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公開番号2025071433
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181588
出願日2023-10-23
発明の名称水硬性マット
出願人大嘉産業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E02D 17/20 20060101AFI20250428BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】簡易な構成を有し、容易に製造することが可能な水硬性マットを提供する。
【解決手段】水硬性マット1は、水を透過させるように構成された第1のシート状部材3と、第1のシート状部材3と対向して設けられた第2のシート状部材4と、水が付与されると硬化する粉末状の充填材5a、及び当該充填材5aを封入する袋体5bを含み、第1のシート状部材3と第2のシート状部材4との間にそれぞれ配置された複数の充填材パック5と、を有し、複数の充填材パック5のそれぞれの袋体5bは、水溶解性を有しており、第1のシート状部材3と第2のシート状部材4との間には、複数の充填材パック5をそれぞれ収容するための複数の型枠7が形成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
可撓性を有し、水が付与されると硬化する水硬性マットであって、
水を透過させるように構成された第1のシート状部材と、
前記第1のシート状部材と対向して設けられた第2のシート状部材と、
水が付与されると硬化する粉末状の充填材、及び前記充填材を封入する袋体を含み、前記第1のシート状部材と前記第2のシート状部材との間に配置された複数の充填材パックと、
を有し、
前記複数の充填材パックのそれぞれの前記袋体は、水溶解性を有しており、
前記第1のシート状部材と前記第2のシート状部材との間には、前記複数の充填材パックをそれぞれ収容するための複数の型枠が形成されている、
ことを特徴とする水硬性マット。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記第1のシート状部材及び前記第2のシート状部材のそれぞれに連結され、これらシート状部材間の空間を区分けするように延びることで前記複数の型枠を形成する連結部材を更に有する、請求項1に記載の水硬性マット。
【請求項3】
前記連結部材は、隙間を有して構成されており、それにより、前記複数の充填材パックに水が付与されたときに、溶けた前記袋体から外に出た前記充填材が、隣接する前記型枠間で前記連結部材を介して行き来可能になっている、請求項2に記載の水硬性マット。
【請求項4】
前記連結部材は、前記水硬性マットを厚み方向に沿って切断した断面で見たときに、前記第1のシート状部材と前記第2のシート状部材との間をジグザグに延びるように、これらシート状部材のそれぞれに連結されている、請求項2に記載の水硬性マット。
【請求項5】
前記充填材は、少なくともモルタルを含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の水硬性マット。
【請求項6】
前記複数の型枠は、前記水硬性マットの水平方向における一方向及び当該方向に直交する他方向のそれぞれに沿って複数配列された型枠から成る、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の水硬性マット。
【請求項7】
前記第1のシート状部材及び前記第2のシート状部材は、化学繊維の織編物によって構成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の水硬性マット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性を有し、水が付与されると硬化する水硬性マットに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、水硬性の充填材、典型的にはコンクリートが充填された可撓性マット(以下では適宜「コンクリートマット」と呼ぶ。)が知られている。このコンクリートマットは、所定の位置に敷設して水を付与(散水)することで、コンクリート面を容易に形成できるものである。例えば、コンクリートマットは、道路や鉄道の法面の防草工や、構造物周囲の防草工や、土のう被覆工や、一般法面の保護などに利用されている。
【0003】
この種の技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、固体に硬化可能な可撓性複合材料であって、第1の層と、空間により第1の層から分離された第2の層と、第1の層と第2の層との間に配置され、固体に硬化することができる粉末充填材料(コンクリートなど)と、第1の層と第2の層との空間内に延び、第1及び第2の層に連結された複数の連結要素と、を有し、粉末充填材料が空間内で未硬化の状態のままで搬送可能なものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許7300176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1に記載された可撓性複合材料では、第1の層と第2の層との間に設けられた複数の連結要素が、当該連結要素の間の第1及び第2の層を外向きに膨らませるような圧力(張力)が加えられた状態で形成されるようになっている。例えば、このような連結要素は、ニードルパンチにより形成される。この場合、ニードルパンチにより形成された連結要素に張力が加えられるような圧力で、粉末充填材料が空間内に充填されて、それにより、隣接する連結要素の間で第1及び第2の層を外向きに膨らませるようになっている。このような特許文献1に記載された可撓性複合材料は、複雑な構成を有しており、製造に手間がかかる傾向にあった。
【0006】
したがって、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、簡易な構成を有し、容易に製造することが可能な水硬性マットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、可撓性を有し、水が付与されると硬化する水硬性マットであって、水を透過させるように構成された第1のシート状部材と、第1のシート状部材と対向して設けられた第2のシート状部材と、水が付与されると硬化する粉末状の充填材、及び充填材を封入する袋体を含み、第1のシート状部材と第2のシート状部材との間に配置された複数の充填材パックと、を有し、複数の充填材パックのそれぞれの袋体は、水溶解性を有しており、第1のシート状部材と第2のシート状部材との間には、複数の充填材パックをそれぞれ収容するための複数の型枠が形成されている、ことを特徴とする。
【0008】
このような本発明に係る水硬性マットは、粉末状の充填材を含む複数の充填材パックを、第1のシート状部材と第2のシート状部材との間に形成された複数の型枠に収容することで構成されている。この充填材パックは、充填材を封入すると共に水溶解性を備える袋体を有する。そのため、水硬性マットに水が付与されると、水が第1のシート状部材を介して型枠内に入り、型枠内に収容された充填材パックの袋体が溶解して、袋体から充填材が外に出る。そして、この充填材により型枠内が満たされた後に、充填材が硬化することで、最終的に水硬性マットによる硬化面(例えばコンクリート面など)が形成されることとなる。
ここで、充填材を袋体に封入することで、充填材パックを作ることができ、また、このような充填材パックを収容できるように、第1のシート状部材と第2のシート状部材との間の空間を区分けすることで、型枠を作ることができ、そして、このように作られた型枠に充填材パックを挿入することで水硬性マットを作ることができる。したがって、本発明に係る水硬性マットは、上記の特許文献1に記載されたような水硬性マット(以下では適宜「比較例に係る水硬性マット」と呼ぶ。)と比較して、簡易な構成を有しており、容易に製造することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、第1のシート状部材及び第2のシート状部材のそれぞれに連結され、これらシート状部材間の空間を区分けするように延びることで複数の型枠を形成する連結部材を更に有する。
このように構成された本発明によれば、追加した連結部材によりシート状部材間に複数の型枠を形成するので、例えば第1及び第2のシート状部材を部分的に連結(接合)することで複数の型枠を形成する場合と比較して、水硬性マット全体の厚さを均一に近付けることが可能となる、つまり水硬性マットの厚さの均一性を向上させることが可能となる。
【0010】
本発明において、好ましくは、連結部材は、隙間を有して構成されており、それにより、複数の充填材パックに水が付与されたときに、溶けた袋体から外に出た充填材が、隣接する型枠間で連結部材を介して行き来可能になっている。
このように構成された本発明によれば、充填材パックに水を付与することで溶けた袋体から外に出た充填材を、連結部材の隙間を介して、隣接する型枠間で行き来させることにより、水硬性マットの厚さの均一性をより向上させることができると共に、地盤の凹凸に対する水硬性マットの追随性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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