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公開番号
2025078735
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2025033403,2024018290
出願日
2025-03-04,2011-06-02
発明の名称
半導体装置
出願人
株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類
H10D
30/67 20250101AFI20250513BHJP()
要約
【課題】電力変換効率の向上を実現するDCDCコンバータの提供を目的の一とする。
【解決手段】出力電力を制御するためのスイッチング素子として機能するトランジスタが
、通常のゲート電極に加えて、閾値電圧を制御するためのバックゲート電極を備える。そ
して、DCDCコンバータから出力される出力電力の大きさに従って、バックゲート電極
に与える電位の高さを制御するための、バックゲート制御回路を備える。バックゲート制
御回路により、バックゲート電極に与える電位を制御することで、出力電力が大きい場合
にはオン抵抗が下がるように閾値電圧を調整し、出力電力が小さい場合にはオフ電流が下
がるように閾値電圧を調整することができる。さらに、スイッチング素子として機能する
トランジスタが、オフ電流の極めて小さい絶縁ゲート電界効果型トランジスタである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
トランジスタのゲートとしての機能を有する第1の導電膜と、
前記第1の導電膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのチャネル形成領域を有する酸化物半導体膜と、
前記酸化物半導体膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのソース又はドレインの一方としての機能を有する第2の導電膜と、
前記酸化物半導体膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのソース又はドレインの他方としての機能を有する第3の導電膜と、を有し、
平面視において、前記第2の導電膜は、複数の第1の凸部を有する櫛歯状の形状を有し、
平面視において、前記第3の導電膜は、複数の第2の凸部を有する櫛歯状の形状を有し、
平面視において、前記第2の導電膜は、前記第3の導電膜に挟まれた領域を有し、
前記第2の導電膜と、前記第3の導電膜とは、前記複数の第1の凸部と前記複数の第2の凸部とが互いに噛み合うように配置され、
前記トランジスタのチャネル形成領域を含むチャネル長方向の断面視において、前記第2の導電膜は、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有する第1の端部と、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有し、かつ、前記第1の端部と対向する第2の端部と、を有し、
前記断面視において、前記第3の導電膜は、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有する第3の端部と、前記酸化物半導体膜と重なりを有し、前記第1の導電膜と重なりを有さず、かつ、前記第3の端部と対向する第4の端部と、を有する、
半導体装置。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
トランジスタのゲートとしての機能を有する第1の導電膜と、
前記第1の導電膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのチャネル形成領域を有する酸化物半導体膜と、
前記酸化物半導体膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのソース又はドレインの一方としての機能を有する第2の導電膜と、
前記酸化物半導体膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのソース又はドレインの一方としての機能を有する第3の導電膜と、を有し、
平面視において、前記第2の導電膜は、複数の第1の凸部を有する櫛歯状の形状を有し、
平面視において、前記第3の導電膜は、複数の第2の凸部を有する櫛歯状の形状を有し、
平面視において、前記第2の導電膜は、前記第3の導電膜に挟まれた領域を有し、
前記第2の導電膜と、前記第3の導電膜とは、前記複数の第1の凸部と前記複数の第2の凸部とが互いに噛み合うように配置され、
平面視において、前記第1の導電膜は、前記酸化物半導体膜と重なる領域と、前記酸化物半導体膜と重ならない領域と、を有し、
前記トランジスタのチャネル形成領域を含むチャネル長方向の断面視において、前記第2の導電膜は、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有する第1の端部と、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有し、かつ、前記第1の端部と対向する第2の端部と、を有し、
