TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025079049
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191461
出願日2023-11-09
発明の名称支援用具及びセンサキット
出願人日本光電工業株式会社
代理人弁理士法人エビス国際特許事務所
主分類A61B 5/1455 20060101AFI20250514BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】支援用具による効果的な圧迫のためには、指の爪の中心に袋体の中心が揃うように装着されるのが望ましいが、指の大きさによってはこれらの中心が大幅にずれるという問題があった。
【解決手段】本発明は、被検者の指に装着されて当該被検者の生体情報の取得を支援する支援用具であって、装着された際に前記指の第一の側に配置される支持体と、前記指を挟んで前記第一の側の反対側である第二の側に配置される袋体と、前記袋体の内部と連通する流体通路と、を備えており、前記第一の側は、前記指の腹側と前記指の爪側の一方であり、前記第二の側は、前記指の腹側と前記指の爪側の他方であり、前記指と前記支持体の間、および前記指と前記袋体の間に、前記生体情報を取得するための生体情報検出器が配置可能とされ、前記支持体には、前記袋体の指先側におけるヒンジ部の側に前記指が入らないように、スペーサーが設けられている、支援用具である。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
被検者の指に装着されて当該被検者の生体情報の取得を支援する支援用具であって、
装着された際に前記指の第一の側に配置される支持体と、
前記指を挟んで前記第一の側の反対側である第二の側に配置される袋体と、
前記袋体の内部と連通する流体通路と、
を備えており、
前記第一の側は、前記指の腹側と前記指の爪側の一方であり、
前記第二の側は、前記指の腹側と前記指の爪側の他方であり、
前記指と前記支持体の間、および前記指と前記袋体の間に、前記生体情報を取得するための生体情報検出器が配置可能とされ、
前記支持体には、前記袋体の指先側におけるヒンジ部の側に前記指が入らないように、スペーサーが設けられている、
支援用具。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記支持体の指先側は立ち上げ部を有し、
前記スペーサーは、前記支持体の指先側において、前記立ち上げ部に固定されて設けられている、
請求項1に記載された支援用具。
【請求項3】
前記スペーサーの前記第二の側は、前記袋体が膨らんだ際に干渉しないように前記袋体との間に間隙を有している、
請求項2に記載された支援用具。
【請求項4】
前記袋体は蓋体に設けられており、
前記蓋体の指先側と前記支持体の指先側はヒンジ部により接続されている
請求項3に記載された支援用具。
【請求項5】
前記スペーサーは、前記支持体の指先側の2箇所に設けられている、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載された支援用具。
【請求項6】
被検者の生体情報を取得するための生体情報検出器を有するセンサ器具と、
前記生体情報検出器を収容するように前記被検者の指に装着されて、前記センサ器具による前記被検者の生体情報の取得を支援する支援用具と、
を備えるセンサキットであって、
前記支援用具は、
前記指の第一の側に配置される支持体と、
前記第一の側の反対側である前記指の第二の側に配置される袋体と、
前記袋体の内部と連通する流体通路と、
を備えており、
前記第一の側は、前記指の腹側と前記指の爪側の一方であり、
前記第二の側は、前記指の腹側と前記指の爪側の他方であり、
前記指と前記支持体の間、および前記指と前記袋体の間に、前記生体情報検出器が配置可能とされ、
前記支持体には、前記袋体の指先側における前記支持体の側に前記指が入らないように、スペーサーが設けられている、
センサキット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被検者の指に装着されてセンサによる当該被検者の生体情報の取得を支援する支援用具に関する。また本発明は、当該用具を用いて被検者の生体情報を取得するセンサキットに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
生体情報の取得の例として、毛細血管再充満時間の測定が挙げられる。毛細血管再充満時間は、ショックの有無を評価するための簡便な指標とされ、輸液の要否の判断やトリアージ(多数傷病者発生時の優先度評価)など、救急医療領域において汎用されている手法である。具体的には、医療従事者が被検者の指先などの生体組織を圧迫し、当該圧迫を解除した後の爪や皮膚の色の変化を目視で確認する。概ね2秒以内に元の色に戻れば、正常な状態と判断される。しかしながら、手で生体組織の圧迫を行い、目視で皮膚色の変化を確認する手法であるため定量性に欠け、測定者による誤差も生じやすい。
【0003】
そこで、特許文献1では、センサを用いた生体情報取得システムを用いて、被検者の毛細血管再充満時間を特定する。特許文献1の生体情報取得システムでは、支援用具により被検者の指にセンサを装着し、支援用具の袋体で指への圧力を変化させてセンサから生体情報を取得する。また、特許文献2の支援用具は支持体と袋体を有し、被検者の指における第一の側を支持体に載置した状態でヒンジ部を屈曲させて袋体を指の第二の側に配置する。このとき、指の腹側と爪側の一方には発光装置が、他方には受光装置が配置されている。そして、袋体による圧迫の解除時における受光装置の受光強度の変化から、毛細血管再充満時間を特定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6554459号公報
