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公開番号2025079116
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191583
出願日2023-11-09
発明の名称制動制御装置
出願人株式会社アドヴィックス
代理人個人,個人
主分類B60T 8/96 20060101AFI20250514BHJP(車両一般)
要約【課題】コストの増加を抑制しつつ、耐故障性を高くすることができるようにすること。
【解決手段】制動制御装置60は、複数の車輪速センサのうちの一部のセンサであって、右前輪の車輪速センサ90fr及び右後輪の車輪速センサ90rrの出力信号が少なくとも入力され、入力された出力信号に基づいて、2つの右輪の車輪速度を演算する第1処理回路65と、複数の車輪速センサのうちの上記一部のセンサ以外のセンサであって、左前輪の車輪速センサ90fl及び左後輪の車輪速センサ90rlの出力信号が少なくとも入力され、入力された出力信号に基づいて、2つの左輪の車輪速度を演算する第2処理回路75と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車輪として2つの前輪及び2つの後輪を備えるとともに、複数の前記車輪の各々に車輪速センサが設けられた車両に適用され、
複数の前記車輪速センサの出力信号から得られる車輪速度に基づいて、前記車輪に発生させる制動力の目標である目標制動力を前記複数の車輪毎に演算し、当該目標制動力に応じた制動力を前記複数の車輪に発生させる制御部を備えた制動制御装置において、
複数の前記車輪速センサのうちの一部のセンサであって、前記2つの前輪のうちの一方の前輪に設けられた前記車輪速センサ及び前記2つの後輪のうちの一方の後輪に設けられた前記車輪速センサの出力信号が少なくとも入力され、入力された当該出力信号に基づいて、前記一方の前輪の車輪速度及び前記一方の後輪の車輪速度を演算する第1演算部と、
複数の前記車輪速センサのうちの前記一部のセンサ以外のセンサであって、前記2つの前輪のうちの他方の前輪に設けられた前記車輪速センサ及び前記2つの後輪のうちの他方の後輪に設けられた前記車輪速センサの出力信号が少なくとも入力され、入力された当該出力信号に基づいて、前記他方の前輪の車輪速度及び前記他方の後輪の車輪速度を演算する第2演算部と、を備える
ことを特徴とする制動制御装置。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記第1演算部には、2つの前記前輪のうちの右前輪に設けられた前記車輪速センサ及び2つの前記後輪のうちの右後輪に設けられた前記車輪速センサの出力信号が少なくとも入力され、
前記第2演算部には、2つの前記前輪のうちの左前輪に設けられた前記車輪速センサ及び2つの前記後輪のうちの左後輪に設けられた前記車輪速センサの出力信号が少なくとも入力され、
前記制御部は、前記第1演算部及び前記第2演算部のうちの一方の演算部に失陥が発生している場合に、失陥が発生していない他方の演算部に入力される前記車輪速センサの出力信号に基づいて、前記前輪に発生させる制動力と前記後輪に発生させる制動力との配分を調整する前後制動力配分制御を実行する
請求項1に記載の制動制御装置。
【請求項3】
前記車両は、2つの前記前輪又は2つの前記後輪のうちの少なくとも一方が連結される車軸と、前記車軸に設けられる差動装置と、を備えるものであり、
前記差動装置は、前記車両の動力源から出力された駆動力を前記車軸に連結された2つの前記車輪に分配するように構成されており、
前記第1演算部及び前記第2演算部のうちの一方の演算部に失陥が発生している場合に、失陥が発生していない他方の演算部に入力される前記車輪速センサの出力信号と、前記動力源から出力された駆動力を前記差動装置に伝達する伝達軸の回転速度に関する情報と、に基づいて、当該一方の演算部が演算すべき前記車輪の車輪速度を推定する推定部を備える
