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公開番号
2025069080
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2024175753
出願日
2024-10-07
発明の名称
菌叢改善剤
出願人
三洋化成工業株式会社
,
ジヨイ・クル株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
A61K
8/24 20060101AFI20250422BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】非病原性の常在菌は維持しながら、高い病原性菌抑制効果を発揮し、菌叢バランスを持続的に改善でき、かつ、上記の効果を長期間維持できる、粘膜及び/又は爪の菌叢を改善するための菌叢改善剤を提供する。
【解決手段】オキソ酸基に含まれるヒドロキシ基を2つ以上有する化合物(X1)及びその塩、オキソ酸基に含まれるヒドロキシ基を1つ有する化合物(X2)及びその塩、オキソ酸基を有さない複素環式化合物(X3)及びその塩、並びに、オキソ酸基を有さないケトン(X4)からなる群から選ばれる少なくとも1種である物質(X)と、ポリマー(Y)と、防腐剤(Z)とを含有する菌叢改善剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
オキソ酸基に含まれるヒドロキシ基を2つ以上有する化合物(X1)及びその塩、
オキソ酸基に含まれるヒドロキシ基を1つ有する化合物(X2)及びその塩、
オキソ酸基を有さない複素環式化合物(X3)及びその塩、並びに、
オキソ酸基を有さないケトン(X4)からなる群から選ばれる少なくとも1種である物質(X)と、
ポリマー(Y)と、
防腐剤(Z)とを含有する菌叢改善剤であって、
前記化合物(X1)、化合物(X2)、複素環式化合物(X3)及びケトン(X4)は、置換されていてもよい炭素数12~30の鎖状脂肪族炭化水素基を有さず、
前記化合物(X1)が有するオキソ酸基、オキソ酸基に含まれないヒドロキシ基、オキソ酸基に含まれないカルボニル基、イミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる炭素原子、並びに、イミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる窒素原子の合計質量の割合が、化合物(X1)の分子量を基準として、45質量%以上であり、
前記化合物(X2)が、非共有電子対を有する原子(ただし、オキソ酸基に含まれる原子、並びに、イミダゾール骨格を構成しないアミノ基及びピリジン骨格を構成しないアミノ基に含まれる原子を除く)を有し、
前記化合物(X2)が有するオキソ酸基、オキソ酸基に含まれないヒドロキシ基、オキソ酸基に含まれないカルボニル基、イミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる炭素原子、並びに、イミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる窒素原子の合計質量の割合が、化合物(X2)の分子量を基準として、55質量%以上であり、
前記複素環式化合物(X3)が、イミダゾール骨格又はピリジン骨格と、ヒドロキシ基及び/又はカルボニル基とを有するか、又は、イミダゾール骨格及びピリジン骨格から選ばれる骨格を2つ以上有し、
前記複素環式化合物(X3)が有するイミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる炭素原子、イミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる窒素原子、ヒドロキシ基、並びに、カルボニル基の合計質量の割合は、複素環式化合物(X3)の分子量を基準として、50質量%以上であり、
前記ケトン(X4)が、直鎖のβ-ジケトン構造を有し、
前記ケトン(X4)が有するヒドロキシ基及びカルボニル基の合計重量の割合が、化合物(X4)の分子量を基準として、30質量%以上であり、
物質(X)の化学式量が550以下であり、
前記ポリマー(Y)のHLB値が7以上、重量平均分子量が10,000~3,000,000であり、
前記防腐剤(Z)が、安息香酸及びその塩、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール及びイソプロピルメチルフェノールからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、
菌叢改善剤が、アニオン性界面活性剤(S)を含有しないか、物質(X)の合計重量に対して2重量%以下のアニオン性界面活性剤(S)を含有し、
前記アニオン性界面活性剤(S)が、アニオン性基及び置換されていてもよい炭素数12~30の鎖状脂肪族炭化水素基を有し、
前記アニオン性界面活性剤(S)の化学式量又は重量平均分子量が1000以下である
粘膜及び/又は爪の菌叢を改善するための菌叢改善剤。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
前記物質(X)と前記防腐剤(Z)との重量比率[物質(X)の重量/防腐剤(Z)の重量]が0.5~200である請求項1に記載の菌叢改善剤。
【請求項3】
前記菌叢改善剤の濃度が1重量%となるように水で希釈した液のpHが6~8である請求項1又は2に記載の菌叢改善剤。
【請求項4】
前記物質(X)の重量割合が、前記菌叢改善剤の重量を基準として0.01~5重量%である請求項1又は2に記載の菌叢改善剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、菌叢改善剤に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ヒトの身体[粘膜(口腔内等)、爪等]には様々な菌が共生しており、菌叢と呼ばれる菌集団を形成している。この菌叢には、いわゆる非病原性の常在菌と、病原性を示す菌とが混在している。
