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公開番号
2025075907
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187410
出願日
2023-11-01
発明の名称
養殖魚用飼料、飼育方法及び腸管上皮保護剤
出願人
株式会社日本バリアフリー
,
学校法人東京農業大学
代理人
弁理士法人IP-FOCUS
主分類
A23K
50/80 20160101AFI20250508BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】海面養殖における海水馴致に伴う給餌量及び生存率を改善する飼料を提供することを課題とする。
【解決手段】海水馴致後に与える飼料に乳酸菌、特にラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティスBF3株を含有させることにより、給餌量及び生存率が向上することが明らかとなった。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
魚類の増養殖用の飼料であって、
基本飼料に乳酸菌を含有させることを特徴とする飼料。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
生存率及び給餌量を増加させるものである請求項1記載の飼料。
【請求項3】
前記魚類がサケ科の魚であり、
前記乳酸菌がラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティスBF3株であることを特徴とする請求項1記載の飼料。
【請求項4】
海面養殖用の飼料であることを特徴とする請求項3記載の飼料。
【請求項5】
海水馴致後に与える飼料であることを特徴とする請求項4記載の飼料。
【請求項6】
前記乳酸菌は、
外割り0.5%以上5%以下の割合で飼料に含有させることを特徴とする請求項1~5いずれか1項記載の飼料。
【請求項7】
サケ科の魚の海面養殖における海水馴致に伴う給餌量及び生存率を改善するために、海水馴致後に請求項6記載の飼料を用いて飼育することを特徴とする飼育方法。
【請求項8】
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティスBF3株を有効成分とするサケ科の魚の腸管上皮保護剤。
【請求項9】
海水馴致後に投与することを特徴とする請求項8記載の腸管上皮保護剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、養殖魚の飼料、飼育方法、及び腸管上皮保護剤に関する。特に、海面養殖における海水馴致時の給餌量及び生存率の低下を改善する養殖魚の飼料、飼育方法、及び腸管上皮組織の保護剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
魚介類の養殖は、大きさや味による個体差が少ないこと、需要に応じた生産ができるため安定した供給を実現できることから近年増々盛んになってきている。特に、卵から親に育て、その親から卵を得る完全養殖の場合には、より良い個体を選抜できることから、高品質の系統を飼育することが可能となり、ブランド化にもつながっている。また、養殖は、乱獲、混獲による生態系への影響がないため、SDGsの観点からも養殖への需要が高まっている。
【0003】
養殖魚の中でもサケ科の魚は、各地で盛んに養殖が行われている。サケ科の魚は淡水で産卵し、成長し、一部の種は海に降海して、そこで成長し、産卵のために川に回帰する。トラウトサーモンとして養殖されているニジマスは淡水で生まれ、ある程度の大きさまで成長するまで、淡水で飼育された個体を海水で育成したものである。海水で養殖されているニジマスは海水適応能力が高い系統が用いられているが、海水馴致時に給餌量の低下や生存率の低下が見られることが海面養殖における問題点として指摘されている。
【0004】
海水馴致時の給餌量や生存率の低下を抑制し、効率の良い養殖を行うために、従来から種々の工夫が行われている(特許文献1、2)。特許文献1には、海水適応能を発現した稚魚(スモルト)の海水馴致の成功率を高めるための海水馴致装置が開示されている。特許文献2には、サンギナリン又はその誘導体等を主成分とする魚類の飼料が開示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の海水馴致装置は大掛かりなものであることから、簡単に設置することはできず、また、コストもかかる。特許文献2に開示されているように、飼料に添加して海水馴致の成功率を高めることは、養殖において現実的な方法である。しかし、特許文献2の飼料に添加しているサンギナリンは毒性のある多環アンモニウムイオンであることから、取り扱いが難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-70394号公報
特開2016-163558号公報
特開2006-265181号公報
特許第5697788号
特許第6152231号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、大掛かりな装置や、毒性が懸念される物質を用いることなく、海水馴致の成功率を高める飼料を開発することを課題とする。乳酸菌は、種々の動物において、免疫機能を高める効果があることが知られている。淡水魚であるコイの飼料に、乳酸菌などの微生物を配合することによって、病害の防止に有効な飼料が開示されているが(特許文献3)、海水馴致直後の給餌量及び生存率の低下について、乳酸菌の効果の解析は未だ行われたことがない。本発明は、乳酸菌を添加することによって、海水馴致時の魚へのストレスを軽減させ、海水馴致時の給餌量や生存率の低下を抑制する飼料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の養殖魚の飼料、飼育方法、及び腸管上皮保護剤に関する。
(1)魚類の増養殖用の飼料であって、基本飼料に乳酸菌を含有させることを特徴とする飼料。
基本飼料に乳酸菌を含有させることにより、日間給餌率の増加、死亡率の低下に繋げることができる
【0009】
(2)生存率及び給餌量を増加させるものである(1)記載の飼料。
解析により、乳酸菌を添加した飼料によって、腸管上皮が保護されていることが明らかとなった。生存率や給餌量の増加は、腸管上皮が乳酸菌を含有した飼料により正常に近い状態に維持されていることによるものと考えられる。
【0010】
(3)前記魚類がサケ科の魚であり、前記乳酸菌がラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティスBF3株であることを特徴とする(1)記載の飼料。
サケ科の魚に対しては、シロザケより単離した乳酸菌であるラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティスBF3株が有効に作用するものと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)
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