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公開番号
2025070611
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023181072
出願日
2023-10-20
発明の名称
擁壁及び擁壁の施工方法
出願人
フリー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
29/02 20060101AFI20250424BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】舗装面の雨水を上部構造内から直接谷側に排出可能な擁壁と、施工空間内に流入する雨水を随時谷側に排水可能な擁壁の施工方法を提供する。
【解決手段】本発明の擁壁1は、斜面A前面に設置した基礎構造10と、基礎構造10上に垂直方向に立設した壁面材20と、斜面Aと壁面材20の間に充填した盛土材30と、盛土材30内において斜面A付近から壁面材20の前面側にわたって延在し、中間部で上方に分岐して上部構造50内に接続する排水配管40と、盛土材30の上に設置した上部構造50と、を備える。本発明の擁壁の施工方法は、基礎工程S1と、配管設置工程S2と、壁面工程S3と、盛土工程S4と、を備え、配管設置工程S2の後に、壁面工程S3及び盛土工程S4を所定回数行うことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
斜面前面に設置した基礎構造と、
前記基礎構造上に垂直方向に立設した壁面材と、
前記斜面と前記壁面材の間に充填した盛土材と、
前記盛土材内において前記斜面付近から前記壁面材の前面側にわたって延在し、中間部で上方に分岐する排水配管と、
前記盛土材の上に設置した上部構造と、を備え、
前記排水配管の上端が前記上部構造内に接続することで、前記上部構造上に浸入する水を、前記排水配管を介して前記壁面材の前面側へ排出可能に構成したことを特徴とする、
擁壁。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
斜面前面に擁壁を建設する擁壁の施工方法であって、
前記斜面前面に基礎構造を設置する、基礎工程と、
前記基礎構造付近に、前記斜面付近から後記壁面材の前面側まで延在し中間部で上方に分岐する排水配管を配置する、配管設置工程と、
前記基礎構造上に、下段から上段に向かって複数段の壁面材を積み上げ、前記壁面材と前記斜面の間に施工空間を画設する、壁面工程と、
前記施工空間内に盛土材を充填する、盛土工程と、を備え、
前記配管設置工程の後に、前記壁面工程及び前記盛土工程を所定回数行い、
施工過程において、前記施工空間内に浸入する水を、前記排水配管を介して前記施工空間外へ排出可能に構成したことを特徴とする、
擁壁の施工方法。
【請求項3】
前記盛土材の上に上部構造を設置し、前記排水配管の上端を前記上部構造内に接続する、上部工程と、を備え、
前記擁壁の供用後において、前記上部構造内に浸入する水を、前記排水配管を介して前記施工空間外へ排出可能に構成したことを特徴とする、
請求項2に記載の擁壁の施工方法。
【請求項4】
前記配管設置工程より後に、前記排水配管を鉛直方向に継ぎ足して延長する、配管接続工程を更に備えることを特徴とする、
請求項2又は3に記載の擁壁の施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、擁壁及び擁壁の施工方法に関し、特に舗装面の雨水を上部構造内から直接谷側に排出可能な擁壁と、施工空間内に流入する雨水を随時谷側に排水可能な擁壁の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
擁壁は、斜面前面を壁面パネルと盛土材で被覆してなる構造物であり、土圧による斜面の崩壊を防ぐために設けられる。
擁壁の施工方法は、斜面に排水シートを展張してモルタルを吹付け、斜面前面に基礎コンクリートを打設し、基礎コンクリート上に壁面パネルを立設し、基礎コンクリート上に斜面前面から壁面パネルの前面にわたって排水パイプを設置し、壁面パネルと斜面の間に盛土材を充填し、壁面パネルの設置と盛土材の充填を下段から上段へ繰り返してなる(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-291707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
擁壁の施工過程において、斜面と壁面パネルの間の施工空間が露天に開放された状態となる。このため、休工中に豪雨や台風等が発生すると、山側の斜面から大量の雨水や地下水が施工空間内に流入し、施工空間内の水位が高くなったり流入する水の勢いが強くなると、水圧によって壁面パネルが谷側に孕み出し、場合によっては谷側に転倒するおそれがある。
また、擁壁上に舗装道路のような上部構造を設ける場合、舗装面に降る雨水や山側の斜面から滲出する地下水は、上部構造の谷側の排水溝に集め、排水溝に接続した排水孔から谷側に排出している。このように、舗装面上の水を全て谷側に集めた上で排水するため、排水効率が悪く、豪雨や台風等の場合に路面が冠水するおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決するための擁壁及び擁壁の施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の擁壁は、斜面前面に設置した基礎構造と、基礎構造上に垂直方向に立設した壁面材と、斜面と壁面材の間に充填した盛土材と、盛土材内において斜面付近から壁面材の前面側にわたって延在し、中間部で上方に分岐する排水配管と、盛土材の上に設置した上部構造と、を備え、排水配管の上端が上部構造内に接続することで、上部構造上に浸入する水を、排水配管を介して壁面材の前面側へ排出可能に構成したことを特徴とする。
【0007】
本発明の擁壁の施工方法は、斜面前面に基礎構造を設置する、基礎工程と、基礎構造付近に、斜面付近から壁面材の前面側まで延在し中間部で上方に分岐する排水配管を配置する、配管設置工程と、基礎構造上に、下段から上段に向かって複数段の壁面材を積み上げ、壁面材と斜面の間に施工空間を画設する、壁面工程と、施工空間内に盛土材を充填する、盛土工程と、を備え、配管設置工程の後に、壁面工程及び盛土工程を所定回数行い、施工過程において、施工空間内に浸入する水を、排水配管を介して施工空間外へ排出可能に構成したことを特徴とする。
【0008】
本発明の擁壁の施工方法は、盛土材の上に上部構造を設置し、排水配管の上端を上部構造内に接続する、上部工程と、を備え、擁壁の供用後において、上部構造内に浸入する水を、排水配管を介して施工空間外へ排出可能に構成してもよい。
【0009】
本発明の擁壁の施工方法は、配管設置工程より後に、排水配管を鉛直方向に継ぎ足して延長する、配管接続工程を更に備えていてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の擁壁の施工方法は、壁面材背面の施工空間内に鉛直パイプを延出しつつ施工することで、施工空間内に流入する雨水を随時谷側に排水することができる。これによって、水圧による壁面材の孕み出しや転倒を防ぐことができる。
本発明の擁壁は、舗装面に降る雨水や山側の斜面から滲出する地下水を、上部構造内の鉛直パイプから直接谷側に排出することができる。このため、排水効率が高く、豪雨や台風等による路面の冠水を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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