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公開番号2025069275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2025013168,2021564704
出願日2025-01-29,2020-05-03
発明の名称キメラ抗原受容体免疫療法の投与方法
出願人カイト ファーマ インコーポレイテッド,Kite Pharma, Inc
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A61K 40/11 20250101AFI20250422BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】他に特定されないびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫、高悪性度B細胞リンパ腫、及び濾胞性リンパ腫から生じるDLBCLなどの再発性又は難治性大細胞型B細胞リンパ腫の2選択以上の全身療法の後の治療方法を提供する。
【解決手段】一態様では、患者において2選択以上の全身療法の後に再発性又は難治性大細胞型B細胞リンパ腫を治療する方法であって、(a)治療を必要とする患者にCD19指向性遺伝子改変自己T細胞免疫療法を投与すること、及び、(b)注入後に有害反応の徴候及び症状について患者をモニタリングすること、を含む、方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
治療を必要とする対象において再発性又は難治性B細胞リンパ腫又はALLを治療する方法であって、治療有効量のCD19指向性遺伝子改変T細胞免疫療法を前記対象に投与すること、を含む、方法。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
注入後に有害反応の徴候及び症状並びに/又は安全性について前記患者をモニタリングすることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記有害反応が、サイトカイン放出症候群(CRS)、神経毒性、過敏反応、重篤な感染症、血球減少症、及び低ガンマグロブリン血症からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記有害反応の徴候及び症状が、発熱、低血圧、頻脈、低酸素症、及び悪寒からなる群から選択され、心不整脈(心房細動及び心室頻脈を含む)、心停止、心不全、腎機能不全、毛細血管漏出症候群、低血圧、低酸素症、臓器毒性、血球貪食性リンパ組織球増加症/マクロファージ活性化症候群(HLH/MAS)、発作、脳症、頭痛、振戦、めまい、失語症、せん妄、不眠症 不安、アナフィラキシー、発熱性好中球減少症、血小板減少症、好中球減少症、及び貧血を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記有害反応が、(1)神経毒性、任意選択的に、前記神経毒性の症状が、脳症、頭痛、振戦、めまい、失語症、せん妄、不眠症、及び/若しくは不安である、並びに/又は(2)血球減少症である、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
(i)有害反応の症状を治療するために、有効量のGM-CSF、CSF1、GM-CSFR、又はCSF1Rの阻害剤又は阻害剤の組み合わせを投与すること、
(ii)Tリンパ球を枯渇させる有効量の免疫抑制薬、例えば、抗胸腺細胞グロブリン(ATG)を投与することであって、好ましくは前記有害反応が脳浮腫である、免疫抑制薬を投与すること、
(iii)有害反応の症状を治療するために、有効量のステロイド(例えば、コルチコステロイド)及び/又はトシリズマブを投与すること、
(iv)発作予防のために非鎮静型抗発作薬を投与すること、
(v)エリスロポエチン、ダルベポエチンアルファ、血小板輸血、フィルグラスチム、若しくはペグフィルグラスチムのうちの少なくとも1つを投与すること、及び/又はトシリズマブを投与すること、
(vi)抗胸腺細胞グロブリンを投与すること、及び/又は
(vii)リツキシマブを投与すること、を更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
(i)前記GM-CSF阻害剤が、レンジルマブ、ナミルマブ(AMG203)、GSK3196165/MOR103/オチリマブ(GSK/MorphoSys)、KB002とKB003(KaloBios)、MT203(Micromet and Nycomed)、MORAb-022/ジムシルマブ(Morphotek)、又はそれらのいずれか1つのバイオシミラー、E21R、及び小分子、から選択され、
(ii)前記CSF1阻害剤が、RG7155、PD-0360324、MCS110/ラノツズマブ)、又はそれらのいずれか1つのバイオシミラーバージョン、及び小分子から選択され、かつ/又は
(iii)前記GM-CSFR阻害剤及び前記CSF1R阻害剤が、マブリリムマブ(以前はCAM-3001;MedImmune,Inc.)、カビラリズマブ(Five
Prime Therapeutics)、LY3022855(IMC-CS4)(
Eli Lilly)、RG7155又はRO5509554としても知られるEmactuzumab、FPA008(Five Prime/BMS)、AMG820(Amgen)、ARRY-382(Array Biopharma)、MCS110(Novartis)、PLX3397(Plexxikon)、ELB041/AFS98/TG3003(ElsaLys Bio、Transgene)、SNDX-6352(Syndax)、それらのうちのいずれか1つのバイオシミラーバージョン、及び小分子から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
GM-CSF、CSF1、GM-CSFR、又はCSF1Rの前記阻害剤のうちの少なくとも1つ又は阻害剤の組み合わせが、CD19指向性遺伝子改変T細胞免疫療法と同日に投与される、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
GM-CSF、CSF1、GM-CSFR、又はCSF1Rの前記阻害剤のうちの少なくとも1つ又は阻害剤の組み合わせが、CD19指向性遺伝子改変T細胞免疫療法の投与後に2回以上投与される、請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
GM-CSF、CSF1、GM-CSFR、又はCSF1Rの前記阻害剤のうちの少なくとも1つ又は阻害剤の組み合わせが、CD19指向性遺伝子改変T細胞免疫療法の投与の1~12時間前に、任意選択的に同時に、投与される、請求項6~9のいずれか一項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2019年12月6日に出願された米国特許仮出願第62/944,903号、2019年11月6日に出願された米国特許仮出願第62/931,669号、2019年6月28日に出願された米国特許仮出願第62/868,262号、2019年5月31日に出願された米国特許仮出願第62/855,828号、及び2019年5月3日に出願された米国特許仮出願第62/843,190号の優先権の利益を主張するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【技術分野】
【0002】
本開示は、全般的には、T細胞療法に関し、より具体的には、キメラ抗原受容体(CAR)を含む、CD19指向性遺伝子改変自己T細胞免疫療法に関する。
【背景技術】
【0003】
ヒトがんは、その性質上、異常ながん細胞になるように遺伝的又は後成的変換をされた正常細胞から構成される。そうすることで、がん細胞は、正常細胞によって発現されるものとは異なるタンパク質及び他の抗原を発現し始める。これらの異常な腫瘍抗原は、がん細胞を特異的に標的化して死滅させるために身体の自然免疫系によって使用され得る。しかしながら、がん細胞は、Tリンパ球及びBリンパ球などの免疫細胞ががん細胞をうまく標的化するのを防ぐために様々な機構を用いる。
【0004】
特定の腫瘍抗原と相互作用することができる結合ドメインを含むキメラ抗原受容体(CAR)により、T細胞は特定の腫瘍抗原を発現するがん細胞を標的化して死滅させる。
【発明の概要】
【0005】
以下に詳細に説明するように、本開示は、本明細書中に開示される投与方法がCAR-T細胞免疫療法の有害な副作用及び安全性を特定し、管理するという驚くべき発見に部分的に基づく。更に、本開示は、免疫療法又はT細胞療法、並びに治療の転帰及び/又は奏功を向上させる方法に関する。
【0006】
本明細書に記載された任意の態様又は実施形態は、本明細書に開示された任意の他の態様又は実施形態と組み合わせることができる。本開示は、その詳細な説明と併せて説明されているが、前述の説明は、例示を意図しており、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の範囲を限定するものではない。他の態様、利点、及び変更は、以下の実施形態/請求項の範囲内である。
【0007】
一態様では、本開示は、他に特定されない再発性又は難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、高悪性度B細胞リンパ腫、又は、患者において2選択以上の全身療法の後に濾胞性リンパ腫から生じるDLBCLを治療する方法であって、治療を必要とする患者に、体重1kg当たり約1×10

