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公開番号
2025071847
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2023182217
出願日
2023-10-24
発明の名称
ビナフトール部位を有する光学活性化合物の製造方法、及び脱保護抑制用中間体組成物
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C07C
67/08 20060101AFI20250430BHJP(有機化学)
要約
【課題】光学活性化合物の効率的製造方法を提供する。
【解決手段】一般式(II)と保護基導入剤とを反応させ、一般式(III)を合成する反応終了時に、pKaが4~10の含窒素塩基性化合物を添加して中間体組成物を調製する工程と、前記中間体組成物に一般式(IV)を反応させることにより、一般式(V)を得る工程と、(V)を脱保護することにより一般式(VI)を得る工程と、(VI)と置換基を有していてもよいビナフトールとを反応させる工程と、を有する製造方法。
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HOOC-A
1
-OH(II)
PG-OOC-A
1
-OH(III)
HOOC-A
2
-R
1
(IV)
PG-OOC-A
1
-OOC-A
2
-R
1
(V)
HOOC-A
1
-OOC-A
2
-R
1
(VI)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(I)
TIFF
2025071847000021.tif
30
113
(一般式(I)において、
A
1
はそれぞれ独立して、4,4’-ビフェニレン基、1,4-フェニレン基、1,4-シクロへキシレン基、又はナフタレン-2,6-ジイル基を表し、
A
2
はそれぞれ独立して、4,4’-ビフェニレン基、1,4-フェニレン基、1,4-シクロへキシレン基、又はナフタレン-2,6-ジイル基を表し、
A
1
及びA
2
はそれぞれ独立して、置換基Eを有していてもよく、
R
1
はそれぞれ独立して、前記一般式(R-1)から選ばれる基を表し、
一般式(R-1): -L
r1
-R
sp1
-Z
1
一般式(R-1)中、L
r1
は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-OCOO-、又は、単結合を表し、R
sp1
は、1個の-CH
2
-又は隣接していない2個以上の-CH
2
-が各々独立して-O-、-COO-、又は-OCO-に置き換えられても良い炭素原子数1~20のアルキレン基又は単結合を表し、Z
1
は重合性官能基を表す。
置換基E、E
1
及びE
2
はそれぞれ独立して、炭素数1~3のアルキル基、又はハロゲンであり、m1及びm2はそれぞれ独立して、0~2を表す。)
で表されるビナフトール部位を有する光学活性化合物の製造方法であって、
下記一般式(II)
TIFF
2025071847000022.tif
14
58
(式中、A
1
は、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物と、カルボン酸保護基導入剤とを反応させることにより、下記一般式(III)
TIFF
2025071847000023.tif
15
68
(式中、PGは保護基を表し、A
1
は、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物を合成する保護基導入反応終了時に、pKaが4~10の含窒素塩基性化合物を添加して、前記一般式(III)で表される化合物とpKaが4~10の含窒素塩基性化合物とを含有する脱保護抑制用中間体組成物を調製する工程と、
前記脱保護抑制用中間体組成物に、下記一般式(IV)
TIFF
2025071847000024.tif
8
61
(式中、A
2
、及びR
1
はそれぞれ、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物を添加して、反応させることにより、下記一般式(V)
TIFF
2025071847000025.tif
15
86
(式中、PG、A
1
、A
2
、及びR
1
はそれぞれ、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物を得る工程と、
前記一般式(V)で表される化合物における保護基を脱保護することにより、下記一般式(VI)
TIFF
2025071847000026.tif
14
81
(式中、A
1
、A
2
、及びR
1
はそれぞれ、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物を得る工程と、
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記含窒素塩基性化合物は、4-ジメチルアミノピリジン、モルフォリン、ピリジン、1-ナフチルアミン、4,4’-ジアミノジフェニルエーテル、N-メチルイミダゾール、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン及びアニリンからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載のビナフトール部位を有する光学活性化合物の製造方法。
【請求項3】
前記含窒素塩基性化合物は、前記一般式(III)で表される化合物の1モルに対して、0.1モル~1.5モルの範囲で用いられる、請求項1又は2に記載のビナフトール部位を有する光学活性化合物の製造方法。
【請求項4】
前記一般式(III)で表される化合物中の保護基が、エトキシメチル基、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、2,2,2-トリクロロエチル基、炭素数1~4のアルキル基、ベンジル基、及び、トリフェニルメチル基からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のビナフトール部位を有する光学活性化合物の製造方法。
【請求項5】
下記一般式(III)
TIFF
2025071847000027.tif
15
68
