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公開番号
2025123941
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-25
出願番号
2024019745
出願日
2024-02-13
発明の名称
鋼矢板割り治具
出願人
株式会社高脇基礎工事
代理人
弁理士法人永井国際特許事務所
主分類
E02D
5/04 20060101AFI20250818BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】鋼矢板を1枚ずつ剥がすための工具であり、製造が容易であり、また取り扱いが容易であり、さらに鋼矢板を長期にわたって取り扱っても劣化しにくい鋼矢板割り治具を提供すること。
【解決手段】前記課題を解決する鋼矢板割り治具は、前記鋼矢板割り治具の前方部は前方部下部が前方に向かって上方向に湾曲した部分を有し、前記鋼矢板割り治具の中央部は前記中央部上部に鋼矢板ウェブ挿入部を有し、前記鋼矢板ウェブ挿入部は後方に向かって前記前方部上部よりも上方及び下方にわたり形成され鋼矢板ウェブを挿入可能となっており、前記鋼矢板割り治具の後方部は吊り具接続部を有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼矢板割り治具であって、
前記鋼矢板割り治具の前方部は、前方部下部が前方に向かって上方向に湾曲した湾曲部分を有し、前記前方部は鋼矢板ウェブ間に挿入され、前記湾曲部分は下側鋼矢板ウェブと接触する部分であり、
前記鋼矢板割り治具の中央部は、前記中央部上部に鋼矢板ウェブ挿入部を有し、
前記鋼矢板ウェブ挿入部は、後方に向かって、前記前方部上部よりも上方及び下方にわたり形成される部分を有し、鋼矢板ウェブを挿入可能となっており、
前記鋼矢板割り治具の後方部は、上方持ち上げ部を有する、
鋼矢板割り治具。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記鋼矢板ウェブ挿入部は、鋼矢板ウェブ挿入部上部、鋼矢板ウェブ挿入部前部、鋼矢板ウェブ挿入部後部よりなり、
前記鋼矢板ウェブ挿入部上部は、鋼矢板ウェブを前記鋼矢板ウェブ挿入部に挿入可能な高さで後方に向かって形成されており、
前記鋼矢板ウェブ挿入部前部は前方部上部後端部から下方に向かって形成されており、
前記鋼矢板ウェブ挿入部後部は、鋼矢板ウェブ挿入部上部後端部から鋼矢板ウェブ挿入部前部下端部にわたって、前記鋼矢板割り治具の下方に向かって凸状かつ曲面状に形成されている、
請求項1記載の鋼矢板割り治具。
【請求項3】
鋼矢板ウェブ挿入部上部前端部が、前方部上部後端部よりも後方に位置する、
請求項1記載の鋼矢板割り治具。
【請求項4】
鋼矢板ウェブ挿入部上部前端部が、前記前方部上部後端部よりも後方に位置する、
請求項2記載の鋼矢板割り治具。
【請求項5】
前記前方部先端部から後方部後端部までの長さが30~70cmであり、前記前方部先端部から前記前方部上部後端部までの長さが10~30cmである、
請求項1~4のいずれか1項記載の鋼矢板割り治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数が重ねて置かれた鋼矢板を、一枚ずつ剥離させて吊り上げる際に使用する工事用工具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
鋼矢板は、鋼材で形成されていることから高剛性壁体を比較的短い施工期間で構築することができ、また比較的止水性にすぐれている等の理由により、地下構造物を建設する際の土留め壁や港湾・水域施設を建設する際の仮締切り等として広く使用されている。
【0003】
複数の鋼矢板は通常、積み重ねられて束になった状態で現場に配置されている。そして、これら積み重ねられた状態の鋼矢板の束から鋼矢板を割る、つまり分離させる場合、分離させるべき鋼矢板をクレーンに接続して吊り上げることにより行われている。しかし、このように積み重ねられた状態で保管されていると、鋼矢板自体の重さにより上側の鋼矢板が下側の鋼矢板に食い込んでしまい、鋼矢板が剥がれず鋼矢板の束全体がつり上がってしまうことがある。このような場合には、鋼矢板同士の隙間にバールを差し込んで間隙を広げてやる作業を人間が行なうことになるが、この作業は、労力と時間を要するものであった。
【0004】
特許文献1には、互いに食い込んだ鋼矢板を、簡単且つ安全に剥離して吊り上げることのできる鋼矢板剥離吊り冶具として、鋼矢板ウェブ面を挟み付ける挟持部を有するクランプ部材と、長尺形状を成し、略中央部にてクランプ部材に軸支されるアーム部材とから構成され、クランプ部材にてウェブ面を挟み付け、アーム部材の先端部を吊り上げ対象となる鋼矢板のウェブ面及びこの下側の鋼矢板ウェブ面との間に挿入し、アーム部材の根元部を吊り上げることにより、梃子の原理でアーム部材先端部が下側鋼矢板ウェブ面を下側に押しつけ、互いに食い込んだ鋼矢板を剥離させて、上側の鋼矢板を吊り上げる治具が開示されている。
本治具においては、鋼矢板のウェブ面を挟み込むクランプ部材と、下側の鋼矢板を梃子の原理により下側に押し付けるアーム部材からなっており、両部材は、クランプ部材に設けられた軸部材をアーム部位に設けられた軸受け用透孔に軸支して構成されるものであり、構造が複雑であるばかりか、鋼矢板の重量を軸部が受けるため耐久性にも問題があるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-118947
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記先行技術は、鋼矢板を挟持する部材と挟持された鋼矢板の下側にある鋼矢板を梃子の原理で引き剥がすための部材が回転軸により支持されて形成されているものである。この場合、回転軸及び回転軸受け部分には大きな力がかかることになり、使用のたびに劣化が促進されることとなる。また、構造も複雑なものにならざるを得ず、製造面、取り扱い面からも課題がある。
【0007】
本発明は、積み重ねられ束状態にある鋼矢板を1枚ずつ剥がすための工具であり、鋼矢板を長期にわたって取り扱っても劣化しにくい鋼矢板割り治具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
【0009】
(第1の態様)
鋼矢板割り治具であって、
前記鋼矢板割り治具の前方部は、前方部下部が前方に向かって上方向に湾曲した湾曲部分を有し、前記前方部は鋼矢板ウェブ間に挿入され、前記湾曲部分は下側鋼矢板ウェブと接触する部分であり、
前記鋼矢板割り治具の中央部は、前記中央部上部に鋼矢板ウェブ挿入部を有し、
前記鋼矢板ウェブ挿入部は、後方に向かって、前記前方部上部よりも上方及び下方にわたり形成される部分を有し、鋼矢板ウェブを挿入可能となっており、
前記鋼矢板割り治具の後方部は、上方持ち上げ部を有する、
鋼矢板割り治具。
【0010】
(作用効果)
鋼矢板割り治具は、側面視下部(前方部下部)が先端部に向かって上方向に湾曲した部分を有している。鋼矢板割り治具は、後方部を上部に持ち上げることにより、梃子の原理で鋼矢板を引きはがすものであり、前方部下部が先端部に向かって上部方向に湾曲しているため、後方部を持ち上げることにより、鋼矢板割り治具が円滑に回転し、前方部下部の湾曲部と下側鋼矢板ウェブとの接触部分を支点として梃子の原理を発揮しやすい。
先端部は鋭角状であるのが好ましい。これにより、はがす対象である上部鋼矢板のウェブ下面と下側鋼矢板のウェブ上面の隙間に挿入しやすいという特徴がある。
(【0011】以降は省略されています)
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