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公開番号2025078313
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190784
出願日2023-11-08
発明の名称更新システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 8/65 20180101AFI20250513BHJP(計算;計数)
要約【課題】ソフトウェアのバージョンの対応関係が整合しているか否かの判定を適切に実行する。
【解決手段】更新システムは、サーバと、車両に搭載されたマスタECU及び複数のスレーブECUと、を備えている。マスタECUは、スレーブECUのソフトウェアを更新した際に、当該ソフトウェアに対応する整合テーブルを、マスタECUにおいて第1整合テーブルとして記憶し、且つ、サーバにおいて第2整合テーブルとして記憶する(S21)。マスタECUは、サーバから取得した第2整合テーブル、及びマスタECUの第1整合テーブルが一致しない場合に、第2整合テーブルを、第1整合テーブルとして記憶する(S44)。マスタECUは、スレーブECUに記憶されているソフトウェアのバージョン番号の組み合わせ、及び第1整合テーブルで規定された複数のバージョン番号の組み合わせが一致しない場合に、対応関係が整合していないと判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
サーバと、車両に搭載されるとともに前記サーバと通信可能であるマスタECUと、前記車両に搭載されるとともに前記マスタECUによりソフトウェアが更新される複数のスレーブECUと、を備え、
複数の前記スレーブECUのそれぞれは、当該スレーブECUのソフトウェアと、当該ソフトウェアのバージョンを示すバージョン番号とを記憶しており、
複数の前記スレーブECUのソフトウェアに対応する前記バージョン番号の組み合わせについて許容される前記バージョン番号の組み合わせを規定するデータを、整合テーブルとしたとき、
前記マスタECUは、
前記スレーブECUのソフトウェアを更新した際に、当該ソフトウェアに対応する前記整合テーブルを前記マスタECUにおいて第1整合テーブルとして記憶することと、
前記スレーブECUのソフトウェアを更新した際に、当該ソフトウェアに対応する前記整合テーブルを前記サーバに送信することにより前記サーバにおいて第2整合テーブルとして記憶することと、
予め定められたタイミングで前記サーバから前記第2整合テーブルを取得することと、
取得した前記第2整合テーブル、及び前記マスタECUが記憶している前記第1整合テーブルが一致しない場合に、取得した前記第2整合テーブルを、前記マスタECUにおいて前記第1整合テーブルとして記憶することと、
前記スレーブECUに記憶されている現在のソフトウェアに対応する前記バージョン番号を複数の前記スレーブECUから取得することと、
取得した複数の前記バージョン番号の組み合わせ、及び前記第1整合テーブルで規定された複数の前記バージョン番号の組み合わせが一致しない場合に、複数の前記スレーブECUについてのソフトウェアのバージョンの対応関係が整合していないと判定することと、
を実行可能である
更新システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、更新システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
更新システムは、サーバと、車両とを備えている。車両は、マスタECUと、複数のスレーブECUとを備えている。マスタECUは、複数のスレーブECUのソフトウェアの更新を実行する。具体的には、マスタECUは、サーバから新たなソフトウェアをダウンロードする。続いて、マスタECUは、スレーブECUに対して新たなソフトウェアをインストールする。そして、マスタECUは、スレーブECUに対して新たなソフトウェアのアクティベートを指示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-053358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような更新システムでは、例えば一部のECUのデータが初期化されることなどに起因して当該ECUのソフトウェアがダウングレードすることがある。そして、複数のスレーブECUについてのソフトウェアのバージョンの対応関係が整合しなくなることがある。そこで、特許文献1のような更新システムでは、例えばマスタECUに記憶されている整合テーブルを参照することにより、複数のスレーブECUについてのソフトウェアのバージョンの対応関係が整合しているか否かの判定を実行することが考えられる。ただし、マスタECUに記憶されている整合テーブルのデータが初期化された場合には、複数のスレーブECUについてのソフトウェアのバージョンの対応関係が整合しているか否かの判定を適切に実行できないおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための更新システムは、サーバと、車両に搭載されるとともに前記サーバと通信可能であるマスタECUと、前記車両に搭載されるとともに前記マスタECUによりソフトウェアが更新される複数のスレーブECUと、を備え、複数の前記スレーブECUのそれぞれは、当該スレーブECUのソフトウェアと、当該ソフトウェアのバージョンを示すバージョン番号とを記憶しており、複数の前記スレーブECUのソフトウェアに対応する前記バージョン番号の組み合わせについて許容される前記バージョン番号の組み合わせを規定するデータを、整合テーブルとしたとき、前記マスタECUは、前記スレーブECUのソフトウェアを更新した際に、当該ソフトウェアに対応する前記整合テーブルを前記マスタECUにおいて第1整合テーブルとして記憶することと、前記スレーブECUのソフトウェアを更新した際に、当該ソフトウェアに対応する前記整合テーブルを前記サーバに送信することにより前記サーバにおいて第2整合テーブルとして記憶することと、予め定められたタイミングで前記サーバから前記第2整合テーブルを取得することと、取得した前記第2整合テーブル、及び前記マスタECUが記憶している前記第1整合テーブルが一致しない場合に、取得した前記第2整合テーブルを、前記マスタECUにおいて前記第1整合テーブルとして記憶することと、前記スレーブECUに記憶されている現在のソフトウェアに対応する前記バージョン番号を複数の前記スレーブECUから取得することと、取得した複数の前記バージョン番号の組み合わせ、及び前記第1整合テーブルで規定された複数の前記バージョン番号の組み合わせが一致しない場合に、複数の前記スレーブECUについてのソフトウェアのバージョンの対応関係が整合していないと判定することと、を実行可能である。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、例えばマスタECUが記憶している第1整合テーブルのデータが初期化されても、当該第1整合テーブルとサーバから取得された第2整合テーブルとが一致しないことで、第2整合テーブルが第1整合テーブルとして記憶される。これにより、マスタECUの第1整合テーブルのデータが復元される。その結果、例えばマスタECUが記憶している第1整合テーブルのデータが初期化されても、第1整合テーブルを参照することにより、複数のスレーブECUについてのソフトウェアのバージョンの対応関係が整合しているか否かの判定を適切に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、更新システムの概略構成図である。
図2は、登録制御及びテーブルチェック制御を示すシーケンス図である。
図3は、整合チェック制御を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<更新システムの概略構成>
以下、本発明の一実施形態を図1~図3にしたがって説明する。先ず、更新システムUSの概略構成について説明する。
【0009】
図1に示すように、更新システムUSは、複数の車両100を備えている。車両100としては、例えば、ユーザが所有する自動車である。なお、図1では、1つの車両100のみを代表して図示している。本実施形態において、車両100は、駆動源としてエンジン及びモータジェネレータを備える車両、いわゆるハイブリッド車両である。
【0010】
車両100は、マスタECU10、複数のスレーブECU20、DCM50、第1外部バス61、第2外部バス62、及びディスプレイ71を備えている。第1外部バス61は、マスタECU10及びDCM50を互いに通信可能に接続している。第2外部バス62は、マスタECU10及び複数のスレーブECU20を互いに通信可能に接続している。ディスプレイ71は、各種の情報を表示可能である。本実施形態において、ディスプレイ71は、車両100の運転席の近傍に位置している。なお、「ECU」は、Electronic Control Unitの略称である。また、「DCM」は、Data Communication Moduleの略称である。
(【0011】以降は省略されています)

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