前記断面視において、前記第3の導電膜は、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有する第3の端部と、前記酸化物半導体膜と重なりを有し、前記第1の導電膜と重なりを有さず、かつ、前記第3の端部と対向する第4の端部と、を有する、
半導体装置。
【請求項3】
トランジスタのゲートとしての機能を有する第1の導電膜と、
前記第1の導電膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのチャネル形成領域を有する酸化物半導体膜と、
前記酸化物半導体膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのソース又はドレインの一方としての機能を有する第2の導電膜と、
前記酸化物半導体膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのソース又はドレインの一方としての機能を有する第3の導電膜と、を有し、
平面視において、前記第2の導電膜は、複数の第1の凸部を有する櫛歯状の形状を有し、
平面視において、前記第3の導電膜は、複数の第2の凸部を有する櫛歯状の形状を有し、
平面視において、前記第2の導電膜は、前記第3の導電膜に挟まれた領域を有し、
前記第2の導電膜と、前記第3の導電膜とは、前記複数の第1の凸部と前記複数の第2の凸部とが互いに噛み合うように配置され、
平面視において、前記第3の導電膜は、前記第1の導電膜の周縁と重なりを有し、
前記トランジスタのチャネル形成領域を含むチャネル長方向の断面視において、前記第2の導電膜は、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有する第1の端部と、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有し、かつ、前記第1の端部と対向する第2の端部と、を有し、
前記断面視において、前記第3の導電膜は、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有する第3の端部と、前記酸化物半導体膜と重なりを有し、前記第1の導電膜と重なりを有さず、かつ、前記第3の端部と対向する第4の端部と、を有する、
半導体装置。
【請求項4】
トランジスタのゲートとしての機能を有する第1の導電膜と、
前記第1の導電膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのチャネル形成領域を有する酸化物半導体膜と、
前記酸化物半導体膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのソース又はドレインの一方としての機能を有する第2の導電膜と、
前記酸化物半導体膜の上方に配置される領域を有し、かつ、前記トランジスタのソース又はドレインの一方としての機能を有する第3の導電膜と、を有し、
平面視において、前記第2の導電膜は、複数の第1の凸部を有する櫛歯状の形状を有し、
平面視において、前記第3の導電膜は、複数の第2の凸部を有する櫛歯状の形状を有し、
平面視において、前記第2の導電膜は、前記第3の導電膜に挟まれた領域を有し、
前記第2の導電膜と、前記第3の導電膜とは、前記複数の第1の凸部と前記複数の第2の凸部とが互いに噛み合うように配置され、
平面視において、前記第1の導電膜は、前記酸化物半導体膜と重なる領域と、前記酸化物半導体膜と重ならない領域と、を有し、
平面視において、前記第3の導電膜は、前記第1の導電膜の周縁と重なりを有し、
前記トランジスタのチャネル形成領域を含むチャネル長方向の断面視において、前記第2の導電膜は、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有する第1の端部と、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有し、かつ、前記第1の端部と対向する第2の端部と、を有し、
前記断面視において、前記第3の導電膜は、前記酸化物半導体膜を介して前記第1の導電膜と重なりを有する第3の端部と、前記酸化物半導体膜と重なりを有し、前記第1の導電膜と重なりを有さず、かつ、前記第3の端部と対向する第4の端部と、を有する、
半導体装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
平面視において、前記第2の端部と前記第3の端部とは、前記トランジスタのチャネル形成領域を挟んで互いに対向している、
半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄膜の半導体膜を用いたDCDCコンバータ、電源回路及び半導体装置に関す
る。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、ポリシリコンや微結晶シリコンによって得られる高い移動度と、アモルファスシリ
コンによって得られる均一な素子特性とを兼ね備えた新たな半導体材料として、酸化物半
導体と呼ばれる、半導体特性を示す金属酸化物に注目が集まっている。金属酸化物は様々
な用途に用いられており、例えば、よく知られた金属酸化物である酸化インジウムは、液
