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公開番号
2025060370
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024026458
出願日
2024-02-26
発明の名称
フィルム及び化粧シート
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20250403BHJP(積層体)
要約
【課題】耐傷性、耐衝撃性及び耐候性に優れたフィルムを提供する。
【解決手段】
少なくとも透明性樹脂層上に表面保護層が積層されたフィルムであって、上記表面保護層と上記透明性樹脂層のナノインデンテーション硬さの差が200MPa以上270MPa以下であり、上記表面保護層は、熱硬化性樹脂及び/又は電離放射線硬化型樹脂を含有し、上記透明性樹脂層は、ホモポリプロピレン系樹脂を含み、上記表面保護層のナノインデンテーション硬さが300MPa以上400MPa以下であり、上記透明性樹脂層のナノインデンテーション硬さが50MPa以上140MPa以下である、フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも透明性樹脂層上に表面保護層が積層されたフィルムであって、
前記表面保護層と前記透明性樹脂層のナノインデンテーション硬さの差が200MPa以上270MPa以下であり、
前記表面保護層は、熱硬化性樹脂及び/又は電離放射線硬化型樹脂を含有し、
前記透明性樹脂層は、ホモポリプロピレン系樹脂を含み、
前記表面保護層のナノインデンテーション硬さが300MPa以上400MPa以下であり、
前記透明性樹脂層のナノインデンテーション硬さが50MPa以上140MPa以下である、フィルム。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記表面保護層は、熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化型樹脂の混合物である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記表面保護層は、イソシアネート成分を含み、
前記イソシアネート成分は、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、及び、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項4】
前記表面保護層は、多価アルコールを含有し、
前記多価アルコールは、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタジオールを少なくとも含む、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項5】
前記表面保護層は、アクリルポリオール成分を含有し、
前記アクリルポリオール成分は、メチルメタクリレート(MMA)、メタクリル酸、ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、及び、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)からなる群より少なくとも1種を含む、請求項1又は2記載のフィルム。
【請求項6】
前記表面保護層は、抗菌剤、抗ウイルス剤、及び抗アレルゲン剤からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項7】
前記透明性樹脂層は、球状フィラー及び/又は不定形フィラーを含有する、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項8】
前記透明性樹脂層は、マグネシウム、アルミニウム、及び、亜鉛からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1又は2記載のフィルム。
【請求項9】
請求項1又は2記載のフィルムが最表層に積層された化粧シート。
【請求項10】
バイオマス由来成分を含む、請求項9に記載の化粧シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、化粧シートに用いられるフィルム、及び、該フィルムが積層された化粧シートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
建材向けの化粧シートは、住宅内装材等の表面化粧材として長期の使用に堪えるように優れた表面性能が要求され、例えば、耐候性を向上させるために、化粧シートに積層されるフィルムに添加する耐候剤の種類・添加量等を最適化することが試みられてきた(例えば、特許文献1~3等参照)。
【0003】
化粧シートは、通常、最表面に積層された表面保護層側から劣化が進み、劣化した表面保護層は収縮する際に表面保護層の収縮に押出樹脂層が追従できないために表面保護層の剥離が生じやすくなるという課題がある。
すなわち、耐候剤の添加のみでも化粧シートの耐候性は向上するが、それと同時に表面保護層及びその下層に位置する層の間の剥離を抑制することが更なる耐候性向上のために必要である。
なお、表面保護層が柔らか過ぎると耐傷性や低下し、硬すぎると耐衝撃性が低下するという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許文献1:特開2018-203866号公報
特許文献2:特開2019-030998号公報
特許文献3:特開2019-030999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような点に着目したもので、耐傷性、耐衝撃性及び耐候性に優れたフィルム、及び、該フィルムが最表面に積層され、耐傷性、耐衝撃性及び耐候性に優れる化粧シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、透明性樹脂層上に表面保護層が積層された構造のフィルムの耐候性について鋭意研究を行った結果、表面保護層と透明性樹脂層との硬度の差を小さくなるよう制御することにより、劣化の進行に伴う表面保護層の収縮が生じたとしても透明性樹脂層との間に剥離が生じることを好適に防止でき、耐候性に優れたものとすることができることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は、少なくとも透明性樹脂層上に表面保護層が積層されたフィルムであって、上記表面保護層と上記透明性樹脂層のナノインデンテーション硬さの差が200MPa以上270MPa以下であり、上記表面保護層は、熱硬化性樹脂及び/又は電離放射線硬化型樹脂を含有し、上記透明性樹脂層は、ホモポリプロピレン系樹脂を含み、上記表面保護層のナノインデンテーション硬さが300MPa以上400MPa以下であり、上記透明性樹脂層のナノインデンテーション硬さが50MPa以上140MPa以下である、フィルムである。
【0008】
本発明のフィルムにおいて、上記表面保護層は、熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化型樹脂の混合物であることが好ましい。
また、上記表面保護層は、イソシアネート成分を含み、上記イソシアネート成分は、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、及び、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)からなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
また、上記表面保護層は、多価アルコールを含有し、上記多価アルコールは、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタジオールを少なくとも含むことが好ましい。
また、上記表面保護層は、アクリルポリオール成分を含有し、上記アクリルポリオール成分は、メチルメタクリレート(MMA)、メタクリル酸、ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、及び、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)からなる群より少なくとも1種を含むことが好ましい。
また、上記表面保護層は、抗菌剤、抗ウイルス剤、及び抗アレルゲン剤からなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
また、上記透明性樹脂層は、球状フィラー及び/又は不定形フィラーを含有することが好ましい。
また、上記透明性樹脂層は、マグネシウム、アルミニウム、及び、亜鉛からなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
また本発明は、上述した本発明のフィルムが最表層に積層された化粧シートでもある。
また、本発明の化粧シートは、バイオマス由来成分を含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、耐傷性、耐衝撃性及び耐候性に優れたフィルム、及び、該フィルムを備えることで耐傷性、耐衝撃性及び耐候性に優れた化粧シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(A)は、本発明のフィルムの一例を模式的に示す断面図であり、(B)は、別の態様に係る本発明のフィルムの一例を模式的に示す断面図である。
(a)~(c)は、本明細書のナノインデンテーション硬さの測定方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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