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公開番号
2025069301
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2025015135,2023068349
出願日
2025-01-31,2020-10-29
発明の名称
リチウム複合酸化物
出願人
エコプロ ビーエム カンパニー リミテッド
,
ECOPRO BM CO., LTD.
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01G
53/506 20250101AFI20250422BHJP(無機化学)
要約
【課題】活物質中のニッケルのモル分率、及び第1の粒子と第2の粒子との質量比と一定の関係が保たれ、XRD測定半値幅値が所定の範囲に制御され、寿命特性及び容量特性が改善されたリチウム複合酸化物を提供する。
【解決手段】一次粒子がn1(n1>40)個凝集された第1の粒子と、一次粒子がn2(n2≦20)個凝集された第2の粒子との混合物を含み、下式の組成で示されるリチウム複合酸化物。
Li
a
Ni
x
Co
y
Mn
z
M
1-x-y-z
O
2
(式中、Mは、B、Ba、Ce、Cr、F、Mg、Al、Cr、V、Ti、Fe、Zr、Zn、Si、Y、Nb、Ga、Sn、Mo、W、P、Sr、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、0.9≦a≦1.3、0.6≦x≦1.0、0.0≦y≦0.4、0.0≦z≦0.4、0.0≦1-x-y-z≦0.4である。)
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一次粒子がn1(n1>40)個凝集された第1の粒子と、一次粒子がn2(n2≦20)個凝集された第2の粒子との混合物を含み、
下記[化学式1]で示され、
R-3m空間群を有する六方格子により定義されるXRDピークにおける(104)ピークの半値幅FWHM(deg.,2θ)の範囲が、下記[関係式1]で示される、リチウム複合酸化物。
[化学式1]Li
a
Ni
x
Co
y
Mn
z
M
1-x-y-z
O
2
(式中、Mは、B、Ba、Ce、Cr、F、Mg、Al、Cr、V、Ti、Fe、Zr、Zn、Si、Y、Nb、Ga、Sn、Mo、W、P、Sr、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、0.9≦a≦1.3、0.6≦x≦1.0、0.0≦y≦=0.4、0.0≦z≦0.4、0.0≦1-x-y-z≦0.4である。)
[関係式1]-0.025≦FWHM
(104)
-{0.04+(x
第1の粒子
-0.6)×0.25}≦0.025
(式中、FWHM
(104)
は、下記のように[関係式2]で示される。)
[関係式2]FWHM
(104)
={(FWHM
化学式1のpowder(104)
-0.1×第2の粒子の質量比)/第1の粒子の質量比}-FWHM
Si powder(220)
(式中、FWHM
化学式1のpowder(104)
は、リチウム複合酸化物のXRD測定値から44.5°(2θ)付近で観測される(104)ピークの半値幅(FWHM;Full Width at Half Maximum)を示す。
また、FWHM
Si powder(220)
は、Si粉末のXRD測定値から47.3°(2θ)付近で観測される(220)ピークの半値幅(FWHM;Full Width at Half Maximum)を示す。
また、x
第1の粒子
=(x-x
第2の粒子
*第2の粒子の質量比)/第1の粒子の質量比であり、前記X
第2の粒子
は、第2の粒子のNiモル比を意味する
また、前記質量比は、第1の粒子及び第2の粒子を合わせた全質量に対する質量の比率を意味する。)
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【請求項2】
前記第1の粒子の平均粒径は、8~20μmである、請求項1に記載のリチウム複合酸化物。
【請求項3】
前記第2の粒子の平均粒径は、0.1~7μmである、請求項1に記載のリチウム複合酸化物。
【請求項4】
前記リチウム複合酸化物の結晶構造は、六方晶系(hexagonal)α-NaFeO
2
である、請求項1に記載のリチウム複合酸化物。
【請求項5】
前記ニッケルの含有量xが0.97~0.99である場合、前記関係式2で示されるFWHM
(104)
の範囲が0.108°(2θ)~0.162°(2θ)を満たす、請求項1に記載のリチウム複合酸化物。
【請求項6】
前記ニッケルの含有量xが0.93~0.95である場合、前記関係式2で示されるFWHM
(104)
の範囲が0.098°(2θ)~0.152°(2θ)である、請求項1に記載のリチウム複合酸化物。
【請求項7】
前記ニッケルの含有量xが0.87~0.89である場合、前記関係式2で示されるFWHM
(104)
の範囲が0.083°(2θ)~0.137°(2θ)である、請求項1に記載のリチウム複合酸化物。
【請求項8】
前記ニッケルの含有量xが0.79~0.81である場合、前記関係式2で示されるFWHM
(104)
の範囲が0.063°(2θ)~0.117°(2θ)である、請求項1に記載のリチウム複合酸化物。
【請求項9】
請求項1に記載のリチウム複合酸化物の製造方法であって、
一次粒子がn1(n1>40)個凝集された第1の粒子を含む第1の正極活物質前駆体を合成し、リチウム化合物を添加した後、焼成して第1の正極活物質を製造する第1のステップ;
