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公開番号2025068213
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023177962
出願日2023-10-16
発明の名称残存型枠を有するコンクリート構造物及びその施工方法
出願人株式会社トーテツ
代理人個人
主分類E02D 27/01 20060101AFI20250421BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】貯留槽施工現場に運搬する部品の量を削減することが出来る、残存型枠を有するコンクリート構造物及びその施工方法を提供する。
【解決手段】コンクリート壁(12)の表面に設けられた第1の型枠(61)と、前記コンクリート壁(12)を介して反対側の面に設けられた第2の型枠(62)とが前記コンクリート壁(12)と一体化して残存するコンクリート構造物(11)であって、前記第1の型枠(61)及び前記第2の型枠(62)が、パイプを篏合可能な円筒リブ(61b)を有するとともに、前記底盤(13)上に構築される貯留複合体(20)の水平連結体(22,23,24,25)を構成する仕切板と同一の材料及び形状であることを特徴とするコンクリート構造物(11)。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地中に掘られた穴の底部又は地上に敷設された底盤(13)上に立設されるコンクリート製の壁(12)を有し、前記コンクリート壁の表面に設けられた第1の型枠(61)と、前記コンクリート壁(12)を介して反対側の面に設けられた第2の型枠(62)とが前記コンクリート壁(12)と一体化して残存するコンクリート構造物(11)であって、
前記第1の型枠(61)及び前記第2の型枠(62)が、パイプ(65,66)を篏合可能な円筒リブ(61b,62b)を有するとともに、前記底盤(13)上に構築される貯留複合体(20)の水平連結体(22,23,24,25,26)を構成する仕切板(21)と同一の材料及び形状である
ことを特徴とするコンクリート構造物(11)。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1の型枠(61)及び前記第2の型枠(62)の被係合孔(61k,62k)と係合した鉄筋固定治具(40)に設けられた挿通孔(44,45)に複数の縦鉄筋(81)及び横鉄筋(82)が挿通されている請求項1記載のコンクリート構造物。
【請求項3】
前記第1の型枠(61)と前記第2の型枠(62)とがセパレータ(71)によって連結されている請求項1記載のコンクリート構造物。
【請求項4】
地中に掘られた穴の底部又は地上に敷設された底盤(13)上に立設されるコンクリート製の壁(12)を形成するためのコンクリート壁形成部材を構築するコンクリート壁形成部材構築工程と、前記コンクリート壁形成部材の第1の型枠(61)と第2の型枠(62)の間に生コンクリートを流し込んで硬化させて前記コンクリート壁(12)を形成するコンクリート壁形成工程とを含み、前記第1の型枠(61)及び前記第2の型枠(62)が前記コンクリート壁(12)と一体化して残存するコンクリート構造物(11)の施工方法であって、
前記コンクリート壁形成部材構築工程が、前記第1の型枠(61)の円筒リブ(61b)に第1のパイプ(65)を篏合させ、前記第1のパイプ(65)の端部に第1の支保(63)の円筒リブ(63b)を篏合させることにより第1のコンクリート壁形成部材(91)を構築する第1のコンクリート壁形成部材構築工程と、前記第1の型枠(61)に対してコンクリート壁(12)を形成する箇所の反対側に、前記第2の型枠(62)の円筒リブ(62b)に第2のパイプ(66)を篏合させ、前記第2のパイプ(66)の端部に第2の支保(64)の円筒リブ(64b)を篏合させることにより第2のコンクリート壁形成部材(92)を構築する第2のコンクリート壁形成部材構築工程とを有し、
前記コンクリート壁形成工程が、前記生コンクリートの硬化後に、前記第2の支保(64)及び前記第2のパイプ(66)を取り外す工程を有し、
取り外した前記第2の支保(64)及び前記第2のパイプ(66)を貯留複合体構築工程に用い、
前記第1の型枠(61)及び前記第2の型枠(62)が、前記底盤(13)上に構築される貯留複合体(20)の水平連結体(22,23、24,25,26)を構成する仕切板(21)と同一の材料及び形状を有する
ことを特徴とするコンクリート構造物の施工方法。
【請求項5】
前記コンクリート壁形成工程の後に、前記第1の支保(63)及び前記第1のパイプ(65)を取り外す工程を有する請求項4記載のコンクリート構造物の施工方法。
【請求項6】
前記第1のコンクリート壁形成部材構築工程が、複数の鉄筋(81,82)を前記第1の型枠(61)及び前記第2の型枠(62)の被係合孔(61k,62k)と係合した鉄筋固定治具(40)に設けられた挿通孔(44,45)に挿通する鉄筋挿通工程を有する請求項4記載のコンクリート構造物の施工方法。
【請求項7】
