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公開番号2025069260
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2025012427,2021210064
出願日2025-01-28,2021-12-24
発明の名称グルコシノレート含有組成物の製造方法、グルコシノレート含有組成物の乳化抑制方法
出願人カゴメ株式会社
代理人
主分類A23L 33/105 20160101AFI20250422BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】グルコシノレート含有植物からのグルコシノレートの抽出効率を高めつつ、含有する油脂分を除去すること又は乳化状態の形成を抑制することを達成する、グルコシノレート含有組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】当該課題を解決するために、本発明者らが鋭意検討し発見したのは、グルコシノレート含有組成物からのグルコシノレートの回収において、少なくとも、破砕、及び脱脂工程を備えることである。あわせて、破砕工程の後に、分画工程を備えることである。当該破砕工程で破砕されるのは、グルコシノレート含有植物である。当該脱脂工程で脱脂されるのは、前記破砕されたグルコシノレート含有植物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
グルコシノレート含有組成物の製造方法であって、それを構成するのは、少なくとも、以下の工程である: 脱脂:ここで脱脂されるのは、グルコシノレート含有植物であり、 破砕:ここで破砕されるのは、前記脱脂されたグルコシノレート含有植物であり、 分画:ここで分画されるのは、前記破砕されたグルコシノレート含有植物である。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
グルコシノレート含有組成物の製造方法であって、それを構成するのは、少なくとも、以下の工程である: 破砕:ここで破砕されるのは、グルコシノレート含有植物であり、 分画:ここで分画されるのは、前記破砕されたグルコシノレート含有植物であり、これによって得られるのは、分画物であり、 脱脂:ここで脱脂されるのは、前記分画物である。
【請求項3】
請求項1又は2の製造方法であって、 前記脱脂は、少なくとも有機溶媒を含有する液体を用いて行われる。
【請求項4】
請求項2の製造方法であって、 前記脱脂は、遠心分離によって行われる。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかの製造方法であって、 前記分画は、溶媒抽出、又は搾りである。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れかの製造方法であって、それをさらに構成するのは、以下の工程である: 加熱:ここで加熱されるのは、グルコシノレート含有植物であり、当該加熱は、前記破砕の前に行われる。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れかの製造方法であって、前記グルコシノレート含有植物の形態は、種子である。
【請求項8】
グルコシノレート含有組成物の乳化を抑止する方法であって、それを構成するのは、少なくとも、以下の工程である: 脱脂:ここで脱脂されるのは、グルコシノレート含有植物であり、 破砕:ここで破砕されるのは、前記脱脂されたグルコシノレート含有植物であり、 分画:ここで分画されるのは、前記破砕されたグルコシノレート含有植物である。
【請求項9】
グルコシノレート含有組成物の乳化を抑止する方法であって、それを構成するのは、少なくとも、以下の工程である: 破砕:ここで破砕されるのは、グルコシノレート含有植物であり、 分画:ここで分画されるのは、前記破砕されたグルコシノレート含有植物であり、これによって得られるのは、分画物であり、 脱脂:ここで脱脂されるのは、前記分画物である。
【請求項10】
請求項8又は9の方法であって、 前記脱脂は、少なくとも有機溶媒を含有する液体を用いて行われる。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明が関係するのは、グルコシノレート含有組成物の製造方法、グルコシノレート含有組成物の乳化抑制方法である。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
アブラナ科植物に特有の成分として含まれるグルコシノレート類は、植物体やヒトの腸内菌叢が持つミロシナーゼによってイソチオシアネートに変換された後、体内に吸収されて多彩な生理作用を示す。特に、ブロッコリースプラウトには、スルフォファラングルコシノレート(以下、「SGS」という)が多く含まれる。SGSから変換されるスルフォラファンの生理作用として、解毒作用、肝機能改善効果、抗酸化作用等が報告されている。 この生理作用に着目し、グルコシノレート、特にSGSを種々の飲食品用途に使用可能とすることで、多くの消費者の健康に貢献できることが見込まれる。
【0003】
特許文献1が開示するのは、アブラナ科植物由来の搾汁組成物であり、その目的は、グルコシノレート量の増大した搾汁液の製造である。その方法は、特定の加熱条件でケールを加熱し、搾汁することである。
【0004】
特許文献2が開示するのは、十字花科植物を含む食品の製造方法であり、その目的は、相当量の第二相誘発ポテンシャルを含有し、インドールグルコシノレートとその分解産物および甲状腺腫誘発性のヒドロキシブテニルグルコシノレートを無毒性の濃度で含む食品を提供することである。その方法は、種子の選別、種子の発芽、発芽開始から装用段階までの間に前記新芽を収穫して食品を作成することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許5726535号公報
特開2000-502245号公報
特表2012-500822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
グルコシノレート含有組成物の製造における課題は、グルコシノレート含有植物からグルコシノレートの抽出効率を高めつつ、グルコシノレート含有組成物の使用適性を高めることである。グルコシノレートから変換されたイソチオシアネート(化1)は、機能性の面から有用な成分である反面、揮発性のため不安定であり、経時的に消失する。そのため、摂取する場合は、摂取する直前、又は体内においてイソチオシアネートに変換されることが好ましい。そのため、飲食品や、その原料となる組成物中では安定性の高いグルコシノレートの状態であることが好ましい。
【0007】
TIFF
2025069260000002.tif
36
67
【0008】
グルコシノレートを含有する組成物を製造するための、一つの方法は、グルコシノレート含有植物からのグルコシノレートの抽出である。しかしながら、グルコシノレート含有植物は、グルコシノレートを分解するミロシナーゼを同時に含有するものが多い。そのため、グルコシノレート抽出時、又は抽出後における、ミロシナーゼによるグルコシノレートの分解に留意する必要がある。また、グルコシノレートを抽出後においても、グルコシノレート植物の中にグルコシノレートが残存している場合も多く見られた。そのため、グルコシノレートの抽出方法についても、抽出効率を高めるための、更なる検討の余地がある。
【0009】
本願発明者らは、グルコシノレート含有植物からグルコシノレート含有組成物を製造する際、グルコシノレート含有植物を破砕し、搾汁、又は抽出することで、グルコシノレートの回収効率を高められることに気付いた。一方で、グルコシノレート含有植物、特に種子を破砕し、搾汁、又は抽出をすると、当該植物に含有される油脂分も液部側に移行してしまうことに気付いた。当該油脂分により、液部は乳化状態を形成してしまい、使用しづらい。あわせて、油脂分にはエルカ酸が含有されるため、食するに際しても好ましくない。
【0010】
つまり、本願発明における、グルコシノレート含有組成物の製造における課題は、グルコシノレート含有植物からの、グルコシノレートの抽出効率を高めつつ、含有する油脂分を除去すること又は乳化状態の形成を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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