晶表示装置などで透明電極材料として用いられている。半導体特性を示す金属酸化物とし
ては、例えば、酸化タングステン、酸化錫、酸化インジウム、酸化亜鉛などがあり、この
ような半導体特性を示す金属酸化物をチャネル形成領域に用いるトランジスタが、既に知
られている(特許文献1及び特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-123861号公報
特開2007-96055号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、DCDCコンバータは、入力電圧の値に係わらず、一定の出力電圧を得ること
ができる定電圧回路であり、整流回路などと共に電源回路に用いられている。特に、スイ
ッチング方式のDCDCコンバータを用いた電源回路は、スイッチング電源またはスイッ
チングレギュレータと呼ばれている。
【0005】
スイッチング方式のDCDCコンバータは、スイッチング素子により入力電圧からパルス
状の波形を有する電圧を形成し、当該電圧をコイルや容量素子などにおいて平滑化或いは
保持することで、所望の大きさの出力電圧を得るものである。スイッチング方式の場合、
抵抗による電圧降下を利用するリニア方式の場合よりも、DCDCコンバータにおける電
力の内部損失を理論的に小さくすることができるため、電力変換効率が高く、電力損失に
伴う発熱量を小さく抑えることができる。そのため、マイクロプロセッサなどの大きな出
力電圧を必要とする半導体装置では、スイッチング方式のDCDCコンバータを用いた電
源回路が多用されている。
【0006】
しかし、スイッチング方式のDCDCコンバータは、リニア方式のものより高い電力変換
効率が得られるが、半導体装置の低消費電力化を図るためにはさらなる電力変換効率の向
上が要求される。特に、一次電池、二次電池などの各種電池や、キャパシタなどに蓄積さ
れた電力を用いる携帯型電子機器の場合、電池またはキャパシタなどから出力される電圧
を最適な大きさに変換するためには、DCDCコンバータを用いる必要がある。DCDC
コンバータの電力変換効率を向上させることは、半導体装置の消費電力を小さく抑え、延
いては上記半導体装置を用いた携帯型電子機器の連続使用時間を長く確保することに繋が
る。
【0007】
上述の課題に鑑み、本発明は、電力変換効率の向上を実現するDCDCコンバータ、及び
上記DCDCコンバータを用いた電源回路の提供を目的の一とする。或いは、本発明は、
DCDCコンバータを用いた半導体装置の、消費電力の低減を目的の一とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、DCDCコンバータの電力変換効率が、出力電力を制御するためのスイッ
チング素子として機能するトランジスタの、オン抵抗またはオフ電流に左右されることに
着目した。そして、DCDCコンバータの出力電力が小さい場合には、トランジスタのオ
ン抵抗による電力損失よりも、トランジスタのオフ電流による電力損失の方が、電力変換
効率の低減に繋がると考えた。また、DCDCコンバータの出力電力が大きい場合には、
トランジスタのオフ電流による電力損失よりも、トランジスタのオン抵抗による電力損失
の方が、電力変換効率の低減に繋がると考えた。
【0009】
そこで、本発明の一態様に係るDCDCコンバータは、スイッチング素子として機能する
トランジスタが、通常のゲート電極に加えて、チャネル形成領域を間に挟んで上記ゲート
電極と向かい合い、閾値電圧を制御するためのバックゲート電極を備えるものとする。そ
して、DCDCコンバータから出力される出力電力の大きさに従って、バックゲート電極
に与える電位の高さを制御するための、バックゲート制御回路を備える。バックゲート制
御回路により、バックゲート電極に与える電位を制御することで、出力電力が大きい場合
(所定の値を超えた場合)にはオン抵抗が下がるように閾値電圧を調整し、出力電力が小
さい場合(所定の値以下の場合)にはオフ電流が下がるように閾値電圧を調整することが
できる。
【0010】
さらに、本発明の一態様に係るDCDCコンバータでは、スイッチング素子として機能す
るトランジスタが、オフ電流の極めて小さい絶縁ゲート電界効果型トランジスタ(以下、
単にトランジスタとする)であることを特徴とするものである。上記トランジスタは、シ
リコン半導体よりもバンドギャップが広く、真性キャリア密度がシリコンよりも低い半導
体材料を、チャネル形成領域に含むことを特徴とする。上述したような特性を有する半導
体材料をチャネル形成領域に含むことで、オフ電流が極めて低く、なおかつ高耐圧である
トランジスタを実現することができる。このような半導体材料としては、例えば、シリコ
ンの約3倍の大きなバンドギャップを有する酸化物半導体が挙げられる。上記構成を有す
るトランジスタをスイッチング素子として用いることで、出力電力が大きい場合は高電圧
の印加によるスイッチング素子の劣化を防ぐことができ、出力電力が小さい場合はオフ電
流を著しく低く抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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