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公開番号2025065859
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175350
出願日2023-10-10
発明の名称キャスタ装置
出願人株式会社内外
代理人個人,個人
主分類B60B 33/00 20060101AFI20250415BHJP(車両一般)
要約【課題】耐久性の向上に寄与するキャスタ装置を提供する。
【解決手段】キャスタ装置は制動機構を備える。制動機構は、車輪16に設けられた被係合部17と、車輪16をロックするロック位置とロック解除位置とに変位可能な制動体18と、制動体18を付勢する第1コイルばね22と、制動体18に連絡されて当該制動体18をロック解除位置に配置させる水平位置と傾斜位置とに亘って変位可能な制動レバー28と、制動レバー28を付勢する第2コイルばね26と、制動レバー28に操作力を与えるワイヤ7とを備える。制動レバー28の前記連結部には、制動レバー28が水平位置から傾斜位置へ変位する過程において被係合部17の隔壁部17bに制動体18が当接したときに、制動レバー28に対して制動体18の相対変位を許容する逃がし部292が設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車軸を中心として回転する車輪と、当該車輪の回転をロックする制動機構とを備え、移動対象物に取付けられるキャスタ装置であって、
前記制動機構は、
前記車輪に設けられ、前記車軸を中心として周方向に並ぶ複数の溝を有する被係合部と、
前記溝内に挿入されることにより前記被係合部に係合する係合部を有し、当該係合部が前記被係合部と係合して前記車輪の回転をロックするロック位置と、前記車輪の回転を許容するロック解除位置とに亘って変位可能な制動体と、
前記制動体を前記ロック位置に向けて付勢する第1付勢部材と、
前記制動体に連結される連結部を有し、前記制動体を前記ロック解除位置に配置させる第1位置と、前記制動体を前記ロック位置に配置させることが可能となる第2位置とに亘って変位可能なレバー部材と、
前記第1付勢部材の付勢力よりも大きい付勢力で前記レバー部材を前記第1位置に向かって付勢する第2付勢部材と、
前記レバー部材を前記第1位置から前記第2位置に変位させるための操作力を当該レバー部材に対して与える操作部材と、を備え、
前記連結部には、前記レバー部材が前記第1位置から前記第2位置へ変位する過程において隣接する一対の前記溝の間の隔壁部に前記係合部が当接したときに、前記レバー部材に対して当該係合部が相対的に変位することを許容する逃がし部が設けられている、ことを特徴とするキャスタ装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1に記載のキャスタ装置において、
前記制動体の前記係合部は、前記車軸と平行に延びる軸部を有し、
前記レバー部材は、前記車軸又は前記車軸と平行な軸回りに揺動可能に設けられるとともに、前記軸部を介して前記ロック解除位置から前記ロック位置へ前記制動体を案内する案内部を備え、
前記連結部は、前記案内部を含み、
前記逃がし部は、前記隔壁部に前記軸部が当接したときに、前記連結部に対して前記軸部が相対的に変位することを許容するように設けられている、ことを特徴とするキャスタ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のキャスタ装置において、
前記案内部は、前記軸部が挿入される孔部又は切欠き状の部分からなり、
前記逃がし部は、前記孔部又は前記切欠き状の部分の一部が拡張するように形成された部分である、ことを特徴とするキャスタ装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載のキャスタ装置において、
前記移動対象物に取付けられるキャスタ本体部を備え、
前記車輪、前記制動体、前記第1付勢部材、前記レバー部材、前記第2付勢部材及び前記操作部材は、前記キャスタ本体部に組付けられている、ことを特徴とするキャスタ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のキャスタ装置において、
前記キャスタ本体部を前記移動対象物に対して垂直軸回りに旋回可能に連結する連結軸を備えている、ことを特徴とするキャスタ装置。
【請求項6】
請求項4に記載のキャスタ装置において、
前記車輪は、前記車軸を介して前記キャスタ本体部の両側に各々備えられ、
前記制動体は、各車輪に設けられた前記被係合部に各々係合可能な前記係合部を備えている、ことを特徴とするキャスタ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、家具、椅子及び台車などの移動対象物に取付けて使用されるキャスタ装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