~約2×10

個のCAR陽性生存T細胞から最大用量の約1×10

個のCAR陽性生存T細胞までの用量で、静脈内注入によって、アキシカブタゲンシロロイセルの懸濁液を投与することを含み、アキシカブタゲンシロロイセルが、CD19指向性遺伝子改変自己T細胞免疫療法であり、採取され、CD28及びCD3ゼータの共刺激ドメインに連結された抗CD19一本鎖可変フラグメント(scFv)を含むキメラ抗原受容体(CAR)を発現するようにレトロウイルス形質導入によってエクスビボで遺伝子改変された患者自身のT細胞を含む、方法を提供する。
【0008】
別の態様では、本開示は、患者において2選択以上の全身療法の後に、再発性又は難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)及び原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫(PMBCL)を治療する方法であって、治療を必要とする患者に、約0.4×10

~約2×10

個のCAR陽性生存T細胞の用量で、静脈内注入によって、アキシカブタゲンシロロイセルの懸濁液を投与することを含み、アキシカブタゲンシロロイセルが、CD19指向性遺伝子改変自己T細胞免疫療法であり、採取され、CD28及びCD3ゼータの共刺激ドメインに連結された抗CD19単鎖可変フラグメント(scFv)を含むキメラ抗原受容体(CAR)を発現するようにレトロウイルス形質導入によってエクスビボで遺伝子改変された患者自身のT細胞を含む、方法を提供する。
【0009】
いくつかの実施形態では、静脈内注入時間は、15~120分である。いくつかの実施形態では、静脈内注入時間は、最大30分である。いくつかの実施形態では、注入量は、50~100mLである。いくつかの実施形態では、注入量は、約68mLである。いくつかの実施形態では、免疫療法は、輸液バッグから注入される。いくつかの実施形態では、輸液バッグは、注入中に撹拌される。いくつかの実施形態では、免疫療法は、解凍後3時間以内に投与される。
【0010】
いくつかの実施形態では、懸濁液は、アルブミンを更に含む。いくつかの実施形態では、アルブミンは、約2~3容量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、アルブミンは、約2.5容量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、アルブミンは、ヒトアルブミンである。いくつかの実施形態では、懸濁液は、DMSOを更に含む。いくつかの実施形態では、DMSOは、約4~6容量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、DMSOは、約5容量%の量で存在する。
(【0011】以降は省略されています)

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