前記コンクリート壁形成部材構築工程が、前記第1の型枠(61)と前記第2の型枠(62)とをセパレータ(71)によって連結する工程を有する請求項4又は5記載のコンクリート構造物の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の基礎部分や地下部分を支えるコンクリート製の地中梁や、雨水等を貯留する貯留槽のコンクリート製の壁を形成するための型枠を有するコンクリート構造物及びその施工方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、地中に掘られた穴の底部又は地上に敷設されたコンクリート製の底盤上に立設されるコンクリート製の側壁からなるコンクリート構造物を形成するために設けられかつ側壁の表面に残存する残存型枠を有する残存型枠が開示されている(例えば、特許文献1(請求項1、段落[0012]、図1、2)参照)。この残存型枠では、側壁の内面を形成する内側型枠と、側壁の外面を形成する外側型枠と、内側型枠と外側型枠との間に配設されかつ外側型枠又は外側型枠及び内側型枠を保持する複数の縦鉄筋とを備え、外側型枠又は外側型枠及び内側型枠が、プラスチックにより正方形板状に形成されかつ縦横に密着して並べられた複数の基板と、基板と略同大の正方形板状にプラスチックにより形成され隣り合う4枚の基板を結合しかつ縦横に密着して並べられた複数の中央部補強板と、プラスチックにより長方形板状に形成され縦横に密着して並べられた複数の中央部補強板の外周縁に位置しかつ隣り合う基板を結合して四角枠状に並べられた複数の端部補強板とを有する。
【0003】
このように構成された残存型枠では、自立性を有しかつ強固な外側型枠又は外側型枠及び内側型枠を容易に組立てることができる。この結果、内側型枠及び外側型枠間に生コンクリートを一度に大量に流し込んでも、外側型枠又は外側型枠及び内側型枠が変形せずに、所定形状のコンクリート製の側壁を形成できる。また、基板、中央部補強板及び端部補強板をプラスチックにより形成したので、外側型枠又は外側型枠及び内側型枠を構成する基板、中央部補強板及び端部補強板を容易に作製できる。更に、廃プラスチックを用いて基板、中央部補強板及び端部補強板を形成すれば、外側型枠又は外側型枠及び内側型枠を構成する基板、中央部補強板及び端部補強板を安価に作製できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開第2020-60005号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の特許文献1に示された残存型枠では、内側型枠及び外側型枠がプラスチックにより正方形上に形成された基板と、中央部補強板と、端部補強板をそれぞれ必要数量用意しなければならず、部品の手配が煩雑であり、在庫がない場合にはこの工法では施工出来ないか又は遅延するおそれがあるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点は、地中に掘られた穴の底部又は地上に敷設された底盤(13)上に立設されるコンクリート製の壁(12)を有し、前記コンクリート壁の表面に設けられた第1の型枠(61)と、前記コンクリート壁(12)を介して反対側の面に設けられた第2の型枠(62)とが前記コンクリート壁(12)と一体化して残存するコンクリート構造物(11)であって、前記第1の型枠(61)及び前記第2の型枠(62)が、パイプ(65,66)を篏合可能な円筒リブ(61b)を有するとともに、前記底盤(13)上に構築される貯留複合体(20)の水平連結体(22,23,24,25,26)を構成する仕切板(21)と同一の材料及び形状であることを特徴とする。
【0007】
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、前記第1の型枠(61)及び前記第2の型枠(62)の被係合孔(61k,62k)と係合した鉄筋固定治具(40)に設けられた挿通孔(44,45)に複数の縦鉄筋(81)及び横鉄筋(82)が挿通されていることを特徴とする。
【0008】
本発明の第3の観点は、第1の観点に基づく発明であって、前記第1の型枠(61)と前記第2の型枠(62)とがセパレータ(71)によって連結されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の第4の観点は、地中に掘られた穴の底部又は地上に敷設された底盤(13)上に立設されるコンクリート製の壁(12)を形成するためのコンクリート壁形成部材を構築するコンクリート壁形成部材構築工程と、前記コンクリート壁形成部材の第1の型枠(61)と第2の型枠(62)の間に生コンクリートを流し込んで硬化させて前記コンクリート壁(12)を形成するコンクリート壁形成工程とを含み、前記第1の型枠(61)及び前記第2の型枠(62)が前記コンクリート壁(12)と一体化して残存するコンクリート構造物(11)の施工方法であって、前記コンクリート壁形成部材構築工程が、前記第1の型枠(61)の円筒リブ(61b)に第1のパイプ(65)を篏合させ、前記第1のパイプ(65)の端部に第1の支保(63)の円筒リブ(63b)を篏合させることにより第1のコンクリート壁形成部材(91)を構築する第1のコンクリート壁形成部材構築工程と、前記第1の型枠(61)に対してコンクリート壁(12)を形成する箇所の反対側に、前記第2の型枠(62)の円筒リブ(62b)に第2のパイプ(66)を篏合させ、前記第2のパイプ(66)の端部に第2の支保(64)の円筒リブ(64b)を篏合させることにより第2のコンクリート壁形成部材(92)を構築する第2のコンクリート壁形成部材構築工程とを有し、前記コンクリート壁形成工程が、前記生コンクリートの硬化後に、前記第2の支保(64)及び前記第2のパイプ(66)を取り外す工程を有し、取り外した前記第2の支保(64)及び前記第2のパイプ(66)を貯留複合体組立工程に用い、前記第1の型枠(61)及び前記第2の型枠(62)が、前記底盤(13)上に構築される貯留複合体(20)の水平連結体(22,23、24,25,26)を構成する仕切板(21)と同一の材料及び形状を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の第5の観点は、第4の観点に基づく発明であって、前記コンクリート壁形成工程の後に、前記第1の支保(63)及び前記第1のパイプ(65)を取り外す工程を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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