通常は菌叢のバランスが保たれている、いわゆる健康な状態であり、病原性菌を原因とする疾患は抑制されている。
【0003】
しかし、食生活や抗生剤の摂取、ストレス、加齢、清掃不良等が原因となって、菌叢のバランスが崩れると、病原性を有する病原菌や日和見感染菌が増加し疾患となる。このため、疾患の制御には、病原性菌を抑制するだけではなく、非病原性の常在菌との菌叢バランスを健康な状態に保つことが重要である。
【0004】
ところで、特許文献1に記載の技術のように、特定の有害菌に作用する機能を示す病原性因子産生抑制剤に関する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5716173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、検討の結果、特許文献1に記載の病原性因子産生抑制剤を、そのまま使用した場合、病原性菌の作用の抑制だけでなく、非病原性の常在菌への悪影響が少なからず存在し、また、使用部位における病原性菌の作用の持続的抑制が難しく、菌叢バランスを持続的に健康な状態に保つためには、改善する手段が必要であることが分かった。
【0007】
そこで本発明の課題は、非病原性の常在菌は維持しながら、高い病原性菌抑制効果を発揮し、菌叢バランスを持続的に改善でき、かつ、上記の効果を長期間維持できる、粘膜及び/又は爪の菌叢を改善するための菌叢改善剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、オキソ酸基に含まれるヒドロキシ基を2つ以上有する化合物(X1)及びその塩、
オキソ酸基に含まれるヒドロキシ基を1つ有する化合物(X2)及びその塩、
オキソ酸基を有さない複素環式化合物(X3)及びその塩、並びに、
オキソ酸基を有さないケトン(X4)からなる群から選ばれる少なくとも1種である物質(X)と、
ポリマー(Y)と、
防腐剤(Z)とを含有する菌叢改善剤であって、
前記化合物(X1)、化合物(X2)、複素環式化合物(X3)及びケトン(X4)は、置換されていてもよい炭素数12~30の鎖状脂肪族炭化水素基を有さず、
前記化合物(X1)が有するオキソ酸基、オキソ酸基に含まれないヒドロキシ基、オキソ酸基に含まれないカルボニル基、イミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる炭素原子、並びに、イミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる窒素原子の合計質量の割合が、化合物(X1)の分子量を基準として、45質量%以上であり、
前記化合物(X2)が、非共有電子対を有する原子(ただし、オキソ酸基に含まれる原子、並びに、イミダゾール骨格を構成しないアミノ基及びピリジン骨格を構成しないアミノ基に含まれる原子を除く)を有し、
前記化合物(X2)が有するオキソ酸基、オキソ酸基に含まれないヒドロキシ基、オキソ酸基に含まれないカルボニル基、イミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる炭素原子、並びに、イミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる窒素原子の合計質量の割合が、化合物(X2)の分子量を基準として、55質量%以上であり、
前記複素環式化合物(X3)が、イミダゾール骨格又はピリジン骨格と、ヒドロキシ基及び/又はカルボニル基とを有するか、又は、イミダゾール骨格及びピリジン骨格から選ばれる骨格を2つ以上有し、
前記複素環式化合物(X3)が有するイミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる炭素原子、イミダゾール骨格及びピリジン骨格に含まれる窒素原子、ヒドロキシ基、並びに、カルボニル基の合計質量の割合は、複素環式化合物(X3)の分子量を基準として、50質量%以上であり、
前記ケトン(X4)が、直鎖のβ-ジケトン構造を有し、
前記ケトン(X4)が有するヒドロキシ基及びカルボニル基の合計重量の割合が、化合物(X4)の分子量を基準として、30質量%以上であり、
物質(X)の化学式量が550以下であり、
前記ポリマー(Y)のHLB値が7以上、重量平均分子量が10,000~3,000,000であり、
前記防腐剤(Z)が、安息香酸及びその塩、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール及びイソプロピルメチルフェノールからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、
菌叢改善剤が、アニオン性界面活性剤(S)を含有しないか、物質(X)の合計重量に対して2重量%以下のアニオン性界面活性剤(S)を含有し、
前記アニオン性界面活性剤(S)が、アニオン性基及び置換されてもよい炭素数12~30の鎖状脂肪族炭化水素基を有し、
前記アニオン性界面活性剤(S)の化学式量又は重量平均分子量が1000以下である
粘膜及び/又は爪の菌叢を改善するための菌叢改善剤である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、非病原性の常在菌は維持しながら、高い病原性菌抑制効果を発揮し、菌叢バランスを持続的に改善でき、かつ、上記の効果を長期間維持できる、粘膜及び/又は爪の菌叢を改善するための菌叢改善剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の粘膜及び/又は爪の菌叢を改善するための菌叢改善剤(以下、「本発明の菌叢改善剤」とも言う)は、オキソ酸基に含まれるヒドロキシ基を2つ以上有する化合物(X1)及びその塩、オキソ酸基に含まれるヒドロキシ基を1つ有する化合物(X2)及びその塩、オキソ酸基を有さない複素環式化合物(X3)及びその塩、並びに、オキソ酸基を有さないケトン(X4)からなる群から選ばれる少なくとも1種である物質(X)と、ポリマー(Y)と、防腐剤(Z)とを含有する。
(【0011】以降は省略されています)
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