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公開番号
2025078889
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-21
出願番号
2022015917
出願日
2022-02-03
発明の名称
酵素製剤
出願人
天野エンザイム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23J
3/34 20060101AFI20250514BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】本発明の目的は、熱安定性が向上したタンパク質脱アミド酵素剤を提供することである。
【解決手段】グアニジウム化合物及びポリアミンは、タンパク質脱アミド酵素の熱安定性を向上できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)タンパク質脱アミド酵素と、(B)グアニジウム化合物及び/又はポリアミンとを含む、酵素製剤。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記グアニジウム化合物が、アルギニン及び/又はアルギニンアミドである、請求項1に記載の酵素製剤。
【請求項3】
前記ポリアミンがスペルミジンである、請求項1又は2に記載の酵素製剤。
【請求項4】
前記(A)成分1U当たりの前記(B)成分の含有量が0.5μmol以上である、請求項1~3のいずれかに記載の酵素製剤。
【請求項5】
前記(B)成分の含有量が0.05M以上である、請求項1~4のいずれかに記載の酵素製剤。
【請求項6】
前記タンパク質脱アミド酵素がプロテイングルタミナーゼである、請求項1~5のいずれかに記載の酵素製剤。
【請求項7】
液体製剤である、請求項1~6のいずれかに記載の酵素製剤。
【請求項8】
(P)タンパク質を、(B)グアニジウム化合物及び/又はポリアミンの存在下で(A)タンパク質脱アミド酵素で処理することで、脱アミド化反応を進行させる工程を含む、タンパク質の脱アミド化方法。
【請求項9】
(P)タンパク質と、(A)タンパク質脱アミド酵素と、(B)グアニジウム化合物及び/又はポリアミンと、を含む反応混合物において、前記(P)成分の脱アミド化反応を進行させる工程を含む、脱アミド化タンパク質の製造方法。
【請求項10】
前記反応混合物を、前記(P)成分と、前記(A)成分及び前記(B)成分を含む酵素製剤とを混合することにより調製する、請求項9に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱安定性に優れたタンパク質脱アミド酵素の酵素製剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
タンパク質脱アミド酵素は食品添加物の酵素として用いられており、食品タンパク質中のグルタミン残基をグルタミン酸残基に変換する作用を利用して、食品中のタンパク質やタンパク質素材の溶解性、乳化特性、泡沫特性、ゲル化特性等の物理的機能を向上させる。このため、タンパク質脱アミド酵素は、食品や飲料を含む様々な用途での利用が期待されている(特許文献1)。特に、昨今の健康志向の高まりに伴い、植物タンパク質の消費量が加速しており、タンパク質脱アミド酵素は、植物タンパク質の加工用途における潜在的価値も高い。一方で、タンパク質脱アミド酵素は、熱安定性に乏しいという問題を抱えている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-50887号公報
【非特許文献】
【0004】
Appl Microbiol Biotechnol. 104; 187-199.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タンパク質加工におけるタンパク質脱アミド酵素の適用範囲が今後ますます拡大する可能性に鑑みると、タンパク質脱アミド酵素を、その熱安定性がより優れた状態で利用できることが望まれる。
【0006】
そこで、本発明は、熱安定性が向上したタンパク質脱アミド酵素の酵素製剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討の結果、タンパク質脱アミド酵素をグアニジウム化合物及び/又はポリアミンと共存させることで、タンパク質脱アミド酵素の熱安定性が向上することを見出した。本発明は、この知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0008】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)タンパク質脱アミド酵素と、(B)グアニジウム化合物及び/又はポリアミンとを含む、酵素製剤。
項2. 前記グアニジウム化合物が、アルギニン及び/又はアルギニンアミドである、項1に記載の酵素製剤。
項3. 前記ポリアミンがスペルミジンである、項1又は2に記載の酵素製剤。
項4. 前記(A)成分1U当たりの前記(B)成分の含有量が0.5μmol以上である、項1~3のいずれかに記載の酵素製剤。
項5. 前記(B)成分の含有量が0.05M以上である、項1~4のいずれかに記載の酵素製剤。
項6. 前記タンパク質脱アミド酵素がプロテイングルタミナーゼである、項1~5のいずれかに記載の酵素製剤。
項7. 液体製剤である、項1~6のいずれかに記載の酵素製剤。
項8. (P)タンパク質を、(B)グアニジウム化合物及び/又はポリアミンの存在下で(A)タンパク質脱アミド酵素で処理することで、脱アミド化反応を進行させる工程を含む、タンパク質の脱アミド化方法。
項9. (P)タンパク質と、(A)タンパク質脱アミド酵素と、(B)グアニジウム化合物及び/又はポリアミンと、を含む反応混合物において、前記(P)成分の脱アミド化反応を進行させる工程を含む、脱アミド化タンパク質の製造方法。
項10. 前記反応混合物を、前記(P)成分と、前記(A)成分及び前記(B)成分を含む酵素製剤とを混合することにより調製する、項9に記載の製造方法。
項11. 前記反応混合物を、前記(P)成分及び前記(B)成分を含む混合物と、前記(A)成分とを混合することにより調製する、項9に記載の製造方法。
項12. 前記脱アミド化反応を、前記(A)成分の至適温度より高い温度で行う、項9~11のいずれかに記載の製造方法。
項13. 前記(P)成分が、植物性タンパク質及び/又は動物性タンパク質である、項9~12のいずれかに記載の製造方法。
項14. (P)タンパク質を含む飲食品原料又は医薬原料と、(A)タンパク質脱アミド酵素と、(B)グアニジウム化合物及び/又はポリアミンと、を含む反応混合物において、前記(P)成分の脱アミド化反応を進行させる工程を含む、飲食品又は医薬の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、熱安定性が向上したタンパク質脱アミド酵素の酵素製剤、及びタンパク質脱アミド酵素の熱安定性が高い状態でのタンパク質脱アミド化法、及びそれを利用した脱アミド化タンパク質の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
各種アミノ酸によるPG熱安定性への影響の検証結果である。
濃度が異なるアルギニンのPG熱安定性への影響の検証結果である。
アルギニン、アルギニンアミド及びスペルミジンによるPG熱安定性への影響の検証結果である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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