請求項1又は請求項2に記載の制動制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に設けられる制動制御装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、2つの電子制御装置を備えたセンサ装置が開示されている。2つの電子制御装置の各々は、1つの計算ユニットと、2つの評価・制御ユニットと、を含んでいる。つまり、当該センサ装置は、2つの計算ユニットと、4つの評価・制御ユニットと、を備えている。評価・制御ユニットを単に「評価ユニット」という。複数の評価ユニットの各々には、対応する車輪に設けられた車輪速センサの出力信号が入力されるようになっている。複数の評価ユニットのうち、第1評価ユニット及び第2評価ユニットは、自身に入力された車輪速センサの出力信号に応じた信号を、2つの計算ユニットのうちの第1計算ユニットに出力する。複数の評価ユニットのうち、第3評価ユニット及び第4評価ユニットは、自身に入力された車輪速センサの出力信号に応じた信号を、2つの計算ユニットのうちの第2計算ユニットに出力する。また、第1評価ユニットと第4評価ユニットとが互いに通信可能になっているとともに、第2評価ユニットと第3評価ユニットとが互いに通信可能になっている。
【0003】
これにより、計算ユニットや評価ユニットのうちの一部で異常が発生した場合であっても、2つの計算ユニットのうち、一方の計算ユニットは、少なくとも3つの車輪の車輪速度を取得できる。これにより、センサ装置の耐故障性が高くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2023-528348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のセンサ装置にあっては、電源失陥などにより一方の電子制御装置の機能が停止した際には2つの車輪の車輪速度を取得できる。しかし、上記のセンサ装置は、2つの計算ユニットに加え、4つの評価ユニットを備えた構成になっているため、取得できる車輪速度の数に対するコストが高くなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための制動制御装置は、車輪として2つの前輪及び2つの後輪を備えるとともに、複数の前記車輪の各々に車輪速センサが設けられた車両に適用され、複数の前記車輪速センサの出力信号から得られる車輪速度に基づいて、前記車輪に発生させる制動力の目標である目標制動力を前記複数の車輪毎に演算し、当該目標制動力に応じた制動力を前記複数の車輪に発生させる制御部を備えた装置である。当該制動制御装置は、複数の前記車輪速センサのうちの一部のセンサであって、前記2つの前輪のうちの一方の前輪に設けられた前記車輪速センサ及び前記2つの後輪のうちの一方の後輪に設けられた前記車輪速センサの出力信号が少なくとも入力され、入力された当該出力信号に基づいて、前記一方の前輪の車輪速度及び前記一方の後輪の車輪速度を演算する第1演算部と、複数の前記車輪速センサのうちの前記一部のセンサ以外のセンサであって、前記2つの前輪のうちの他方の前輪に設けられた前記車輪速センサ及び前記2つの後輪のうちの他方の後輪に設けられた前記車輪速センサの出力信号が少なくとも入力され、入力された当該出力信号に基づいて、前記他方の前輪の車輪速度及び前記他方の後輪の車輪速度を演算する第2演算部と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
上記制動制御装置は、コストの増加を抑制しつつ、耐故障性を高くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の制動制御装置を備える車両の概略を示す構成図である。
図2は、図1に示した制動制御装置の概略を示す構成図である。
図3は、図1に示した制動制御装置において、複数の車輪の車輪速度及び車両の車体速度を演算する際の一連の処理を示すフローチャートである。
図4は、図1に示した制動制御装置において、前後制動力配分制御を実行する際の一連の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、制動制御装置の一実施形態を図1から図4に従って説明する。
<車両の全体構成>
図1は、制動制御装置60を備えた車両10を図示している。車両10は、車輪として、2つの前輪FR,FL及び2つの後輪RR,RLを備えている。車両10は前輪車軸11と後輪車軸21とを備えている。前輪車軸11は、2つ前輪FR,FLが連結される車軸である。後輪車軸21は、2つの後輪RR,RLが連結される車軸である。
【0010】
前輪車軸11には前輪差動装置13が設けられている。前輪差動装置13は、車両10の動力源から出力された駆動力を左前輪FLと右前輪FRとに分配する差動装置である。後輪車軸21には後輪差動装置23が設けられている。後輪差動装置23は、車両10の動力源から出力された駆動力を左後輪RLと右後輪RRとに分配する差動装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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