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公開番号2025077719
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023190130
出願日2023-11-07
発明の名称割線錠剤
出願人沢井製薬株式会社,株式会社ヤマシタワークス
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類A61K 9/44 20060101AFI20250512BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】分割性に優れた割線形状を有する錠剤を提供すること。
【解決手段】割線錠剤10は、外周縁110aの少なくとも一部に曲線部分を有する上面部110および下面部と、前記上面部および前記下面部に連結して設けられた側面部とを有し、前記上面部および前記下面部の各々は、前記外周縁から中心110cに向かって隆起するように曲面状に設けられ、前記上面部および下面部の各々は、前記中心を通り、第1軸に沿って設けられ溝形状を有する割線部140を有し、前記割線部の上端部140ueは、平面視において直線状に設けられ、前記割線部の底部140bは、水平面に対して平行である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
外周縁の少なくとも一部に曲線部分を有する上面部および下面部と、前記上面部および前記下面部に連結して設けられた側面部とを有し、
前記上面部および前記下面部の各々は、前記外周縁から中心に向かって隆起するように曲面状に設けられ、
前記上面部および下面部の各々は、前記中心を通り、第１軸に沿って設けられ溝形状を有する割線部を有し、
前記割線部の上端部は、平面視において直線状に設けられ、
前記割線部の底部は、水平面に対して平行である、
割線錠剤。
続きを表示（約 410 文字）【請求項２】
前記割線部は、第１割線側面部および前記第１割線側面部に対向する第２割線側面部を有し、
前記第１割線側面部に対応する面と、第２割線側面部に対応する面とがなす角は、５０度以上である、
請求項１に記載の割線錠剤。
【請求項３】
前記上面部および前記下面部の外周縁は、円形状を有する、
請求項１に記載の割線錠剤。
【請求項４】
前記上面部および前記下面部の外周縁は、楕円形状を有し、
前記第１軸は短軸である、
請求項１に記載の割線錠剤。
【請求項５】
前記割線錠剤を複数準備し、
前記割線部を介して複数の割線錠剤を分割したとき、分割された複数の割線錠剤における各断片の質量の標準偏差を、前記各断片の質量の平均値で除算したときの判定値は、１０％以下である、
請求項１乃至４のいずれか一項に記載の割線錠剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、割線錠剤、具体的には調剤バサミで分割する際に分割性に優れた割線形状を有する割線錠剤に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
患者に処方される錠剤は、投与量を調節するために、病院、薬局等の調剤現場において、例えば調剤バサミを用いて二つに分割されることがある。そのため、錠剤の中には、例えば、特許文献１に示されるように、分割するための割線を設けたものが開示されている。投与量を調整するために錠剤を分割することから、分割後の錠剤の各断片の質量は均一に近いことが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開特開２００４－１８９７０３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、割線を有していても、錠剤の割線の形状によっては調剤バサミで均一に分割することができない場合がある。
【０００５】
本発明の一実施形態は、調剤バサミで分割した際に分割性に優れた割線形状を有する錠剤を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一実施形態によると、外周縁の少なくとも一部に曲線部分を有する上面部および下面部と、前記上面部および前記下面部に連結して設けられた側面部とを有し、前記上面部および前記下面部の各々は、前記外周縁から中心に向かって隆起するように曲面状に設けられ、前記上面部および下面部の各々は、前記中心を通り、第１軸に沿って設けられ溝形状を有する割線部を有し、前記割線部の上端部は、平面視において直線状に設けられ、前記割線部の底部は、水平面に対して平行である、割線錠剤が提供される。
【０００７】
上記割線錠剤において、前記割線部は、第１割線側面部および前記第１割線側面部に対向する第２割線側面部を有し、前記第１割線側面部に対応する面と、第２割線側面部に対応する面とがなす角は、５０度以上であってもよい。
【０００８】
上記割線錠剤において、前記上面部および前記下面部の外周縁は、円形状を有してもよい。
【０００９】
上記割線錠剤において、前記上面部および前記下面部の外周縁は、楕円形状を有し、前記第１軸は短軸であってもよい。
【００１０】
上記割線錠剤において、前記割線錠剤を複数準備し、前記割線部を介して複数の割線錠剤を分割したとき、分割された複数の割線錠剤における各断片の質量の標準偏差を、前記各断片の質量の平均値で除算したときの判定値は、１０％以下であってもよい。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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