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公開番号
2025077512
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189762
出願日
2023-11-07
発明の名称
樹脂ガラス、樹脂ガラスの製造方法、及び樹脂ガラスの製造装置
出願人
ウシオ電機株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
C08J
7/046 20200101AFI20250512BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】表面の耐摩耗性が優れた樹脂ガラスを提供する。また、上記樹脂ガラスの製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】樹脂ガラスは、可視光透過性を示す基板と、前記基板の上層に形成された、シリコーンポリマーを含むハードコート層と、を備え、前記ハードコート層は、表面に、前記基板側の面よりも無機ガラス成分の比率が高い改質領域を有し、前記改質領域の前記無機ガラス成分の比率は40%~50%である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
可視光透過性を示す基板と、
前記基板の上層に形成された、シリコーンポリマーを含むハードコート層と、を備え、
前記ハードコート層は、表面に、前記基板側の面よりも無機ガラス成分の比率が高い改質領域を有し、
前記改質領域の前記無機ガラス成分の比率は40%~50%であることを特徴とする、樹脂ガラス。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
自動車のフロントガラス用であることを特徴とする、請求項1に記載の樹脂ガラス。
【請求項3】
前記基板の主面に直交する方向に関する前記改質領域の厚みはサブミクロンオーダーであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の樹脂ガラス。
【請求項4】
可視光透過性を示す基板の上層に形成された、シリコーンポリマーを含むハードコート層に対して、主たる波長が243nm以下の波長域に位置する紫外光を照射して、前記ハードコート層の表面を改質することで改質領域を形成する工程を有し、
前記改質領域を形成する工程は、前記改質領域の無機ガラス成分の比率が40%~50%となるように、前記ハードコート層に対して前記紫外光を照射する工程であることを特徴とする、樹脂ガラスの製造方法。
【請求項5】
シリコーンポリマーを含むハードコート層が形成された、可視光透過性を示す基板に対して紫外光を照射して、前記ハードコート層の表面を改質することで改質領域を形成する、樹脂ガラスの製造装置であって、
前記基板を支持する支持部と、
前記基板に向かって、主たる波長が243nm以下の波長域に位置する紫外光を発する光源と、を備え、
前記光源は、前記改質領域の無機ガラス成分の比率が40%~50%となる積算光量で、前記ハードコート層に対して前記紫外光を照射することを特徴とする、樹脂ガラスの製造装置。
【請求項6】
前記改質領域の無機ガラス成分の比率が40%~50%となる積算光量が記憶された記憶部と、
前記記憶部に記憶された積算光量に基づいて、前記光源の点灯動作を制御する制御部を備えることを特徴とする、請求項5に記載の樹脂ガラスの製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂ガラス、樹脂ガラスの製造方法、及び樹脂ガラスの製造装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車や建設機械の開口部に設けられる窓材として、ケイ酸ガラスに代えて樹脂ガラスを採用することが検討されている。樹脂ガラスを構成するポリカーボネート等の樹脂材料は、可視光に対してケイ酸ガラスと同等の透光性が期待できる。また、ポリカーボネート等の樹脂材料は、成形が容易、又は断熱性が優れるという利点がある。
【0003】
しかし、ポリカーボネート等の樹脂材料は、表面が傷つきやすいという性質がある。これに対し、当該樹脂材料で構成された基板上にシリコーンポリマーを含むハードコート層を形成して、当該ハードコート層に紫外光を照射する技術が知られている。例えば、特許文献1に示すように、ハードコート層に対する紫外光の照射により、ハードコート層の表面が改質され、当該樹脂材料で構成される基板の表面の耐摩耗性が向上される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6434350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、ポリカーボネートで構成された基板上にシリコーンポリマーを含むハードコート層を形成し、当該ハードコート層を紫外光の照射によって改質することで、表面の耐摩耗性が改善された樹脂ガラスを得ることを検討した。その結果、ハードコート層が改質されることで、樹脂ガラスの表面の耐摩耗性が改善するものの、ハードコート層の改質が進行し過ぎると、表面の耐摩耗性が低下して、耐摩耗性に優れた樹脂ガラスが得られないという問題を見出した。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、表面の耐摩耗性が優れた樹脂ガラスを提供することを目的とする。また、本発明は、上記樹脂ガラスの製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る樹脂ガラスは、
可視光透過性を示す基板と、
前記基板の上層に形成された、シリコーンポリマーを含むハードコート層と、を備え、
前記ハードコート層は、表面に、前記基板側の面よりも無機ガラス成分の比率が高い改質領域を有し、
前記改質領域の前記無機ガラス成分の比率は40%~50%であることを特徴とする。
【0008】
「可視光透過性を示す」とは、可視光に対する透過率が70%以上であることをいい、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上である。
【0009】
また、本明細書において、「シリコーンポリマー」とは、シロキサン結合を有すると共に、側鎖にメチル基、フェニル基、ビニル基、又はアルコキシ基等の有機基を有するポリマーをいう。
【0010】
ハードコート層は、紫外光の照射により形成される改質領域を表面に有する。本発明者は、鋭意検討の結果、改質領域の無機ガラス成分の比率が、樹脂ガラスの耐摩耗性に相関することを見出した。詳細は「発明を実施するための形態」の項で述べるが、本発明者は、当該無機ガラス成分の比率を40%~50%とすることで、表面の耐摩耗性が優れた樹脂ガラスを得られることを見出し、上記構成を案出した。
(【0011】以降は省略されています)
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