(式中、PGは保護基を表し、A
1
は、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物とpKaが4~10の含窒素塩基性化合物とを含有する脱保護抑制用中間体組成物。
【請求項6】
前記含窒素塩基性化合物は、4-ジメチルアミノピリジン、モルフォリン、ピリジン、1-ナフチルアミン、4,4’-ジアミノジフェニルエーテル、N-メチルイミダゾール、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン及びアニリンからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項5に記載の脱保護抑制用中間体組成物。
【請求項7】
前記含窒素塩基性化合物を、前記一般式(III)で表される化合物の1モルに対して、0.1モル~1.5モルの範囲で含有する、請求項5又は6に記載の脱保護抑制用中間体組成物。
【請求項8】
前記一般式(III)で表される化合物中の保護基が、エトキシメチル基、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、2,2,2-トリクロロエチル基、炭素数1~4のアルキル基、ベンジル基、及び、トリフェニルメチル基からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項5又は6に記載の脱保護抑制用中間体組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、特定の構造を有するビナフトール部位を有する光学活性化合物の製造方法、及び、当該製造方法に用いられる脱保護抑制用中間体組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、偏光板、偏光反射板、位相差板などの光学異方性膜に重合性の液晶化合物が利用されている。重合性液晶化合物は、液晶状態において光学異方性を示し、重合によりこの異方性が固定化されるためである。光学異方性膜に必要な光学的特性は目的によって異なるので、目的にあった特性を有するために、種々の化合物を組み合わせて重合性液晶組成物として利用されることがある。
【0003】
光学活性化合物は、重合性液晶組成物に添加することにより螺旋構造が誘起される。光学活性化合物の種類や添加量を制御することにより、ツイスト配向を有する光学異方性膜の螺旋ピッチを変化させることで種々の用途への応用が可能となる。
重合性基を含むビナフトール部位を有する光学活性化合物は、例えば特許文献1に構造が開示され、製造方法も概略記載されている。しかしながら、特許文献1に記載されている製造方法では副生成物が多くなりやすく、カラムクロマトグラフィーで精製が行われており、工業化には適さない。重合性基を含む特定の構造を有するビナフトール部位を有する光学活性化合物には、副生成物が少なく、効率的に高い収率で製造することができる製造方法が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-263778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、前述のような実情を鑑み、副生成物が少なく、効率的に高い収率で、重合性基を含む特定の構造を有するビナフトール部位を有する光学活性化合物を製造することができる製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示には、以下の態様が含まれる。
[1] 下記一般式(I)
【0007】
TIFF
2025071847000001.tif
30
113
(一般式(I)において、
A
1
はそれぞれ独立して、4,4’-ビフェニレン基、1,4-フェニレン基、1,4-シクロへキシレン基、又はナフタレン-2,6-ジイル基を表し、
A
2
はそれぞれ独立して、4,4’-ビフェニレン基、1,4-フェニレン基、1,4-シクロへキシレン基、又はナフタレン-2,6-ジイル基を表し、
A
1
及びA
2
はそれぞれ独立して、置換基Eを有していてもよく、
R
1
はそれぞれ独立して、前記一般式(R-1)から選ばれる基を表し、
一般式(R-1): -L
r1
-R
sp1
-Z
1
一般式(R-1)中、L
r1
は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-OCOO-、又は、単結合を表し、R
sp1
は、1個の-CH
2
-又は隣接していない2個以上の-CH
2
-が各々独立して-O-、-COO-、又は-OCO-に置き換えられても良い炭素原子数1~20のアルキレン基又は単結合を表し、Z
1
は重合性官能基を表す。
置換基E、E
1
及びE
2
はそれぞれ独立して、炭素数1~3のアルキル基、又はハロゲンであり、m1及びm2はそれぞれ独立して、0~2を表す。)
で表されるビナフトール部位を有する光学活性化合物の製造方法であって、
下記一般式(II)
【0008】
TIFF
2025071847000002.tif
14
58
(式中、A
1
は、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物と、カルボン酸保護基導入剤とを反応させることにより、下記一般式(III)
【0009】
TIFF
2025071847000003.tif
15
68
(式中、PGは保護基を表し、A
1
は、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物を合成する保護基導入反応終了時に、pKaが4~10の含窒素塩基性化合物を添加して、前記一般式(III)で表される化合物とpKaが4~10の含窒素塩基性化合物とを含有する脱保護抑制用中間体組成物を調製する工程と、
前記脱保護抑制用中間体組成物に、下記一般式(IV)
【0010】
TIFF
2025071847000004.tif
8
61
(式中、A
2
、及びR
1
はそれぞれ、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物を添加して、反応させることにより、下記一般式(V)
(【0011】以降は省略されています)
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