキン30は、肉抜き形状部32とリブ42との係合によって当該ワイヤパッキン30における肉抜き形状部32よりも内径部33が電線W側に押し付けられると共に、当該ワイヤパッキン30における肉抜き形状部32よりも外径部34がケーシング2のシールドシェル20側に押し付けられるように構成される。
【選択図】図8


特許請求の範囲【請求項1】
電線の端末に設けられた端子を保持するケーシングと、
前記電線が軸線方向に沿って挿通される電線挿通孔を有し、前記電線の周囲をシールするワイヤパッキンと、
前記ワイヤパッキンを保持するリアホルダと、を備え、
前記ワイヤパッキンは、前記軸線方向の端面に、前記電線挿通孔の周囲を囲む凹状の肉抜き形状部を有し、
前記リアホルダは、前記肉抜き形状部と係合するリブを有し、
前記ワイヤパッキンは、前記肉抜き形状部と前記リブとの係合によって当該ワイヤパッキンにおける前記肉抜き形状部よりも内径部が前記電線側に押し付けられると共に、当該ワイヤパッキンにおける前記肉抜き形状部よりも外径部が前記ケーシング側に押し付けられるように構成される、
コネクタ。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記ワイヤパッキンは、複数の前記電線挿通孔を有し、
前記肉抜き形状部は、前記複数の電線挿通孔の周囲を囲む形状に形成される、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ケーシングは、前記電線の周囲を覆うシールドシェルを含んで構成され、
前記ワイヤパッキンは、前記肉抜き形状部と前記リブとの係合によって前記外径部が前記シールドシェル側に押し付けられる、
請求項1または2に記載のコネクタ。
【請求項4】
導電性を有する電線と、
前記電線の端末に設けられるコネクタと、を備え、
前記コネクタは、
前記電線の端末に設けられた端子を保持するケーシングと、
前記電線が軸線方向に沿って挿通される電線挿通孔を有し、前記電線の周囲をシールするワイヤパッキンと、
前記ワイヤパッキンを保持するリアホルダと、を備え、
前記ワイヤパッキンは、前記軸線方向の端面に、前記電線挿通孔の周囲を囲む凹状の肉抜き形状部を有し、
前記リアホルダは、前記肉抜き形状部と係合するリブを有し、
前記ワイヤパッキンは、前記肉抜き形状部と前記リブとの係合によって当該ワイヤパッキンにおける前記肉抜き形状部よりも内径部が前記電線側に押し付けられると共に、当該ワイヤパッキンにおける前記肉抜き形状部よりも外径部が前記ケーシング側に押し付けられるように構成される、
ワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタおよびワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来のコネクタに関する技術として、例えば、特許文献1には、電線の端末に設けられた端子を保持するケーシングと、電線が軸線方向に沿って挿通される電線挿通孔を有し、電線の周囲をシールするワイヤパッキンと、ワイヤパッキンを保持するリアホルダと、を備えたコネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-091964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に記載のコネクタでは、例えば、ワイヤパッキンによるシール性向上の点で更なる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、ワイヤパッキンのシール性を向上することができるコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、電線の端末に設けられた端子を保持するケーシングと、前記電線が軸線方向に沿って挿通される電線挿通孔を有し、前記電線の周囲をシールするワイヤパッキンと、前記ワイヤパッキンを保持するリアホルダと、を備え、前記ワイヤパッキンは、前記軸線方向の端面に、前記電線挿通孔の周囲を囲む凹状の肉抜き形状部を有し、前記リアホルダは、前記肉抜き形状部と係合するリブを有し、前記ワイヤパッキンは、前記肉抜き形状部と前記リブとの係合によって当該ワイヤパッキンにおける前記肉抜き形状部よりも内径部が前記電線側に押し付けられると共に、当該ワイヤパッキンにおける前記肉抜き形状部よりも外径部が前記ケーシング側に押し付けられるように構成される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタおよびワイヤハーネスでは、ワイヤパッキンは、肉抜き形状部とリブとの係合によって肉抜き形状部よりも内径部が電線側に押し付けられると共に、肉抜き形状部よりも外径部がケーシング側に押し付けられるように構成される。この構成により、コネクタおよびワイヤハーネスは、例えば、ワイヤパッキンに対して電線が挿通(圧入)された状態で肉抜き形状部とリブとを係合させることにより、当該リブでさらにワイヤパッキンの内径部を電線側に押し付けると共に、ワイヤパッキンの外径部をケーシング側に押し付けてシール性を高めることができる。この結果、コネクタおよびワイヤハーネスは、ワイヤパッキンのシール性を向上することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るコネクタの例示的な分解斜視図である。
図2は、実施形態に係るコネクタのワイヤパッキンの例示的な斜視図である。
図3は、実施形態に係るコネクタのワイヤパッキンの例示的な断面図である。
図4は、実施形態に係るコネクタのリアホルダの例示的な斜視図である。
図5は、実施形態に係るコネクタのリアホルダの例示的な断面図である。
図6は、実施形態に係るコネクタのリアホルダのリブとワイヤパッキンの肉抜き形状部との係合前の状態を示した例示的な断面図である。
図7は、実施形態に係るコネクタのリアホルダのリブとワイヤパッキンの肉抜き形状部との係合途中の状態を示した例示的な断面図である。
図8は、実施形態に係るコネクタのリアホルダのリブとワイヤパッキンの肉抜き形状部との係合後の状態を示した例示的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0010】
[実施形態]
図1は、実施形態に係るコネクタ1の分解斜視図である。図1に示される本実施形態のコネクタ1は、自動車等の車両に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ1等で当該複数の電線Wを各装置に接続するようにしたものである。本実施形態のワイヤハーネスWHは、例えば、導電性を有する複数の電線Wと、複数の電線Wの端末に設けられるコネクタ1と、を備えている。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、プロテクタや、固定具等を含んで構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

矢崎総業株式会社
組立体
18日前
矢崎総業株式会社
端子台
17日前
矢崎総業株式会社
端子台
17日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
5日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
11日前
矢崎総業株式会社
配索構造
9日前
矢崎総業株式会社
配索構造
9日前
矢崎総業株式会社
配索構造
9日前
矢崎総業株式会社
配索構造
9日前
矢崎総業株式会社
配索構造
9日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
12日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
11日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
9日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
12日前
矢崎総業株式会社
表示装置
16日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
17日前
矢崎総業株式会社
端子金具
18日前
矢崎総業株式会社
配索構造
9日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
11日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
9日前
矢崎総業株式会社
給電装置
5日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
5日前
矢崎総業株式会社
回路構造
5日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
5日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
9日前
矢崎総業株式会社
電線保護構造
12日前
矢崎総業株式会社
防眩システム
17日前
矢崎総業株式会社
防眩システム
17日前
矢崎総業株式会社
電流遮断装置
5日前
矢崎総業株式会社
車両用表示装置
17日前
矢崎総業株式会社
車両用充電装置
23日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネス
9日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネス
11日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネス
6日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネス
6日前
矢崎総業株式会社
回路体の保持構造
5日前
続きを見る