一次粒子がn2(n2≦20)個凝集された第2の粒子を含む第2の正極活物質前駆体を合成し、リチウム化合物を添加した後、焼成する第2のステップ;
前記第2のステップで形成された物質を粉砕して第2の正極活物質を製造する第3のステップ;
前記第1の正極活物質と第2の正極活物質とを混合する第4のステップ;及び、
前記混合された物質を、物質Mでコーティング又はドーピングした後、熱処理を行う第5のステップ;
を含む、リチウム複合酸化物の製造方法。
【請求項10】
前記第1のステップ又は第2のステップにおいて添加されるリチウム化合物は、LiOHである、請求項9に記載のリチウム複合酸化物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウム複合酸化物の混合物に関し、より詳しくは、一次粒子の凝集個数が互いに異なる、第1の粒子と第2の粒子とが混合される場合、R-3m空間群を有する六方格子により定義されるXRDの(104)ピークの半値幅(FWHM;Full Width at Half Maximum)値の範囲を、リチウム複合酸化物中のニッケルのモル分率、及び第1の粒子と第2の粒子との質量比と、一定の関係が保たれるようにすることで、結果的に、本発明に係るリチウム複合酸化物を含む電池の寿命特性を改善するという効果を奏するリチウム複合酸化物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
各種機器の小型化、高性能化に伴い、リチウム電池の小型化、軽量化に加え、高エネルギー密度化が重要視されている。すなわち、高電圧及び高容量のリチウム電池が重要視されつつある。
【0003】
リチウム電池の正極活物質として使用されるリチウム複合酸化物としては、例えば、LiCoO
2
、LiMn
2
O
4
、LiNiO
2
、LiMnO
2
などの複合金属酸化物に関する研究が行われている。前記リチウム複合酸化物のうち、LiCoO
2
は、優れた寿命特性及び充放電効率を有するため、最も多く使用されているが、構造的安定性に劣り、原料として使用されるコバルト資源の限界によって高価であるため、競争力に限界があるという短所がある。
【0004】
LiMnO
2
、LiMn
2
O
4
などのリチウムマンガン酸化物は、熱的安定性に優れ、かつ低価格であるという長所があるが、容量が少なく、高温特性に劣るという問題点を持っている。
【0005】
また、LiNiO
2
系正極活物質は、高放電容量の電池特性を示しているが、Liと遷移金属との間のカチオン混合(cation mixing)の問題によって合成が困難となり、これによって、出力(rate)特性に大きな問題がある。
【0006】
このような短所を補完するため、二次電池の正極活物質として、Ni含有量が60%以上であるニッケルリッチなシステム(Ni rich system)の需要が増加し始めた。しかし、上述のニッケルリッチなシステムの活物質は、高容量を示すという優れた長所を持っている反面、Ni含有量の増加に伴い、Li/Niのカチオン混合による構造不安定性の増大、マイクロクラックによる内部粒子間の物理的な断絶、及び電解質枯渇の深化などによって、常温及び高温での寿命特性の急激な劣化が起こるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ニッケルリッチな正極活物質の寿命劣化の原因として知られたマイクロクラックの発生は、正極活物質の一次粒子の大きさと相関関係があるといわれている。具体的に、一次粒子の大きさが小さいほど、粒子の収縮/膨張の繰り返しによるクラックの発生が抑制されることが知られている。しかし、一次粒子の大きさが小さくなると、放電容量が減少するという問題があり、正極活物質中のニッケル含有量が増加する場合、一次粒子の大きさが小さくなると、寿命特性が悪化することもある。それで、ニッケルリッチな正極活物質の寿命特性を向上させるためには、ニッケルの含有量、一次粒子の大きさ、放電容量の相関関係を考慮する必要がある。
【0008】
本発明は、上述のニッケルリッチなリチウム複合酸化物の問題点を解決するため、活物質中のニッケルのモル分率、及び第1の粒子と第2の粒子との質量比と、一定の関係が保たれるように、XRD測定の際に、半値幅(FWHM;Full Width at Half Maximum)値を所定の範囲に調節することで、寿命特性及び容量特性が改善されたリチウム複合酸化物を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記のような課題を解決するため、本発明の実施例に係るリチウム複合酸化物は、 一次粒子がn1(n1>40)個凝集された第1の粒子と、一次粒子がn2(n2≦20)個凝集された第2の粒子との混合物を含み、下記[化学式1]で示され、R-3m空間群を有する六方格子により定義されるXRDピークにおける(104)ピークの半値幅FWHM(deg.,2θ)の範囲が、下記[関係式1]で示される。
【0010】
[化学式1]Li
a
Ni
x
Co
y
Mn
z
M
1-x-y-z
O
2
(式中、Mは、B、Ba、Ce、Cr、F、Mg、Al、Cr、V、Ti、Fe、Zr、Zn、Si、Y、Nb、Ga、Sn、Mo、W、P、Sr、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、0.9≦a≦1.3、0.6≦x≦1.0、0.0≦y≦0.4、0.0≦z≦0.4、0.0≦1-x-y-z≦0.4である。)
(【0011】以降は省略されています)
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