特許第7066485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
被検者の指を圧迫するためには、センサの発光、受光装置が配置される指の爪の中心に袋体の中心が揃うように用具が装着されることが望ましい。しかしながら、被検者の指先はヒンジ部付近に配置されるため、指の大きさによっては爪の中心と袋体の中心が大幅にずれて、袋体による圧迫が困難になるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、被検者の指に装着されて当該被検者の生体情報の取得を支援する支援用具であって、装着された際に前記指の第一の側に配置される支持体と、前記指を挟んで前記第一の側の反対側である第二の側に配置される袋体と、前記袋体の内部と連通する流体通路と、を備えており、前記第一の側は、前記指の腹側と前記指の爪側の一方であり、前記第二の側は、前記指の腹側と前記指の爪側の他方であり、前記指と前記支持体の間、および前記指と前記袋体の間に、前記生体情報を取得するための生体情報検出器が配置可能とされ、前記支持体には、前記袋体の指先側におけるヒンジ部の側に前記指が入らないように、スペーサーが設けられている、支援用具である。
【発明の効果】
【0007】
上記の支援用具により、爪の中心と袋体の中心が大幅にずれることなく、袋体による圧迫が適切に行われる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
従来の支援用具に指を差し入れた状態を示す斜視図。
従来の支援用具に指を差し入れて蓋体を閉じた状態を示す斜視図。
従来の支援用具に指を差し入れて蓋体を閉じた状態を示す断面図。
本発明の実施形態である支援用具に指を差し入れる前の状態を示す斜視図。
本発明の実施形態である支援用具に指を差し入れて蓋体を閉じた状態を示す断面図。
本発明の実施形態の支援用具を用いて生体情報を取得する状況を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<従来の支援用具>
図1に、従来の支援用具5に指Fを差し入れた状態を示す斜視図を示す。指Fには、被検者の生体情報を取得するための生体情報検出器が取り付けられている。本例の生体情報検出器は、いわゆるパルスフォトメータのプローブであり、発光装置21と受光装置23により形成される。図1において、発光装置21は爪Nに取り付けられており、受光装置23は、指Fの下側に隠れている。センサ器具2は、発光装置21、発光装置21に接続する配線22、受光装置23、受光装置23に接続する配線24を有する。発光装置21は爪Nに取り付けられたLEDである。また、指Fに隠れている受光装置23は、指の腹Bの側に取り付けられている。発光装置21は受光装置23に向けて発光し、透過光が受光装置23で受光されて配線24に受光信号が送出される。センサ器具2は、指Fの回りにテープ(図示せず)によりテーピングして取り付けられる。
【0010】
支援用具5は、被検者の指Fに装着されて指Fへ圧迫変化を行い、センサ器具2からの被検者の生体情報の取得を支援する。支援用具5は支持体51、蓋体52、および支持体51と蓋体52を接続するヒンジ部53を備えている。図1の支援用具5は、蓋体52が開いた状態であり、支持体51の中で指Fを圧迫可能状態にする前の状態である。支持体51は、底壁511の両側から側壁512が立ち上がっており、指Fはテープ(図示せず)を介して底壁511に指の腹Bの側をつけて側壁512の間に収容される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本光電工業株式会社
支援用具及びセンサキット
10日前
日本光電工業株式会社
支援用具及びセンサキット
10日前
日本光電工業株式会社
生体情報処理システム、及び、中継装置
17日前
日本光電工業株式会社
生体情報処理システム、及び、中継装置
17日前
日本光電工業株式会社
推論装置、推論モデルの生成方法、および演算装置
1か月前
日本光電工業株式会社
医療器具、ネーザルアダプタ、およびバイトブロック
11日前
個人
健康器具
3か月前
個人
歯の掃除具
6か月前
個人
鼾防止用具
3か月前
個人
歯茎みが品
4か月前
個人
脈波測定方法
3か月前
個人
塗り薬塗り具
5か月前
個人
導電香
4か月前
個人
マッサージ機
3か月前
個人
脈波測定方法
3か月前
個人
白内障治療法
2か月前
個人
洗井間専家。
2か月前
個人
染毛方法
6か月前
個人
収納容器
5か月前
個人
矯正椅子
2日前
個人
健康器具
5か月前
個人
発熱器具
6か月前
個人
片足歩行支援具
4か月前
個人
ホバーアイロン
1か月前
個人
クリップ
4か月前
個人
口内洗浄具
3か月前
個人
シャンプー
1か月前
個人
眼科診療車
4か月前
個人
歯の保護用シール
2日前
個人
車椅子持ち上げ器
2か月前
三生医薬株式会社
錠剤
2か月前
株式会社 MTG
浴用剤
4か月前
個人
避難困難者救出台車
4か月前
株式会社コーセー
美爪料
4か月前
株式会社結心
手袋
2か月前
個人
服薬支援装置
2か月前
続きを見る