上記のようなキャスタ装置の一例として特許文献1が開示されている。このキャスタ装置は、車軸を中心としてその周方向に内向きに並ぶ複数の溝を備えた車輪と、前記溝に挿入されて車輪の回転をロックするロック位置と当該ロックを解除する解除位置とに変位可能な制動体(ブレーキブロック)と、制動体をロック位置に向かって付勢するばね部材と、ばね部材の付勢力に抗し制動体をロック位置からロック解除位置に変位させる操作部材(ワイヤ)とを備えている。
【0003】
このキャスタ制動装置によると、操作部材の非操作時には、ばね部材の付勢力により制動体がロック位置に配置される。これにより車輪の回転がロックされる。一方、操作部材が操作されると、制動体がロック位置からロック解除位置に変位して車輪の回転が許容される。これにより移動体を移動させることが可能となる。
【0004】
また、類似するキャスタ装置として、カム部材を介して前記制動体を移動させることで、操作部材の操作時に、制動体をロック解除位置からロック位置に変位させるように構成されたキャスタ装置も考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-228756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
既述のような従来のキャスタ装置では、制動体と溝の位置が正しく合致していないと、隣接する溝間の隔壁部に制動体が突き当って、制動体がロック位置へ変位することができない場合がある。そのため、特に操作部材の操作によって制動体をロック解除位置からロック位置に変位させるタイプのキャスタ装置の場合には、隔壁部に制動体が突き当たった状態で強引に操作部材が操作され、その結果、カム部材や制動体などの機構部分が破損することが考えられる。従って、この点を改善して、キャスタ装置の耐久性向上を図ることが望まれる。
【0007】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、キャスタ装置において、その耐久性の向上に寄与する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一局面に係るキャスタ装置は、車軸を中心として回転する車輪と、当該車輪の回転をロックする制動機構とを備え、移動対象物に取付けられるキャスタ装置であって、前記制動機構は、前記車輪に設けられ、前記車軸を中心として周方向に並ぶ複数の溝を有する被係合部と、前記溝内に挿入されることにより前記被係合部に係合する係合部を有し、当該係合部が前記被係合部と係合して前記車輪の回転をロックするロック位置と前記車輪の回転を許容するロック解除位置とに亘って変位可能な制動体と、前記制動体を前記ロック位置に向けて付勢する第1付勢部材と、前記制動体に連結される連結部を有し、前記制動体を前記ロック解除位置に配置させる第1位置と前記制動体を前記ロック位置に配置させることが可能となる第2位置とに亘って変位可能なレバー部材と、前記第1付勢部材の付勢力よりも大きい付勢力で前記レバー部材を前記第1位置に向かって付勢する第2付勢部材と、前記レバー部材を前記第1位置から前記第2位置に変位させるための操作力を当該レバー部材に対して与える操作部材と、を備え、前記連結部には、前記レバー部材が前記第1位置から前記第2位置へ変位する過程において隣接する一対の前記溝の間の隔壁部に前記係合部が当接したときに、前記レバー部材に対して当該係合部が相対的に変位することを許容する逃がし部が設けられている、ことに特徴を有する。
【0009】
このキャスタ装置では、操作部材による操作力がレバー部材に与えられていない状態では、第2付勢部材の付勢力によってレバー部材が第1位置に保持されるとともに、制動体が第1付勢部材の付勢力に抗してロック解除位置に保持される。これにより車輪が回転可能な状態となり、移動対象物を移動させることが可能となる。
【0010】
一方、操作部材による操作力がレバー部材に与えられ、レバー部材が第2付勢部材の付勢力に抗して第2位置に変位すると、この変位に伴い制動体が第1付勢部材の付勢力によってロック解除位置からロック位置に向かって変位する。そして、制動体が完全にロック位置に変位すると、車輪の回転がロックされ、移動対象物の移動が不能となる。このようにロック解除位置からロック位置に制動体が変位する過程では、隣接する一対の溝の間の隔壁部に係合部が当接し、係合部が被係合部の溝に挿入されない場合がある。そのため、この状態で前記操作力が継続的に与えられると、最悪の場合、制動機構が破損することが考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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